スーパーの野菜を毎日食べているのに、子どもが野菜嫌いのままで困っているなら、実は野菜そのものではなく「鮮度」が原因かもしれません。
株式会社会津野菜の代表・永井洋彦さんは、1977年に喜多方市生まれ、東京で長年過ごした後、2019年に父の故郷である福島県西会津町奥川地区に移住して起業したという経歴の持ち主です。いわゆる「孫ターン(一世代飛ばしてのUターン)」という形で会津に戻ってきた方です。
前職では農林水産省と文部科学省が推進する「教育ファーム事業」に約4年間携わり、国語・算数・理科・社会に農業体験を組み合わせた教材を制作していました。その仕事を通じて全国の農家や教育関係者に広くヒアリングを行い、そこで一つの重要な事実を発見します。「都市部では給食嫌いの子どもの割合が突出して高い」という事実です。
原因を深く調べた結果、たどり着いた答えはシンプルでした。問題は野菜の種類でもレシピでもなく、「鮮度」だったのです。
東京のスーパーでは、農家が収穫してから棚に並ぶまでに平均4〜5日かかっています。それだけ時間が経てば、野菜本来の甘みや旨みは大幅に失われてしまいます。つまり大切なのです。「会津の野菜は子どもの頃から本当においしかった」という原体験を都市部の家庭にも届けたい、その一念が会津野菜誕生の原点です。
身長180cm、学生時代はバスケ部で活躍。現在は早朝4時30分に起床し、喜多方市・会津坂下町・西会津など各地の農家を車で回りながら1日100km以上を走破する日々を送っています。創業から3年で13万kmを走破したというエピソードは、その仕事ぶりの誠実さを物語っています。
参考リンク(永井洋彦さんのプロフィールと起業の経緯について詳しく紹介されています)。
株式会社会津野菜 代表取締役 永井 洋彦さん | ビズスタふくしま
一般的なスーパーで売られている野菜と、会津野菜の朝採り品では何が違うのでしょうか?ここには主婦の方にとって見逃せない差があります。
まず収穫から手元に届くまでの時間が根本的に異なります。大手の食品宅配サービスの場合、全国・世界中から商品を集めて一度センターに集約し、そこから梱包・出荷する流れになっています。そのため収穫から到着まで、スーパーと変わらない4〜5日はかかってしまいます。つまり「買い物に行かなくて良いだけ」で、野菜の鮮度はスーパーとほぼ同じというケースが多いのです。
これが会津野菜では、収穫した当日にパッキングして出荷するため、翌日にはお客様の手元に届きます。鮮度が違えば味は別物です。
野菜に含まれるビタミンCなどの水溶性ビタミンは、収穫後の時間経過とともに急速に失われていくことが知られています。農林水産省の調査でも、収穫から数日が経過した野菜は栄養価が大きく低下することが指摘されています。家族の健康を考える主婦の立場からすると、できるだけ新しい野菜を使いたいというのは自然な感覚です。
さらに夏場は朝夕の寒暖差が大きく、冬は雪に覆われるという会津独特の気候が野菜の糖度と旨みを高めます。お米でいえば「魚沼産コシヒカリ」と同じような話で、厳しい環境が野菜を甘くするわけです。
口コミでも「スーパーで買っていたものとは全然違う」「子どもが野菜をよく食べるようになった」という声が全国の主婦から届いています。食材のおいしさが変わると、毎日の料理への意欲も変わります。これは使えそうです。
「ミネラル野菜」という言葉を初めて聞く方もいるかもしれません。これは西会津町が平成10年(1998年)から取り組んでいる「健康な土づくり事業」に基づいて生産された野菜のことです。
具体的には、マンガン・鉄・銅・亜鉛・ホウ素という5種類のミネラル成分を含む19項目の土壌診断を行い、バランスの取れた土壌を整えてから栽培する方法を「ミネラル栽培」と呼んでいます。ミネラルは体を動かすために欠かせない微量栄養素です。
「にしあいづ健康ミネラル野菜普及会」はこの取り組みが評価され、平成26年度(2014年)の豊かなむらづくり顕彰で農林水産大臣賞を受賞しています。ちょっとした国のお墨付きです。国の大臣賞受賞が条件です。
ミネラル栽培によるお米(西会津ミネラル元氣米)は、特別栽培米として化学窒素・化学農薬を通常の栽培より5割以上低減して作られています。平成20年には天皇家に献上米として奉納されたという実績もあり、その品質の高さは折り紙付きです。
また会津地方は古来から米どころとして知られており、西会津町産のお米は(財)日本穀物検定協会の食味検定で最高位「特A」を2年連続受賞。「食味分析鑑定コンクール国際大会」で金賞、2018年の「全国食味コンクール」では特別賞も受賞しています。
普段スーパーで無農薬野菜や有機野菜を探している主婦の方にとって、ミネラル栽培野菜は「土から設計した安心できる野菜」という視点で注目する価値があります。農薬を減らしながらも、ミネラルバランスの取れた土壌で育てることで、野菜そのものが持つ力を引き出しているわけです。
参考リンク(西会津町の農業や地域資源についての詳細情報が記載されています)。
会津エリア|ふくのう – 福島県で農業しよう!
会津野菜では現在、大きく分けて3種類のセットを中心に販売しています。それぞれの特徴を理解してから選ぶのが賢い方法です。
まず「西会津ミネラル野菜セット」は、販売期間が4月中旬〜11月初旬の春夏向けセットです。西会津の土壌診断に基づいたミネラル野菜を中心に構成されています。次に「喜多方アスパラ野菜セット」は同じく4月中旬〜11月初旬で、喜多方市塩川赤星産の特産アスパラを中心にしたセットです。全国の有名レストランでも採用されているL・2L・3Lサイズの高品質アスパラが届きます。そして「ミネラル元氣米+秋冬野菜セット」は10月下旬〜4月中旬向けで、受賞歴を持つ高品質な新米と、霜や雪で甘みを増した秋冬野菜を合わせて楽しめるセットです。
| セット名 | 販売期間 | 主な内容 | サイズ |
|---|---|---|---|
| 西会津ミネラル野菜セット | 4月中旬〜11月初旬 | ミネラル栽培野菜8〜14品目 | 小(2名・1週間分相当)/ 大(4名・1週間分相当) |
| 喜多方アスパラ野菜セット | 4月中旬〜11月初旬 | 特産アスパラ中心の旬野菜 | 大 |
| ミネラル元氣米+秋冬野菜セット | 10月下旬〜4月中旬 | 新米+雪下野菜など秋冬野菜 | 小・大 |
定期便(5回)を選ぶと1回につき200円の割引があり、10回分ではちょうど2,000円節約になります。定期便だと200円安いのが原則です。ただし1回きりの購入も可能なので、まずは1箱試してみるという使い方もアリです。
価格の目安は1箱4,000〜5,700円程度(送料込)。4人家族1週間分の野菜と考えれば、1日あたりのコストは約800円前後で、スーパーで毎日個別に新鮮野菜を購入するのに近い金額感です。
また喜多方市・西会津町・北塩原村の3市町村でふるさと納税返礼品に採択されているため、ふるさと納税を活用すれば実質的にかなりお得に入手できます。ふるさと納税のポイントを活用したい方は、さとふる・ふるさとチョイスなどのサイトで「会津野菜」と検索してみると返礼品一覧が確認できます。
会津野菜のもう一つの大きな魅力が、スーパーではまず見かけない「会津伝統野菜」を扱っていることです。会津の伝統野菜は全部で15種類ほどあると言われています。
たとえば「立川ごぼう(ごんぼ)」は会津の立川地域で栽培される在来種で、ささがきにすると鼻に抜ける香りが普通のごぼうとは別次元です。「会津丸ナス」はイタリアンのナスに近い肉厚な伝統野菜で、炒めると甘みが増します。「雪下キャベツ」は雪の重みに耐えるために糖度を高める野菜で、生産できる時期が限られるため希少性の高い一品です。また「会津余蒔(よまき)きゅうり」は江戸時代から栽培されてきた在来種で、一時は絶滅の危機に瀕しましたが復活を遂げた希少な品種です。
伝統野菜は生産している農家が非常に少ないため、市場に出回ることがほとんどありません。会津野菜では、これらが入荷できた時はすかさず仕入れてセットに同梱しています。意外ですね。
さらに特徴的な取り組みとして、農家さんが手書きで書いたお礼のお手紙と、会津野菜のレシピが毎回の荷物に同封されています。「冷やしたキュウリに味噌をつけてガブリ」という書き出しで始まる農家おばあちゃんのお手紙は、読むだけで会津の暮らしが目に浮かぶような温かさがあります。毎日の料理に「物語」が加わる感覚は、ネットスーパーや大手通販にはない会津野菜だけの個性です。
また永井さんは規格外品(形は悪くても品質は一級品の野菜)を地域の子ども食堂に週1〜2回届けるという活動も続けています。子どもたちから「野菜おじさん」と呼ばれているそうです。食材を届けるだけでなく、地域コミュニティをつなぐ役割も果たしているのがわかります。この視点は他の野菜通販サービスにはなかなかない独自性です。
参考リンク(会津伝統野菜の種類と詳細な解説が確認できます)。
会津伝統野菜とは | AIZU-CITY.NET