サーバーを月額1,000円以下でレンタルできるサービスを使えば、缶ビールより安く生ビールが飲めます。
クラフトビールサブスクのサーバーとは、専用のビールサーバーを自宅に設置し、定期的にビール樽(またはカートリッジ)が届く仕組みのサービスです。居酒屋やビアバーで飲む「生ビール」を、自宅のリビングで再現できるのが最大の魅力です。
仕組みはシンプルです。①サービスに申し込む、②サーバーが届く、③ビールのカートリッジや樽がセットされる、④タップを押すだけで生ビールが注がれる、この4ステップだけです。機械が苦手な方でも使いやすい設計になっているサービスがほとんどで、説明書を読まなくても感覚的に操作できるものも増えています。
つまり専用器具があれば、自宅で生ビールが完結します。
代表的な仕組みとして「Kegerator(ケグレーター)方式」と「カートリッジ式」の2種類があります。Kegerator方式は業務用に近い大型サーバーで、容量が大きい分コスパが高いのが特徴。カートリッジ式はコンパクトで冷蔵庫に収まるサイズのものもあり、キッチンに置きやすい利点があります。日本国内で普及しているサブスクの多くは後者のカートリッジ式を採用しています。
サーバーのサイズ感としては、家庭用のカートリッジ式なら「高さ40〜50cm程度」、つまりミネラルウォーターの2Lペットボトルを縦に並べた2本分くらいの高さです。キッチンカウンターの端に置けるコンパクトさです。
国内で利用できるクラフトビールサブスクのうち、サーバーがセットになっているサービスを3つ比較します。選ぶ際の参考にしてください。
まず「NINJA BEER(ニンジャビア)」は、月額3,278円(税込)から利用できるサービスで、専用の小型サーバーが無料でレンタルできます。全国各地のクラフトブルワリーと提携しており、毎月異なるビールが届くため、飽きにくい点が主婦層に人気です。カートリッジ1本あたり約350mlが5〜6杯分注げるため、1杯あたりのコストは約150円前後になります。これはコンビニの第三のビール(約170〜180円)より安い計算です。
次に「よなよなエール THE DRAFT」は、ヤッホーブルーイングが展開するサブスクで、月額4,950円(税込)から利用でき、専用サーバー「よなよなビアボール」が付属します。「よなよなエール」「インドの青鬼」など全国的に知名度の高いブランドのビールを生ビールとして楽しめるのが特徴です。これは使えそうです。
3つ目は「Draftly(ドラフトリー)」で、サーバーを月額990円(税込)で別途レンタルする形式ですが、ビール本体の定期購入プランと組み合わせると実質無料になるキャンペーンを定期的に実施しています。取り扱うクラフトビールは常時30種類以上あり、好みのスタイル(IPA・ラガー・スタウトなど)を自分でカスタマイズできる点が強みです。
各サービスの料金と特徴をまとめた表を参考にしてください。
| サービス名 | 月額料金(税込) | サーバーレンタル | ビールの種類 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| NINJA BEER | 3,278円〜 | 無料 | 毎月変わる全国各地のクラフトビール | 毎月違う味を楽しみたい方 |
| よなよなエール THE DRAFT | 4,950円〜 | セット込み | ヤッホーブルーイング系列 | 定番ブランドが好きな方 |
| Draftly | ビール代+990円〜 | 990円/月(条件付き無料あり) | 常時30種類以上 | 種類を自分で選びたい方 |
サービスごとに料金体系が違うので、自分の飲む頻度と照らし合わせて選ぶのが基本です。
主婦がサブスクを選ぶとき、「月額料金がいくらか」だけで判断すると損をする場合があります。重要なのは「1杯あたりのコスト」と「自分がどれくらいの頻度で飲むか」のバランスです。
たとえば月額3,278円のサービスで、カートリッジ1本から約6杯注げる場合、月に2本届くとすると合計12杯。3,278円÷12杯=約273円/杯になります。これは居酒屋の生ビール(平均600〜800円)と比較すると半額以下です。外食でビールを頼む習慣がある家庭なら、サブスクに切り替えるだけで月に数千円の節約になる計算です。
月2回外食でビールを飲む習慣があるなら、十分元が取れます。
逆に、月1本しか飲まない場合は割高感が出ます。この場合は「飲む量が少ないけれど特別な日だけ楽しみたい」という用途に限れば単品購入の方が賢い選択になるかもしれません。サブスクは「定期的に飲む量がある程度決まっている人」に向いているサービスです。
また、サーバーのレンタル料金が月額に含まれているかどうかも必ず確認してください。別途レンタル料がかかるサービスは、表面上の月額料金より実際の負担が大きくなります。契約前にトータルの月額費用を必ず計算してから申し込むことで、後悔を防げます。
解約条件も確認が必要です。最低利用期間が設定されているサービスでは、途中解約時に違約金(サービスによって3,000〜10,000円程度)が発生するケースがあります。「試してみて合わなければすぐやめる」というつもりで申し込む場合は、縛りのないプランを優先しましょう。
サーバーを自宅に置く際、多くの方が最初に悩むのが「どこに置くか」という問題です。カートリッジ式のサーバーは常温保存できるものもありますが、冷えた状態でおいしく飲むためには、冷蔵庫近くへの設置か、専用の冷却機能がついたサーバーを選ぶことが重要です。
キッチンのカウンター、ダイニングテーブルの隅、リビングのサイドボードの上など、コンセントが近くにある場所が設置場所の候補になります。サーバーによっては電源不要のタイプもあり、設置の自由度が高いものも存在します。設置場所が限られている家庭は、購入前にサイズと電源の要否を必ず確認してください。
お手入れが面倒そう、というイメージを持つ方も多いです。実際には、カートリッジ式のサービスは「カートリッジを交換するだけ」のものがほとんどで、業務用サーバーのような配管洗浄は不要です。タップ部分を月1回程度、専用のクリーナー(サービスによっては同梱)で拭くだけでOKなケースが多く、家電の掃除と同じ感覚で維持できます。
お手入れは月1回程度が目安です。
ただし、カートリッジを使い切った後に放置すると、内部でカビが発生するリスクがあります。使用後はすみやかにカートリッジを取り外し、タップ部分を乾いた布で拭いておくことが衛生管理の基本です。梅雨の時期など湿度が高い季節は特に注意が必要です。
参考として、ビールサーバーのお手入れ方法について詳しく解説しているページをご紹介します。
ビールサーバーの正しい洗浄・メンテナンス方法(サントリーお客様センター公式)。
https://www.suntory.co.jp/customer/
サブスクサービスを長く続けるためには、「生活リズムに組み込む」という発想が大切です。たとえば「週末の夕食に夫と一緒に飲む」「友人が来た時のおもてなしに使う」など、飲むシーンをあらかじめ決めておくと、月のペースが崩れにくくなります。
友人へのおもてなしに使えば、外食費が丸ごと浮く場面もあります。いいことですね。
また、クラフトビールは味のバリエーションが豊富なため、料理との相性を楽しむ「フードペアリング」の視点を取り入れると、毎日の献立が少し楽しくなります。たとえば、ホップが効いたIPAタイプは揚げ物との相性が抜群で、から揚げや天ぷらの脂をすっきりと流してくれます。フルーティーなベルジャンホワイトは、蒸し鶏やカルパッチョなど淡白な料理と合わせやすいです。
サービスによっては、毎月届くビールに合う料理レシピカードを同封しているものもあります。NINJA BEERなどはSNSでレシピを発信しており、届いたビールに何を合わせるか迷ったときの参考になります。
さらに、家族や友人と一緒に飲むことで消費量が増え、カートリッジを余らせるリスクが減ります。1本のカートリッジをひとりで飲み切るのが難しい場合は、賞味期限を必ず確認してください。開封後の風味が落ちやすいものは「開けたら数日以内に飲み切る」が原則です。
クラフトビールのサブスクを上手に使うコツとして、以下の点を押さえておくと実践しやすくなります。
結論はシーンを決めてリズムを作ることです。
クラフトビールのサブスクにまつわる最新情報は、各サービスの公式サイトや以下のような情報サイトで定期的に更新されています。
日本クラフトビール協会(クラフトビールの基礎知識・スタイル解説)。
https://craftbeer.ne.jp/