オイシックス シダックス
オイシックスとシダックスの協業による食の未来
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子会社化による連携強化
オイシックスによるシダックスの子会社化で、両社の強みを活かした新たな食のサービスが誕生
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給食事業の革新
ミールキットを活用した効率的な給食提供と、栄養バランスの向上を実現
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食育プロジェクトの展開
全国の小学校を対象に、フードロス削減をテーマとした食育活動を実施
オイシックスによるシダックス子会社化の経緯
オイシックス・ラ・大地株式会社(以下、オイシックス)は、2023年11月10日にシダックス株式会社(以下、シダックス)の子会社化を発表しました。この決定は、両社の経営資源や事業ノウハウの共有化を図るために行われました。
オイシックスは、以前からシダックス株式の28.44%を保有しており、フード領域での協業を検討してきました。しかし、給食業界が直面する労働力不足や原料高騰といった課題に対応するため、より強固な連携が必要だと判断されたのです。
子会社化のプロセスは以下の通りです:
• シダックスは経営陣による自社株買収(MBO)を実施
• 非上場化後、オイシックスが第三者割当増資を引き受け
• オイシックスがシダックスの株式の66%を取得
この取引により、シダックス創業家、シダックス、そしてオイシックスの3者が連携し、「"食事"と"くらし"を豊かにする社会課題解決型サブスクリプション企業」を目指すことになりました。
オイシックスの高島宏平社長は、この決定について次のように述べています:
「事業環境の変化は非常に激しい。生き残れる1社になるには『(意思決定の)スピードを上げる必要がある』との認識でシダックスの経営陣と一致した」
シダックスの子会社化に関する詳細な情報はこちらをご覧ください:
オイシックス、シダックスを子会社化 ミールキットを給食に活かす
オイシックスとシダックスの給食事業での協業内容
オイシックスとシダックスの協業は、主に給食事業の革新を目指しています。両社の強みを活かし、以下のような取り組みを行っています:
- ミールキットの活用
オイシックスのミールキットや完全調理品を給食に導入することで、現場の献立検討や調理等の負荷を削減します。これにより、各施設の生産性向上や食育推進のための環境整備を目指しています。
- 多様な給食サービスの展開
• 社員食堂:オイシックスの食材とシダックスのノウハウを組み合わせた、栄養バランスの良いメニューを提供
• 高齢者向け施設給食:個々のニーズに合わせた、美味しくて健康的な食事を提供
• 学童・学校給食:オイシックスと連携した食事や食育プログラムを展開
- B2B2C領域への展開
シダックスの給食サービス利用者に対し、オイシックスの宅配サービスを紹介するなど、新たな顧客獲得チャネルの開拓を検討しています。
- 食材調達の効率化
両社のネットワークを活用し、より良質で安価な食材の調達を実現。これにより、給食の質の向上とコスト削減の両立を目指します。
- IT技術の活用
オイシックスのオンラインプラットフォームのノウハウを活かし、給食の注文システムや栄養管理システムの改善を行います。
この協業により、給食業界が抱える課題解決と、より良質な食事提供の実現が期待されています。
給食事業者と学校をマッチングするプラットフォームに関する情報はこちらをご覧ください:
オイシックス・ラ・大地のCVC「Future Food Fund」「学校」と「給食事業者」のマッチングプラットフォームを提供する株式会社PECOFREEへの投資を実行
オイシックスの食材宅配サービスの強み
オイシックスの食材宅配サービスは、以下のような特徴と強みを持っています:
- 安心・安全な食材
オイシックスは、全国4,000軒以上の生産者と直接契約を結び、厳しい生産基準を満たす高品質な食材を提供しています。これにより、消費者に安心・安全な食材を届けることができます。
- 食のサブスクリプションモデル
週1回の定期配送を基本とするサブスクリプションモデルを採用しています。これにより、顧客の継続的な利用を促進し、安定的な収益を確保しています。
- 多彩な商品ラインナップ
• Kit Oisix:20分以内に2品作れる献立キット
• めぐる野菜箱:年間180種類の野菜を詰め合わせたボックス
• 有機食材:オーガニック食材の宅配
- 効率的な物流システム
食材の鮮度を維持するための厳格な品質管理と効率的な物流体制を構築しています。これにより、高品質な商品を安定的に供給することが可能となっています。
- 食育活動の推進
単なる食材配送にとどまらず、食育活動にも力を入れています。これにより、顧客との長期的な関係構築と、社会貢献を同時に実現しています。
- テクノロジーの活用
オンラインプラットフォームを活用し、顧客の嗜好に合わせた商品推奨や、効率的な注文・配送システムを構築しています。
- 環境への配慮
フードロス削減や環境に配慮した包装材の使用など、持続可能な事業運営を心がけています。
これらの強みにより、オイシックスは食材宅配市場において独自のポジションを確立しています。
オイシックスの強みに関する詳細な情報はこちらをご覧ください:
強みと3つのブランド|INVESTORS - オイシックス・ラ・大地
オイシックスとシダックスの相乗効果
オイシックスとシダックスの協業により、以下のような相乗効果が期待されています:
- 給食事業の効率化
• オイシックスのミールキットや完全調理品を活用することで、給食の調理時間短縮と品質向上を実現
• シダックスの給食ノウハウとオイシックスの食材調達力を組み合わせ、コスト削減と栄養バランスの改善を図る
- 新規顧客の獲得
• シダックスの給食サービス利用者にオイシックスの宅配サービスを紹介
• オイシックスの顧客基盤を活用し、シダックスの法人向けサービスの拡大を図る
- 食育プログラムの充実
• 両社のノウハウを活かした、より充実した食育プログラムの開発と提供
• 学校給食を通じた、子どもたちへの食育活動の拡大
- 商品開発力の向上
• シダックスの給食メニュー開発ノウハウとオイシックスの商品開発力を融合し、新たな商品・サービスを創出
- 物流ネットワークの最適化
• 両社の物流ネットワークを統合し、より効率的な配送システムを構築
• 食材の鮮度維持技術の共有による品質向上
- 環境負荷の低減
• フードロス削減に向けた取り組みの強化
• 環境に配慮した包装材の共同開発と利用拡大
- テクノロジー活用の促進
• オイシックスのオンラインプラットフォームのノウハウを活かし、シダックスの給食サービスのデジタル化を推進
• AIやIoTを活用した、より効率的な食材管理システムの構築
- 海外展開の加速
• 両社の強みを活かした、海外市場への共同進出
• グローバルな食材調達ネットワークの構築
これらの相乗効果により、両社は「"食事"と"くらし"を豊かにする社会課題解決型サブスクリプション企業」としての地位を確立し、さらなる成長を目指しています。
オイシックスとシダックスの協業に関する詳細な情報はこちらをご覧ください:
オイシックス、シダックスを子会社化 給食で連携拡大 - 日本経済新聞
オイシックスによる食育プロジェクトの展開
オイシックスは、シダックスとの協業を通じて、全国の小学校を対象とした食育プロジェクトを展開しています。このプロジェクトの主な特徴と内容は以下の通りです:
- プロジェクトの概要
• 対象:シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社(SDH)が学校給食調理業務を受託する全国の小学校
• テーマ:フードロスを中心とした食育活動
• 開始時期:2024年6月
- プロジェクトの内容
• クイズ形式やスライドショーを用いた、日本や世界の食事情に関する学習
• フードロス削減の重要性についての説明
• 給食を食べながらの参加型授業
• 家庭でできるフードロス削減のためのチャレンジワーク
- 実施例
2024年6月に大阪府内の小学校で、小学4年生約110名を対象に「ふれあい給食」を実施しました。
- 子どもたちの反応
• 「日本で生じる年間のフードロス量が25mプールが約1万5千個分なんてすごい」
• 「今日食べた野菜スープも、にんじんを使えるところぎりぎりまで切る工夫をしてるなんて知らなかった」
- プロジェクトの目的
• 次世代を担う子どもたちに食の未来を考える機会を提供
• フードロス削減の重要性を理解してもらう
• 家庭での実践につなげる
- 期待される効果
• 子どもたちの食に対する意識向上
• 家庭でのフードロス削減行動の促進
• 学校給食を通じた、より効果的な食育の実現
- 今後の展開
• プロジェクトの全国展開
• 学年に応じたコンテンツの開発
• 家庭や地域を巻き込んだ食育活動の拡大
このプロジェクトは、オイシックスとシダックスの協業による具体的な成果の一つであり、両社の強みを活かした社会貢献活動として注目されています。
オイシックスの食育プロジェクトに関する詳細な情報はこちらをご覧ください:
両社共同で全国の学校給食調理業務受託の小学校を対象に食育プロジェクトを開始