スープを全部使わないと、マルちゃん正麺の塩分が5.6gから約1.9gまで一気に下がります。
マルちゃん正麺がインスタント麺の油そばアレンジに使われ続けているのには、明確な理由があります。それは「生麺うまいまま製法」と呼ばれる特許製法によって作られたノンフライ麺であることです。
一般的なインスタント麺はフライ処理されているため、麺自体に油が染み込んでいます。フライ麺で油そばを作ると、ベタつきが出やすく、タレの味がぼやけやすい傾向があります。一方、マルちゃん正麺はノンフライ麺なので、麺がタレをしっかり吸い込み、油そば特有のコクのある絡まりが出やすいのです。これが基本です。
さらに、麺のコシとなめらかさがスープなしの状態でもしっかり生きます。インスタント麺を油そばにすると「ふにゃっとした食感」になりがちと思っているなら、それはフライ麺を使っているからかもしれません。マルちゃん正麺は茹で上がり後も弾力が保たれやすく、タレと和えてもモチッとした食感が続きます。
公式の栄養成分表示によると、マルちゃん正麺(醤油味)1袋(105g)のカロリーはスープ込みで333kcal。そのうちスープ単体のカロリーは46kcalです。つまり油そばにしてスープを使わない場合、カロリーは約287kcalまで下がります。これはコンビニおにぎり1個(約200kcal前後)と比較しても、麺料理としてはかなり控えめな数値です。
東洋水産公式|マルちゃん正麺 醤油味 栄養成分・原材料情報(食塩相当量・カロリーの詳細確認に)
塩分の変化も見逃せません。通常通りスープを全量使うと食塩相当量は5.6gになります。そのうちスープ分だけで3.7gを占めています。油そばにするとスープを使わないので、麺由来の塩分1.9gだけになります。日本高血圧学会が推奨する1日の塩分摂取目安が6g未満であることを考えると、スープを使うラーメンでは1食だけで目安量に迫ってしまいます。油そばにすればその差は歴然です。
基本のレシピを押さえておきましょう。材料は驚くほどシンプルです。
【材料(1人分)】
| 材料 | 分量 |
|------|------|
| マルちゃん正麺(醤油味) | 1袋 |
| 付属の液体スープ | 半量(約1/2袋) |
| ごま油 | 小さじ1 |
| バター | 5g(親指の先ほど) |
| おろしにんにく | 少量(小さじ1/4程度) |
| 卵黄 | 1個 |
| 刻みネギ | 適量 |
| 白ごま | 適量 |
| 海苔・ラー油 | お好みで |
スープを「半量」使うのがポイントです。全量使うと塩辛くなりすぎる場合があり、油そばのタレとして使うには濃度が高すぎます。
【作り方】
まず、どんぶりに液体スープ(半量)、ごま油、おろしにんにくを入れて軽く混ぜ合わせ、タレを先に作っておきます。この順番が重要で、先にタレを仕込んでおくことで、熱々の麺を入れたときにすぐ全体に絡まります。
次に、鍋でたっぷりのお湯を沸かし(目安は麺の3倍以上の量)、麺を袋の指定通りに茹でます。マルちゃん正麺は通常3分程度です。ノンフライ麺はほぐれやすいので、茹でながら箸で優しくほぐしてあげましょう。
茹で上がったら、素早くざるに上げてしっかり湯切りします。湯切りが不十分だとタレが薄まり、べちゃっとした仕上がりになってしまいます。これが原則です。
湯切りした麺をすぐタレの入ったどんぶりに移し、バターを乗せて熱で溶かしながら全体をよく混ぜます。バターはこのタイミングで入れることでコクが均等に広がります。仕上げに卵黄、刻みネギ、白ごまをトッピングすれば完成です。総調理時間は5分程度に収まります。
油そば作りで最もつまずきやすいのが「湯切り」です。ここが甘いと仕上がりが大きく変わります。
湯切りで最も大切なことは、ざるを軽く振るだけでなく、麺を左右に揺らしながら水分をしっかり飛ばすことです。特にマルちゃん正麺はノンフライ麺のため、フライ麺より麺の表面に水分が残りやすい特性があります。お店の油そばの仕上がりに近づけるには、湯切りに10〜15秒かけるくらいのつもりでいると丁度よいです。
湯切り中に麺が冷えてしまうことを心配する声もありますが、タレを入れたどんぶりに麺を移してからしっかり混ぜれば、タレの熱で麺は十分に温まります。むしろ冷えた麺の方が、タレを吸い込む時間ができてより美味しくなるという面もあります。意外ですね。
もう一つのコツは「タレの温度管理」です。どんぶりに入れた液体スープとごま油は、麺を茹でている間に自然に室温程度に落ちてしまいます。冷えたタレに熱々の麺を入れると、麺が一瞬で冷えてしまいます。この問題を防ぐには、タレを入れたどんぶりをあらかじめ鍋の蒸気や熱湯をどんぶりに少量注いで温めておくことが有効です。タレどんぶりを温めておいた後、お湯を捨ててからタレを入れるだけで解決できます。
タレの量の調整も覚えておきましょう。付属スープを半量にするのが基本ですが、もし「もっと濃い味が好き」なら醤油を数滴足すとよいです。逆に薄めが好きな場合は、もやしやキャベツなどの茹で野菜を一緒に盛り付けるとバランスが整います。もやし1/3袋を茹でて加えるだけで、見た目のボリュームも増えます。
クックパッド|マルちゃん正麺で行列店の油そば(もやしの使い方や味変アイデアの参考に)
油そばの一番の魅力は、食べながら味を変えていけることです。マルちゃん正麺の油そばでも、このプロセスを楽しめます。
基本のタレだけで食べても十分においしいですが、途中で酢をひと回しすると味が大きく変わります。酢を加えると油の重さが中和され、さっぱりとした後味になります。油そば専門店でも酢とラー油は必ずテーブルに置いてあるほどで、この組み合わせはお店の定番食べ方です。酢は米酢でも黒酢でも構いません。黒酢の方がコクが出て、より本格感が増します。
ラー油は最初から入れても良いですが、食べている途中で辛さを調整しながら追加するのがおすすめです。辛みが苦手な家族がいる場合は、食卓に出した後で個人が調節できるようにテーブルに置いておきましょう。
おすすめトッピング組み合わせ一覧 🍳
| 組み合わせ名 | 使う食材 | 特徴 |
|-------------|---------|------|
| 定番スタンダード | 卵黄・刻みネギ・白ごま | 濃厚さとさっぱり感のバランスが良い |
| 温玉のせ | 温泉卵・メンマ・刻みのり | 卵が全体に絡んでクリーミーな仕上がり |
| 節約ボリュームアップ | もやし茹で・揚げ玉・小口ネギ | 具材費を抑えながら食べ応えを出せる |
| 大人のコク増し | バター追加・黒胡椒・おろしにんにく | バターのコクが際立ち濃厚な一杯に |
| ピリ辛ヘルシー | ラー油・紅生姜・白ごま | あっさりしながら後を引く辛さが特徴 |
トッピングを工夫すれば毎回違う味わいになります。これは使えそうです。
揚げ玉(天かす)はスーパーで無料に近い価格で購入でき、油そばのコクを手軽に増せる優秀な食材です。100円程度で十分な量が手に入り、冷凍保存もできます。コストを抑えながら満足感を高める手段として覚えておくと得します。
油そばにするときに一番もったいないと感じるのが、余った付属スープです。半量しか使わないと、残りを捨ててしまうことになりますが、それは実は損です。
余った液体スープは冷蔵庫に保管しておけば、翌日の料理に使えます。最も簡単な活用法は「スープとして飲む」ことです。残ったスープ半量を茶碗一杯のお湯(約150〜200ml)で薄めれば、塩分が抑えられたちょうどよい濃さのスープになります。おにぎりのお供にも十分です。
炒め物の調味料としても使えます。キャベツや小松菜などの葉物野菜をごま油で炒めるときに、仕上げに残りスープを少量加えるだけで、醤油ベースのうま味が乗った炒め物に変わります。塩こしょうだけの炒め物に比べて深みが出ます。
もう一つ意外な使い方は「チャーハンの味付け」への活用です。残ったスープ半量を水で倍に薄めてから、炒め上がったチャーハンに回しかけて水分を飛ばすように炒めると、うま味のある塩だれチャーハンになります。別途醤油や塩を加えなくてもしっかりした味に仕上がります。
スープを捨てずに使い切ることで食材のロスが減り、1袋あたりの費用対効果が上がります。マルちゃん正麺は希望小売価格が136円(税抜)と非常にコスパが高い食材です。この1袋を最後まで使い切れば、食費の節約にも確実につながります。つまりスープ活用は節約の基本です。
東洋水産公式レシピページ|マルちゃん正麺シリーズの公式アレンジレシピ一覧(スープを活かした公式アレンジの参考に)