MR職で平均848万円もらえるのに、同じ会社で約350万円も損する職種があります。
日本ベーリンガーインゲルハイムの平均年収は、複数の口コミサイトの集計によると約920〜947万円という水準です。これは医薬品・医療機器業界の平均である717万円と比較して、約230万円も高い数字です。製薬業界全体でも上位に位置する水準といえます。
外資系製薬会社の年収ランキングでは12位前後(約970万円)に位置しており、トップクラスではないものの、業界全体で見れば十分に高い水準です。ファイザーやノバルティスといった最上位グループには及びませんが、日本国内製薬会社の大半を上回ります。
年収の幅は500万円〜1,950万円と非常に広い範囲に分布しています。これはポジションや年齢、評価結果によって大きく変動することを意味します。結論は「職種と役職が年収を決める」です。
| 職種 | 平均年収 | 年収レンジ |
|---|---|---|
| マーケティング | 1,198万円 | 900〜2,200万円 |
| 本社職 | 1,094万円 | 700〜1,600万円 |
| 開発職 | 1,087万円 | 600〜1,500万円 |
| 営業職 | 854万円 | 600〜1,800万円 |
| MR職 | 848万円 | 450〜1,300万円 |
同じ会社でも職種によって平均年収が350万円以上開くのは見逃せない事実です。医療従事者が製薬企業への転職を検討する際、「どの職種を狙うか」が年収に直結します。転職エージェントに相談する際は、ポジション選定を最初に詰めておくことが重要です。
参考:日本ベーリンガーインゲルハイムの職種別年収・評価制度の詳細(OpenWork)
https://www.openwork.jp/company_answer.php?m_id=a0910000000GYU4&q_no=2
ベーリンガーインゲルハイムの給与制度は、基本給+賞与(固定+インセンティブ)という構造になっています。注目すべき点は、ボーナスが年4回支給される仕組みです。意外ですね。
具体的には、スタッフ層の場合、年俸を17分割して毎月支給し、さらに6月・12月に2.5ヶ月分が上乗せされます。加えて、実績連動のインセンティブボーナスが4月・9月の年2回支給されます。年収の内訳は基本給71%・残業代4%・賞与19%・その他6%という構成です。
評価は「キャリアバンド(職位)」と連動しており、昇格によって年収が大きく跳ね上がる仕組みです。35歳マネージャー職で1,100〜1,200万円、部長職クラスのマックスは基本給で1,900万円程度という事例が報告されています。つまり昇格のタイミングが年収の分岐点です。
一方、気をつけたい点があります。口コミによると「評価基準が上司に任されており、営業支店・部門ごとにバラつきがある」という声も少なくありません。同じ成果を出しても、上司や所属部門によって評価の基準が異なるリスクがあります。これは痛いですね。
転職前に上司の裁量幅や評価制度の透明性を確認することが重要です。面接の際に「評価基準はどのように定められているか」「インセンティブの算出方法は?」と具体的に質問することで、入社後のギャップを減らせます。
参考:日本ベーリンガーインゲルハイムのボーナス・昇給に関する口コミ一覧(転職会議)
https://jobtalk.jp/companies/36736/answers?question_codes=earns
ベーリンガーインゲルハイムがこれほど高い年収水準を維持できる背景には、企業の独自の所有構造があります。同社はドイツのインゲルハイム家が全株式を保有する「非上場のファミリー企業」です。これが他の外資系製薬会社と決定的に異なる点です。
上場企業であれば、利益を株主への配当に回す必要があります。しかし非上場のため、株主への配当圧力がなく、利益を社員の待遇改善や研究開発費に集中投資できます。実際、グローバル全体で医療用医薬品事業の売上高の約25%を研究開発費として投じており、業界トップクラスの水準です。これは使えそうです。
ただし、非上場であることにはデメリットもあります。上場企業であれば付与されることのある「RSU(制限付き株式ユニット)」などの株式報酬制度が存在しません。メガファーマの中には、RSUによって年収を数百万円単位で底上げできる会社もあります。この点でベーリンガーインゲルハイムは不利といえます。
つまり、「現金給与は高いが、ストックオプション的な資産形成手段がない」という特徴があります。長期的な資産形成を重視する場合は、上場製薬企業のRSUと比較検討することをおすすめします。
参考:ベーリンガーインゲルハイムの非上場戦略と強みについてのインタビュー(JAC Recruitment)
https://www.jac-recruitment.jp/company/boehringer-ingelheim/interview01/
口コミデータによると、日本ベーリンガーインゲルハイムに転職した人の転職前平均年収は675万円で、転職後の平均年収は800万円です。平均で約125万円のアップを実現しています。これが基本です。
ただし、重要なポイントがあります。「生え抜き(新卒入社)より中途の方が給与水準が高い傾向がある」という口コミが複数寄せられています。これは中途採用時に前職年収を基準とした交渉ができるためです。言い換えれば、交渉力次第で年収提示額が大きく変わる可能性があります。
転職時に年収を最大化するために意識すべき点を整理します。
年間昇給率は約2%という口コミがありますが、キャリアバンドの昇格時には一気に年収が跳ね上がります。「昇格条件と時期感」を面接で確認しておくことが、入社後の年収計画に役立ちます。昇格タイミングが条件です。
参考:日本ベーリンガーインゲルハイムへの転職前後の年収変化データ(OpenMoney)
https://openmoney.jp/corporations/151/career_path_reports/all
年収を考える際、額面の数字だけで判断するのは損です。ベーリンガーインゲルハイムは現金給与に加え、金銭換算できる福利厚生が非常に充実しているからです。
特に注目すべきなのが医療費補助です。3,000円を超える医療費の自己負担分は会社が負担する制度があります。医療従事者であれば、年間の医療費支出が小さくないケースも多く、これは実質的な年収上乗せといえます。これは使えそうです。
また、家賃補助(住宅手当)も手厚く、30歳MRで「家賃補助込みで月収がかなり改善された」という口コミも見られます。子育て支援では、1人目の出産で50万円、2人目で100万円、3人目で150万円の支給があるという情報も複数の口コミで確認できます。
有給消化については「70%以上の消化が義務化」されており、長期連休の取得が推奨されています。製薬業界の中でも、ワークライフバランスの面で高い評価を得ています。いいことですね。
ただし、口コミには「残業代を申請すると営業所長会議でリストアップされて公表される」という声も見られます。制度上は全額支給でも、実態は申請しづらい雰囲気が残っている部署もあるようです。〇〇に注意すれば大丈夫です、というわけではなく、配属部署・上司の文化を事前にリサーチすることが必要です。
参考:日本ベーリンガーインゲルハイムの働き方・福利厚生に関する口コミ(エン カイシャの評判)
https://en-hyouban.com/company/00004993212/18/