生活クラブと生協の違い コープの宅配と比較 (^ ^)

 

生活クラブと生協の違い / 生活クラブって、どんな生協?

生活クラブと一般の生協の違いはこんな感じ。

 

項目 一般の生協 生活クラブ
取扱商品数 約3,000~10,000品目 約700品目
商品の特徴 一般的な商品が中心 独自基準の「消費材」
価格帯 スーパーと同程度 やや高め(2~3割増)
添加物・農薬 一般基準 独自の厳しい基準
放射能検査 法定基準 独自の厳格な基準
組合員の参加 限定的 生産現場への参加あり
エネルギー政策 特になし 再生可能エネルギーの推進
地域との関わり 店舗中心 農業体験など多様

 

生活クラブの特徴的な取り組み:

  1. 「消費材」という独自概念:利益追求ではなく、組合員の生活に必要なものという考え方
  2. 加工トマト計画的労働参加:1995年から開始し、延べ1,200人以上の組合員が参加
  3. 「みんなの農園」:JAと連携し、有機栽培指導付きの体験農園を運営(年間利用料4万9500円)
  4. 独自の電力会社:「株式会社生活クラブエナジー」を通じて再生可能エネルギー中心の電気を共同購入
  5. 厳格な品質管理:遺伝子組み換え食品は飼料を含めて一切不使用、化学調味料不使用

 

組合員の声:
「マヨネーズやトマトケチャップが美味しい。」「軽く調理しただけでこんなにおいしいなんて。」という感想が多く聞かれます。

生活クラブの特長は、品質、安全対策基準の高さなど

  • 品質と安全性が高く、独自の厳しい基準で商品を選定しています。
  • 価格は一般的に高めですが、品質を考えるとコスパは良好です。
  • 「消費材」という考え方で、使う人の立場に立った商品提供を心がけています。

 

生活クラブを6年間利用してきた経験から、その特長について私なりの見解をお伝えしたいと思います。

 

まず、品質の高さは間違いなく生活クラブの強みです。特に調味料の質には目を見張るものがあります。例えば、沖縄産の砂糖は一般的な精製糖とは全く異なり、アクや苦みだけを取り除いた自然な甘みが特徴的です。また、オーストラリア産の塩も、沖縄の海水で溶かして平釜で煮詰めるという独特の製法で作られています。

 

安全対策基準の高さも特筆すべき点です。生活クラブ独自の「自主管理監査制度」により、厳しい基準で商品が選定されています。例えば、日本で使用が認められている約800種類の食品添加物のうち、生活クラブでは93物質のみを許容しているそうです(2024年5月現在)。これは市販の商品と比べると驚くほど少ない数字です。

 

しかし、全てが完璧というわけではありません。私の経験では、野菜の品質管理に課題があると感じました。以前、注文したタマネギの中に腐ったものが混ざっていたことがあり、対応にも不満を感じました。この点は改善の余地があると思います。

 

また、価格面では確かに一般のスーパーより高めですが、品質を考えるとコストパフォーマンスは悪くないと感じています。私の場合、月に約1万円を生活クラブの商品に使っていますが、これを地元の商店街での買い物と上手く組み合わせることで、バランスの取れた食生活を実現しています。

 

興味深い取り組みとして、「加工トマト計画的労働参加」というものがあります。これは、組合員が実際にトマト農家で働き、その労働に対して賃金が支払われるというものです。私の知人が参加したことがありますが、自分が飲むトマトジュースの生産に携わる経験は非常に貴重だったと話していました。

 

最後に、生活クラブの商品は「消費材」と呼ばれています。これは単なる「商品」ではなく、実際に使う人の立場に立った材料であるという思いが込められているそうです。この考え方は、生活クラブの理念をよく表していると思います。

 

生活クラブの気になるポイント・デメリットは費用面

  • 月額利用額が予想以上に高くなりがちで、加入時の出資金や毎月の活動費も必要です。
  • 1回の注文が2,000円未満だと100円の手数料がかかるため、注意が必要です。
  • 費用面での課題はありますが、食材の品質や安全性、環境への取り組みなど魅力的な面もあります。

 

生活クラブを利用して、正直なところ費用面は気になるポイントの1つ。

 

まず、毎月の利用額が予想以上に高くなってしまうことがあります。我が家の場合、月に15,000円ほど利用していますが、品質の良さに惹かれてつい注文を増やしてしまい、気づけば20,000円を超えていることも。

 

また、生活クラブ特有の費用もあります。例えば、加入時に1,000円の出資金が必要で、毎月300円ほどの活動費がかかります。これらは生協の仕組み上やむを得ないものですが、最初は戸惑いました。

 

送料についても注意が必要です。1回の注文が2,000円未満だと100円の手数料がかかります。私も最初の頃は気をつけていませんでしたが、今では必ず2,000円以上になるよう調整しています。

 

ただ、デメリットばかりではありません。生活クラブの食材は確かに美味しく、安全性も高いです。特に、調味料は市販のものとは比べものにならないほど風味豊かで、料理の腕が上がったような錯覚を覚えるほどです。

 

また、生活クラブは環境への取り組みも積極的で、2030年までに脱プラスチックを推進する目標を掲げています。これは私のような環境意識の高い消費者にとっては魅力的なポイントです。

 

費用面では確かに課題がありますが、品質や理念を考えると納得できる部分も多いです。上手に活用すれば、家計への負担を抑えつつ、質の高い食生活を送ることができると実感しています。

一般生協より生活クラブが向いている人

生活クラブが向いている人はこんな感じ。

  • 食の安全性に高い関心があり、厳しい基準や添加物の少なさを重視する方
  • 環境問題に意識が高く、持続可能な消費活動を実践したい方
  • 価格よりも品質を重視し、生産者との顔の見える関係を大切にしたい方

 

生活クラブは万人向けじゃありません。生活クラブが特に向いている人について考えてみました。

 

まず、食の安全性に強いこだわりがある方には、生活クラブがおすすめです。私が驚いたのは、生活クラブの放射能検査基準が国の基準よりも厳しいことでした。例えば、牛乳の場合、国の基準が50ベクレル/kgなのに対し、生活クラブは1ベクレル/kgという厳しい自主基準を設けているんです。

 

また、添加物にも厳しく、使用する場合は全て公表しています。私が以前購入したマヨネーズは、一般的な商品と比べて添加物が少なく、素材の味がしっかりと感じられて驚きました。

 

環境問題に関心が高い方も生活クラブに向いていると思います。生活クラブでは、2030年までに温室効果ガス排出量を50%削減する目標を掲げています。私が注文した際、配送トラックが電気自動車だったのには感心しました。

 

さらに、生産者との顔の見える関係を大切にしたい方にも生活クラブはぴったりです。私が参加した産地見学会では、生産者の方々と直接話す機会があり、食材への理解が深まりました。これは一般の生協ではなかなか体験できないことですね。

 

ただし、注意点もあります。生活クラブの商品は一般のスーパーや生協と比べて2~3割ほど高めです。また、取り扱い商品数が約700品目と、一般の生協の3分の1程度しかありません。そのため、多様な商品を求める方や価格重視の方には向いていないかもしれません。

 

私の場合、最初は高めの価格に戸惑いましたが、品質の高さを実感してからは納得して利用しています。特に、生活クラブオリジナルの「消費材」と呼ばれる商品は、味や安全性にこだわりがあり、家族にも好評です。

 

結論として、食の安全性や環境問題に高い意識を持ち、多少価格が高くても品質にこだわりたい方には、生活クラブがおすすめです。ただし、商品の種類が限られているため、それでも構わないという方が向いているでしょう。