無料プランでも有料プランと全く同じ機能が使えます。
アグリノートは「モバイルアプリ版」と「パソコンブラウザ版」の2種類があります。どちらも同じアカウント(メールアドレス+パスワード)でログインできますが、使い勝手に大きな違いがあります。
まず、モバイルアプリ版はiPhone・iPadならApp Store、AndroidならGoogle Playから「アグリノート」と検索してインストールします。アプリを開いてログインID(メールアドレス)とパスワードを入力し、【ログイン】をタップするだけです。現場で素早くサッと記録できることが最大のメリットで、圃場への道案内機能(ナビ)や、スマホのGPSを使った自動記録補助機能なども使えます。
パソコンブラウザ版は、アグリノート公式サイト(agri-note.jp)を開き、画面右上の「ログイン」ボタンをクリックします。その後、メールアドレスとパスワードを入力するだけです。ブラウザ版はすべての設定・集計・帳票出力ができるため、自宅や事務所での作業に向いています。
両者の使い分けが基本です。
| 版 | 向いている場面 | 特徴 |
|---|---|---|
| モバイルアプリ版 | 畑・現場での作業中・移動中 | GPS自動記録・ナビ機能 |
| パソコンブラウザ版 | 自宅・事務所でのデスクワーク | 集計・帳票出力・全設定可能 |
ブラウザ版を使うときは、ログインページをブックマークしておくと毎回サイトを開く手間が省けて便利です。公式サイトでは、Google Chrome(Windows/Mac対応)の最新版を使うことが推奨されていて、画面解像度1280×720ピクセル以上での利用が快適とされています。
農作業のある日はスマホで現場記録、雨の日や夜は自宅でパソコンから集計する、という流れが多くの農家で定着しています。この2つを使い分けることで、記録の抜け漏れが格段に減るというわけです。
農林水産省の統計によると、農業経営体のおよそ4軒に1軒がアグリノートを利用しているとされています(2024年2月時点・93,200経営体)。これだけ広く使われているアプリなので、初めての方でも操作につまずいたときにサポート情報が豊富にあるのも安心材料です。
参考:アグリノートブラウザ版のログイン方法と動作環境について
「パスワードが合わない」「画面が進まない」というトラブルは、意外と多くの方が経験しています。これは大丈夫です。
ログインできない原因として最も多いのは、メールアドレスやパスワードの入力ミスです。特に気をつけたいのは以下のポイントです。
- 大文字「A」と小文字「a」を区別して入力する(Caps Lockがオンになっていないか確認)
- 半角で入力する(全角の「A」「1」では受け付けられない)
- 「0(ゼロ)」と「O(オー)」、「1(イチ)」と「l(エル)」を混同しない
- 文字の最初や最後にスペースが入っていないか確認する
- キーボードアプリによっては、英字入力後に頭文字が勝手に大文字へ変換されることがある
それでもログインできない場合は、アカウント登録に使ったメールアドレスを複数お持ちの方は、すべてのメールアドレスで試してみてください。有料プランの申し込み時に届くメール(連絡先メールアドレス)と、ログインに使うアカウント用メールアドレスは別々に設定できるため、思い込みで間違えているケースが珍しくありません。
Androidをお使いの方に多いのが、ログイン操作後に「同期の準備中です」「○○を同期中です…」と表示されたまま固まってしまう症状です。これはアグリノートの公式ヘルプ記事「自動同期が機能しない/ログイン操作後に同期が完了せずにフリーズする」に対処法が詳しく書かれています。
厳しいところですね。
また、1つのアカウントを家族で共用している場合、誰かがパスワードを変更したまま他の端末に伝えていないケースもあります。アグリノートは家族や従業員それぞれに別アカウントを発行できる設計になっていて、1組織内で何人使っても料金は変わりません。つまり全員分のアカウントを用意しても追加コストはゼロです。
参考:ログインできないときの原因と対処手順
パスワードを忘れても、手順どおりに進めば数分で再設定できます。焦らなくて大丈夫です。
ログイン画面で【パスワードを忘れた方はこちら】をクリック(またはタップ)し、登録しているメールアドレスを入力して「確認メールを送信」を押します。その後、登録メールアドレス宛に「【アグリノート】パスワード再設定依頼を受け付けました」というタイトルのメールが届くので、本文中のURLをクリックして新しいパスワードを入力すれば完了です。
パスワードは半角英数字・記号で8文字以上32文字以下で設定します。
注意が必要なのは、再設定メールが届かない場合です。以下のような原因が考えられます。
- 迷惑メールフォルダに振り分けられている(まずここを確認する)
- キャリアメール(docomo・au・SoftBankなど)でPCメールの受信拒否設定をしている(「agri-note.jp」ドメインを指定受信に追加する)
- 登録したメールアドレスを間違えて別のアドレスで試している
入力したメールアドレスが「見つかりません」と表示される場合は、お持ちのすべてのメールアドレスで順番に試してみましょう。それでも見つからない場合は「アカウント紛失の手続き」という方法があります。会員番号・組織名・代表者名など、登録時の情報をなるべく多く用意してアグリノートのサポートへ問い合わせると、数日から数週間で対応してもらえます(本人確認書類の提出が必要です)。
このアカウント紛失手続きは大がかりですね。日ごろからログイン情報をメモして安全な場所に保管しておくと、こうした事態を防げます。スマートフォンのパスワード管理アプリ(Google パスワードマネージャーなど)を使うのも一つの方法です。
参考:パスワード再設定の詳しい流れ
ログインしたあとに何ができるのか、あまり知られていない活用法があります。これは使えそうです。
アグリノートにログイン後に使える主な機能は次のとおりです。
- 作業記録:いつ・どの圃場で・何をしたかを記録(農薬散布、施肥など)
- 生育記録:作物の成長状況を写真つきで記録
- 収穫記録:収穫量・日時を蓄積して後から集計
- 出荷記録:出荷先・数量・単価を管理してコストを見える化
- 圃場地図:航空写真マップ上に自分の圃場を登録して一目で把握
- カレンダー:作業予定と実績を日付軸で管理
農家に嫁いだ方や家族農業に携わっている主婦の方にとって特に便利なのが、栽培履歴の帳票出力機能です。JA・直売所への出荷に必要な栽培履歴書を、アグリノートに記録したデータからそのまま出力できます。手書きで書き直す手間がなくなるため、出荷前の書類作業が大幅に短縮されます。
また、複数人で同じデータを共有できる点も見逃せません。夫が畑で作業記録をスマホで入力し、妻が自宅でパソコンからその日の作業状況や収穫量を確認する、という使い方が実際の農家さんの間で広まっています。連絡のたびに電話しなくてよくなるため、家族間のコミュニケーションコストが下がります。
収支管理にも対応していて、農作業のコスト(農薬・肥料・人件費など)と収穫・出荷の売上を記録することで、年間の収益構造が数字で見えてきます。「何にお金がかかっているか分からない」という悩みを抱えている方には、特に効果的です。
参考:アグリノートでできることの詳細
アグリノート公式サイト | 4軒に1軒が使っている営農支援アプリ
料金を払わないと機能が制限されると思っている方が多いですが、実はそうではありません。
アグリノートの無料プランと有料プランの間に機能の差はありません。違うのは登録できる数だけです。
| プラン | 年間料金(税込) | 圃場数 | 記録数 |
|---|---|---|---|
| 無料プラン | 0円 | 100枚まで | 20件まで |
| Sプラン | 11,000円 | 100枚まで | 無制限 |
| Mプラン | 22,000円 | 400枚まで | 無制限 |
| Lプラン | 33,000円 | 無制限 | 無制限 |
家庭菜園レベルや小規模農家であれば、無料プランのまま永続的に使えます。記録が20件に近づいてきたら有料プランへ切り替えを検討すればよいだけです。
つまり「まず無料で使い始めてみる」が正解です。
ログインをより快適にする方法として、アカウントIDの設定もおすすめです。メールアドレスの代わりに使える短い文字列(例:farm_tanaka など自分で決めた文字列)を設定しておくと、毎回長いメールアドレスを打たずにすみます。設定は「アカウントについて」のメニューから行えます。
有料プランに申し込むと、圃場の地図情報を代わりに登録してくれる「圃場登録代行サービス」が無償で受けられます。これは航空写真から自分の農地を探して境界を引く作業を、スタッフが代行してくれるものです。初期設定の面倒な部分を丸ごとお任せできるため、デジタルに慣れていない方でも使い始めやすくなっています。
参考:無料プランと有料プランの詳しい違い