ご当地グルメとは何か意味・郷土料理との違いを解説

ご当地グルメとは何か、その意味や郷土料理・B級グルメとの違いをわかりやすく解説します。旅行好きな主婦が知っておくべき定義や成功事例、家族旅行での楽しみ方まで詳しくご紹介。あなたはご当地グルメをどこまで知っていますか?

ご当地グルメとは:意味・定義・郷土料理との違いを徹底解説

「旅先で食べたご当地グルメ」が、実は地元の人に100年以上前から愛されてきた料理ではなく、2000年以降に町おこし目的で新しく「命名」された料理だったとしたら、旅のイメージが変わりませんか?


📌 この記事の3ポイントまとめ
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ご当地グルメとは「地域振興のために定着・開発された料理」

郷土料理のように「古くから伝承」は必須条件ではなく、近年新たに命名・開発されたものも多数あります。

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郷土料理・B級グルメとは似て非なるもの

郷土料理は地元の家庭料理が起源。B級グルメは「安くて庶民的」という意味。ご当地グルメはこの2つとも重なりながら、観光客向けの発信力が加わったものです。

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知ると旅の満足度が格段にアップ

「なぜその料理がその土地に存在するのか」を知ることで、食べるだけでなく地域の歴史・文化も楽しめる旅になります。


ご当地グルメとは何か:基本の意味と定義


「ご当地グルメ」という言葉は、テレビや旅行雑誌でよく見かけますが、正確な意味を説明できる人は意外と少ないものです。


まず「ご当地(ごとうち)」という言葉は、「この地」「その場所」を指す日本語であり、「グルメ」はフランス語の *gourmet*(美食家・食通)に由来します。合わせると「その土地ならではのおいしいもの」という意味になりますが、これだけでは説明として不十分です。


ご当地グルメの正式な定義は、「日本の特定地域内において、地域振興活動の一環として伝統にこだわらず開発・発祥・定着した料理の総称」(Wikipediaほか複数の辞典より)とされています。重要なのは「伝統にこだわらず」という部分です。つまり、何百年も前から受け継がれた伝統料理である必要はなく、地域活性化を目的に「新しく作られた・命名された」ものであっても、ご当地グルメに分類されます。


これが基本です。


コトバンク(日本大百科全書)では、「地域振興や町おこしの中核として近年になって創作・復刻・命名されたものが多く、その点で伝統的な郷土料理とは異なる」と明確に記されています。つまり歴史の長さは、ご当地グルメの条件ではありません。


代表的な例を挙げると、静岡県富士宮市の「富士宮やきそば」は1999年に地元の商工会議所や市民有志が町おこしを話し合う中で着目し、「富士宮やきそば学会」として動き出したものです。もともとその土地に存在した焼きそばに新たに名称を与え、ブランド化することで全国区になった事例です。このように、「もともとあった食べ物を発掘・命名する発掘型」と「地域振興を目的に全くゼロから開発する開発型」の2種類があります。


地域振興のために生まれた、というのが原則です。


参考情報:ご当地グルメの辞典的な定義について詳しく解説されています。


ご当地グルメ(ごとうちぐるめ)とは? 意味や使い方 - コトバンク


ご当地グルメと郷土料理の違いを具体例で理解する

「ご当地グルメ」と「郷土料理」は似ているようで、実はかなり性格が異なります。この違いを理解すると、旅先で食べるものの選び方も変わってきます。


郷土料理とは、その土地の気候・風土・歴史に根付き、古くから地域住民の家庭で食べられてきた料理のことです。農林水産省も「農山漁村の郷土料理百選」として全国の代表的な郷土料理を選定しており、歴史と継承性が重視されます。観光客向けというより、地元の人々の日々の食卓に根ざしたものです。


一方、ご当地グルメは観光客にアピールすることを意識して作られたものが多く、地元住民だけでなく外から来る人にも「ここでしか食べられない体験」を提供することが大きな目的です。つまり、郷土料理が「地元の人の食」であるのに対し、ご当地グルメは「観光客にも開かれた食」という側面が強いのです。


違いは「誰のためのもの」かの違いです。


具体例で比較してみましょう。


| 種類 | 代表例 | 特徴 |
|------|--------|------|
| 郷土料理 | 讃岐うどん(香川)、芋煮(山形)、きりたんぽ(秋田) | 古くから地域に伝わる伝統の家庭料理 |
| ご当地グルメ | 富士宮やきそば(静岡)、佐世保バーガー(長崎)、厚木シロコロホルモン(神奈川) | 地域振興目的で命名・ブランド化された料理 |
| B級グルメ | 宇都宮餃子(栃木)、甲府鳥もつ煮(山梨) | 安価で庶民的、日常的に食べられるもの |


意外かもしれませんが、ご当地グルメが必ずしも「昔から食べられている」わけではないのです。香川の讃岐うどんは何百年もの歴史を持つ郷土料理ですが、富士宮やきそばは2000年前後に「ブランドとして整備された」ものです。どちらもご当地の名物として認知されていますが、成り立ちはまったく異なります。


これは意外ですね。


食べに行く前に「その料理がいつ・誰によって広まったのか」を少し調べるだけで、旅先でのグルメ体験がぐっと豊かになります。旅行情報サイトや各観光協会の公式サイトには、そういった背景情報が掲載されていることが多いので、出発前にチェックしてみるのがおすすめです。


ご当地グルメがどのように生まれたか:地域おこしとB-1グランプリの歴史

ご当地グルメが全国的に注目を浴びるきっかけとなったのは、静岡県富士宮市の「富士宮やきそば」の成功と、2006年から始まった「B-1グランプリ」の存在です。この流れを知ると、「ご当地グルメとは何か」がよりはっきり見えてきます。


富士宮市では1999年ごろ、市民有志が「どうやって地域を盛り上げるか」を話し合う中で、古くから地元で食べられてきた焼きそばに着目しました。「富士宮の焼きそばは麺の製法が独特で、他の地域と違う」という発見から「富士宮やきそば学会」を設立。「三者麺談」「麺罪符」などユニークなダジャレを駆使した広報活動がメディアに取り上げられ、爆発的に知名度が上がりました。その結果、2001年から2010年までの10年間における経済波及効果は約500億円に達したとされています。500億円というのは、東京ドーム建設費(約350億円)を上回る規模です。


つまり、ただの焼きそばが地域全体を動かしたのです。


この成功に触発される形で、2006年に「ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(愛Bリーグ)」が主催する「B-1グランプリ」が始まりました。全国のご当地グルメを持つ団体が一堂に会し、来場者の「箸の投票数」で順位を競うイベントです。2010年に神奈川県厚木市で開催された第5回B-1グランプリには46団体が参加し、2日間で43万5,000人が訪れ、経済効果は約36億円に上ったとされています。


このイベントがきっかけで、「B級グルメ(安くて美味しい庶民的な料理)」という概念がそのままご当地グルメと結びつき、日本全国で地元の食を使ったまちおこしが一気に広まりました。広島市の広島風お好み焼きに至っては、2011年時点で市内に904軒の店舗があり、人口1万人当たりの店舗数は7.8店と、大阪市の5.7店を上回り日本一となっています。


B-1グランプリがご当地グルメブームを加速させたのは間違いありません。


ただし、まちおこしとして成功したご当地グルメがある一方で、B-1グランプリへの参加が一過性のイベントで終わり、グランプリ後に地元から姿を消してしまった事例もあります。「コンテストありき」で企画されたものは、その後の継続が難しいことが指摘されています。長く続くご当地グルメには、地元住民が主体となり愛し続ける仕組みがあることが条件です。


参考:ご当地グルメによる地域おこしの成功事例と課題について詳しく解説されています。


ご当地グルメの「本物」と「偽物」を見分けるポイント

旅行先でご当地グルメを楽しもうと思ったとき、「それが本物かどうか」という視点を持っておくと損をしません。ご当地グルメが有名になるにつれて、全く無関係の地域や業者が「○○風」「○○グランプリ優勝」などを名乗るトラブルが実際に起きているからです。


たとえば、2010年のB-1グランプリで優勝した「甲府鳥もつ煮」(山梨県)の翌日から、東京都内の複数の居酒屋が「優勝した甲府ご当地グルメ」というバナーを掲げて販売を始めた事例があります。これはご当地グルメの本来の目的「まちおこし・地域経済への波及効果」とは真逆で、地元にお金が落ちない問題が生じました。


問題の構造がわかりますね。


本物を見分けるためのポイントを整理するとこのようになります。


- 認定・認証マークの有無:富士宮やきそばでは「富士宮やきそば学会」の認定制度があり、研修を修了した店舗のみが認定店として登録されます。


- その土地のお店で食べられるか:本物のご当地グルメは「その地域の経済を潤す」ことが目的ですから、基本的にはその地域の飲食店で食べるものです。


- 地域団体商標(地域ブランド)の登録:特許庁に登録された地域団体商標は法的に保護されており、無断使用は違法になります。


その土地で食べることが基本です。


旅行前に観光協会や各団体の公式サイトで「認定店一覧」を確認するのが、最も確実な本物への近道です。たとえば富士宮市なら「富士宮やきそば学会」の公式サイトに地図付きで認定店が掲載されています。旅行先に行く前にスマートフォンでチェックしておくだけで、「せっかく行ったのに本物が食べられなかった」という残念な体験を防げます。


参考:ご当地グルメと地域ブランドの関係性について詳しく解説されています。


ご当地グルメ - Wikipedia


ご当地グルメを主婦の家族旅行でかしこく楽しむ方法

ご当地グルメの意味を理解した上で、実際の家族旅行にどう活かすかを考えてみましょう。ここでは、家族旅行をよりリーズナブルかつ充実させるための視点をお伝えします。


旅行先の楽しみとして「食事」を最も重視する人は非常に多く、日本交通公社の「旅行者動向」調査でも、旅行目的の第2位が「グルメ旅行」とされています。特に家族連れの場合、子どもも大人も楽しめるご当地グルメを旅程に組み込むことで、旅全体の満足度が上がります。


B級ご当地グルメの最大の魅力は、値段が安くて庶民的なことです。


たとえば富士宮やきそばは1皿500〜800円程度で食べられることが多く、家族4人で利用しても2,000〜3,200円ほどで済みます。高級レストランで1人3,000〜5,000円をかけることと比べると、大幅な節約になります。しかも、B級ご当地グルメの魅力は「地元の日常食」であることなので、観光地価格になりにくい傾向があるという利点もあります。


これは使えそうです。


ただし、観光地の目立つ場所にある「ご当地グルメ認定店」と称した店舗の中には、観光客向けに価格が高めに設定されているものも混ざっています。予算を意識するなら、観光協会の公式マップで認定店を確認しつつ、少し路地に入った地元民御用達のお店を探してみるのも手です。Googleマップで「地名+ご当地グルメ名」で検索し、レビューが地元住民らしいコメントで埋まっているお店を選ぶのが一つの基準になります。


また、家族旅行で子どもが多い場合は、テイクアウト対応のご当地グルメを選ぶのも便利です。先述のように、コトバンクの定義にもあるとおり「持ち帰り(テイクアウト)できるものが多い」という点がご当地グルメの特色のひとつです。公園や海岸でのんびり食べれば、外食費を抑えながらも旅らしい思い出を作ることができます。


子連れ旅行には、このテイクアウト活用が原則です。


旅に行く前に「次の目的地のご当地グルメは何か」「その料理のルーツは何か」を調べておくと、食べるときの楽しさが倍増します。旅行情報サイト「じゃらん」や「るるぶ」には地域別のご当地グルメ特集が豊富にあるので、旅行計画時に確認してみてください。


参考:家族旅行でご当地グルメをお得に楽しむヒントが紹介されています。






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