パルシステムの電気は、環境に配慮した再生可能エネルギーを中心とした電力供給を行っています。その特徴や仕組みについて、詳しく見ていきましょう。
パルシステムの電気は、主に東京電力、中部電力、東北電力のエリアで供給されています。料金プランは「発電産地応援プラン」として、契約アンペア数によってAプランとCプランに分かれています。
プラン名 | 対象契約 | 基本料金(税込) |
---|---|---|
発電産地応援プランA | 10A~60A | 契約容量×44円 |
発電産地応援プランC | 6kVA以上 | 契約容量×286円 |
電力量料金は、使用量に応じて3段階に分かれており、使用量が多くなるほど単価が上がる仕組みになっています。これは省エネを促進する目的があります。
パルシステムの電気に切り替えるには、以下の手順で申し込みを行います。
申し込みから供給開始までは、通常1~2ヶ月程度かかります。切り替えにあたって工事は不要で、現在使用中の電気メーターをそのまま利用できます。
パルシステムの電気料金は、以下の要素で構成されています。
具体的な計算式は次のとおりです。
電気料金 = 基本料金 + 電力量料金 + 託送料金 + 電力調達調整額 + 容量拠出金相当額 + 再生可能エネルギー発電促進賦課金 + 市場価格調整額
パルシステムでんきのウェブサイトでは、供給エリアや検針月ごとに電気料金を試算できるサービスを提供しています。これを利用すると、自身の使用状況に応じた料金の目安を知ることができます。
パルシステムでんきの料金試算ページ
パルシステムでんきの公式サイトで、具体的な料金試算ができます。
パルシステムの電気を利用している組合員からは、以下のような声が寄せられています。
一方で、「再生可能エネルギーの比率をもっと上げてほしい」「料金プランの種類が少ない」といった改善を求める声も聞かれます。
パルシステムの電気の最大の特徴は、再生可能エネルギーの比率の高さです。FIT電気(再生可能エネルギー)の比率は87.2%(2017年度計画値)と、電力会社の中でもトップクラスの数字を誇っています。
パルシステムは、長年培ってきた産直のつながりを活かし、米、青果、畜産の産地と連携して再生可能エネルギーの発電を行っています。具体的には以下のような発電方法を採用しています。
これらの発電所数は、2015年度の14カ所から、2017年度には43カ所まで増加しました。
パルシステムの再生可能エネルギーへの取り組み
パルシステムの公式サイトで、再生可能エネルギーの発電を広げる取り組みについて詳しく解説されています。
さらに、パルシステムでは「発電産地応援金」という独自の仕組みを導入しています。これは、基本料金に含まれる100円を発電産地に届け、再生可能エネルギー発電所の普及などの取り組みを応援するものです。
この取り組みにより、単に電気を使用するだけでなく、再生可能エネルギーの普及と地域の活性化に貢献できるのが、パルシステムの電気の大きな特徴と言えるでしょう。
また、パルシステムでは2012年から「減らす」「止める」「切り替える」というエネルギー政策を掲げています。
この方針に基づき、パルシステムの役職員が実際に再生可能エネルギーの発電現場を視察するなど、積極的な取り組みを行っています。
パルシステム役職員の発電産地視察レポート
パルシステムの役職員が再生可能エネルギーの現場を視察した様子が紹介されています。
パルシステムの電気を選ぶことは、単に電気料金を支払うだけでなく、持続可能な社会の実現に向けた具体的なアクションにつながります。再生可能エネルギーの普及、地域の活性化、そして脱炭素社会の実現に向けて、私たち一人一人ができることの一つが、電気の選択なのです。
パルシステムの電気は、環境意識の高い消費者や、地域貢献に関心のある方にとって、魅力的な選択肢と言えるでしょう。ただし、料金プランや供給エリアに制限があるため、自身のニーズや状況に合っているかどうか、よく確認した上で選択することが大切です。
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