いつも食べてる小梅の大玉、実は1袋にたった2個しか入っていなかったのを知っていますか?
ロッテの「小梅」は1974年(昭和49年)に発売されたロングセラーの梅味キャンディです。発売から半世紀以上が経つ今も、スーパーやコンビニで目にする定番商品のひとつです。
そんな小梅の大きな特徴のひとつが「大玉」の存在でした。大玉は直径約2.5cmとかなりの存在感で、小玉の直径1.5cmと比べると、体積にして約3.7倍もある大きさです。500円玉(直径2.65cm)とほぼ同じサイズをイメージするとわかりやすいでしょう。
小玉は表面に酸っぱい梅パウダーがまぶされており、口に入れた瞬間に強い酸味が来るのが特徴です。一方で大玉にはこのパウダーがついておらず、小玉より甘さが際立ちます。
大玉が甘めに作られたのには理由があります。あの大きさでパウダーまで塗してしまうと酸味が強くなりすぎるためです。つまり、食べやすさを考えた設計なのですね。
大玉と小玉ともに、アメの中央部にとろりとした梅ペーストが入っていたのも特徴で、「溶かしながら食べていると急にとろっとしたペーストが出てくる」あの体験こそが多くのファンにとって小梅の醍醐味でした。大玉は体積が大きい分、ペーストの量もたっぷりで食べ応え満点でした。
| 項目 | 小玉 | 大玉(旧) |
|------|------|------|
| 直径 | 約1.5cm | 約2.5cm |
| 1粒の重さ | 約2.6g | 約9.8g |
| カロリー | 約10kcal | 約38kcal |
| 梅パウダー | あり | なし |
| 梅ペースト | あり | あり(たっぷり) |
| 1袋の入数 | 約20個 | 2個のみ |
つまり大玉は、小玉とは別物の楽しみ方ができる特別な存在だったということですね。
2024年のリニューアル前、一袋(68g)の小梅には小玉が約20個と大玉が2個の合計22個が入っていました。全体の内容からすると大玉はわずか9%。それでいて、袋を開けるたびに「大玉どこだろう?」と探す楽しみがありました。
大玉は1978年から「小梅」の袋に加わったとされています。発売から4年後のことです。それからリニューアルが行われた2024年3月まで、実に46年間も同じ袋の中に共存し続けたことになります。
その長い歴史を持つ大玉が、突然廃止になったことへの衝撃はSNSでも大きく広がりました。
> 「ロッテの小梅がリニューアルされた結果、表面の粉も内側の梅肉も無くなってしまった!おまけに今まで2つ入っていた大玉も廃止に!」(SNS投稿より)
「2個しか入っていない」という希少感が大玉を特別なものにしていたとも言えます。約22粒のうちのたった2粒。友達と袋を分け合ったとき、誰が大玉を引き当てるかは完全に運まかせ。そのちょっとしたくじ引き感覚も、多くの主婦がお子さんと楽しんでいた記憶ではないでしょうか。
これは意外ですね。「大玉入りの小梅」は、当たり飴のような特別感が商品に隠れていたわけです。
2024年3月12日は、ロッテ「小梅」にとって大きな転換点となった日です。この日、発売50周年を記念したリニューアルが行われましたが、喜びより驚きの声の方が大きく広がりました。
リニューアルの主な変更点をまとめると、次のとおりです。
- 🚫 大玉の廃止(同一サイズへ統一)
- 🚫 梅ペーストの廃止(単層構造のハードキャンディに変更)
- 🚫 梅パウダーの廃止
- ✅ 和歌山県産南高梅果汁の量を従来比2倍に増量
- ✅ 新たに梅肉パウダー・梅ピューレを配合
梅素材そのものは強化された形ですが、あの「しょっぱ!→あま~!→梅のペーストがとろり」という三段階の変化体験がごっそり失われました。梅の濃度は上がったのに、食べる楽しさのステップが減ったというのが正直なところです。
さらにこのリニューアルは値上げと同時に行われました。内容量は従来の68gから60gへ減少し、希望小売価格は税別150円前後から220円前後へと大幅に上昇。実質的な値上げ幅は大きく、長年の固定ファンの不満に火をつける形となりました。
参考として、価格の推移を見てみましょう。
| 時期 | 内容量 | 参考小売価格(税別) |
|------|--------|----------------------|
| 2000年頃 | 76g | 150円 |
| 2004年頃 | 68g | 150円 |
| 2024年3月〜 | 60g | 220円 |
2004年から2024年の約20年間、内容量68g・150円という価格を守り続けていたことがわかります。それが一気に220円、しかも内容量は60gへ。2000年から比べると内容量は約79%に減っているにもかかわらず、価格は約47%アップという計算になります。
価格面から見ると、それだけの値上げです。
SNSでは賛否両論の声が上がりましたが、「大玉がなくなったのが一番残念」という意見は特に多く、今でも復活を望む声が絶えません。
ロッテ公式プレスリリース(発売50周年リニューアルの詳細)はこちら。
発売50周年!和歌山県産南高梅果汁を従来品と比べて2倍使用した「小梅(袋)」へリニューアル – PR TIMES
「やっぱり昔の小梅が食べたい!」という方に朗報です。大玉入りの旧タイプの小梅は、完全に過去のものになったわけではありません。
まず、ロッテは2022年9月に「復刻版1981パッケージ」を期間限定で発売しています。これは小梅ちゃんがパッケージに初めて登場した1981年当時のデザインを再現したもので、当然ながら大玉2個・梅ペースト・梅パウダーという旧来の仕様で販売されました。
この復刻版は通常のスーパーにも並んでいたことがあり、地域によっては2023〜2024年頃まで見かけた人もいるようです。ただし現在は期間限定品のため、定期的な販売はなく、フリマアプリ(メルカリなど)や通販サイト(Amazon・楽天市場)で見つかることがあります。
現時点での入手方法としては、次の方法が現実的です。
- 🔍 メルカリ・ラクマなどのフリマアプリで「小梅 大玉」「小梅 旧版」で検索する
- 🛒 Amazonや楽天市場で「小梅 復刻版」と検索すると在庫が見つかる場合がある
- 🏪 地域の昔ながらの駄菓子屋や個人商店で旧版が残っているケースも
フリマアプリでは、3袋セットで600円〜1,000円程度で流通していることが確認されています。定価より高くなることもありますが、「どうしても大玉入りを食べたい」という方には選択肢のひとつになります。
それから、生梅飴というカテゴリの商品を探してみるのもおすすめです。SNSでは「小梅の大玉に近い大きさで梅ペーストもしっかり入っている」として「生梅飴」系の商品を代替として紹介している投稿も多く見られます。
大玉の復活を待ちながら、その間の選択肢として覚えておくと損はありません。
ロッテ「小梅」の歴史・仕様の詳細はWikipedia「小梅」の記事が参考になります
これは数字やデータには出てこない話ですが、大玉の廃止が惜しまれる理由のひとつに「家族の小さなコミュニケーションツール」としての役割があったと思います。
1袋22個のうちわずか2個。この希少性こそが、袋を回すたびに起きる「誰が大玉を引いたか」という小さな盛り上がりを生んでいました。子どもと一緒に駄菓子の袋を開けるとき、「この中に大玉が2個入ってるんだよ」と言うだけで、目をキラキラさせながら一粒ずつ確認する子どもの姿が浮かびます。
この「当たり感覚」は、カプセルトイ(ガチャガチャ)がなぜ子どもに人気なのかと似た心理です。同じ価格で手に入れているのに、「特別な1個」が紛れているだけで、開封体験そのものがイベントになります。
お菓子研究家の間では「パッケージデザインやサイズのバリエーションが購買体験を豊かにする」という考え方があります。小梅の大玉は、まさにその役割を担っていたのです。
現行の新・小梅は「梅味キャンディとしての完成度」は高く、和歌山県産南高梅果汁が2倍になり素材としての品質は上がりました。ただ「食べる体験のドラマ性」が失われたのは確かです。
これは梅の濃さや甘さという「味の話」ではなく、「食べる楽しみ方の設計」の問題とも言えます。
ロッテの小梅ブランド公式ページ(小梅の歴史・コンセプトについて詳しく掲載)。
小梅ヒストリー|小梅ストーリー|小梅だより|お口の恋人 ロッテ
リニューアル後の詳細レビューと口コミ比較はこちら。
知ってた?ロングセラーキャンディの「小梅」がリニューアルしてアレがなくなった(komitukan.com)