バターをたっぷり入れるほどしっとり仕上がると思っていたら、実は入れすぎると生焼けの原因になり、仕上がりが油っぽくなって食べられなくなることがあります。
ホットケーキミックス200gは、薄力粉・ベーキングパウダー・砂糖がすでにブレンドされているため、計量の手間を大幅に省けます。これが基本です。
抹茶パウンドケーキに必要な材料は以下の通りです。
| 材料 | 分量 | 備考 |
|------|------|------|
| ホットケーキミックス | 200g | 日清・森永など市販品でOK |
| 抹茶パウダー | 大さじ1〜2(約8〜16g) | 製菓用がおすすめ |
| 卵 | 2個 | 常温に戻す |
| バター(無塩) | 100g | 常温に戻す |
| 砂糖 | 60〜80g | ホットケーキミックスに含まれる糖分を考慮 |
| 牛乳 | 50ml | 生地の固さ調整用 |
砂糖の量はホットケーキミックスの甘さに合わせて調整するのがポイントです。市販のホットケーキミックス100gあたり約30〜40gの糖分が含まれているため、追加する砂糖は控えめにしないと甘すぎる仕上がりになります。これは意外と見落とされがちな点です。
抹茶パウダーは一般的なドリンク用より、製菓用(辻利や西尾産など)を使うと色鮮やかで香りが際立ちます。ドリンク用抹茶は砂糖や粉乳が配合されていることが多く、生地の味や食感に影響します。製菓用を選ぶのが原則です。
バターは100gが基準で、これはパウンドケーキ全体の重量の約25〜30%に相当します。バターを増やしてリッチに仕上げたいと思うかもしれませんが、120gを超えると生地が分離しやすくなり、焼き上がりがべたつく原因になります。バターは100gを守ることが条件です。
手順を正しく守るだけで、初めてでも失敗しにくい仕上がりになります。これは使えそうです。
【準備】
- バターと卵は焼く30分前に冷蔵庫から出して常温に戻す
- 型にバターを薄く塗ってクッキングシートを敷く(18cmパウンド型が目安)
- オーブンを170℃に予熱する
【作り方】
1. バターをクリーム状にする 室温に戻したバターをボウルに入れ、ハンドミキサーまたは泡立て器で白っぽくなるまで混ぜます。この工程で空気を含ませることがふんわり食感の鍵です。
2. 砂糖を加えてさらに混ぜる 砂糖を2〜3回に分けて加え、そのつどよく混ぜます。砂糖を一度に加えると混ざりにくくなります。
3. 卵を加える 溶き卵を3〜4回に分けて少しずつ加え、そのつどよく混ぜます。一度に加えると油と水が分離(分離現象)して、仕上がりがパサつきます。
4. 抹茶パウダーを加える 抹茶パウダーをホットケーキミックスに先に混ぜておくと、生地全体に均一に色が行き渡ります。
5. 粉類を加える ホットケーキミックス(+抹茶パウダー混合)をふるいながら加え、ゴムベラでさっくりと混ぜます。混ぜすぎるとグルテンが発生して固くなります。さっくりが基本です。
6. 牛乳で調整する 生地が固い場合は牛乳を少量加えて「リボン状に落ちる」固さに調整します。
7. 型に流し入れる 生地を型に流し込み、中央に浅い切り込みを入れると、焼き上がりにきれいな割れ目ができます。
8. 焼く 予熱したオーブン170℃で40〜45分焼きます。竹串を刺して何もついてこなければ完成です。
焼き時間はオーブンの機種によって異なります。家庭用オーブンと業務用では温度の誤差が最大で±20℃程度あるため、初回は35分を目安に竹串チェックをするのがおすすめです。オーブンの特性を知ることが大切ですね。
「焼いたら中が生焼けだった」「パサパサになった」という失敗は、原因がはっきりしています。原因が分かれば対策できます。
❶ 材料の温度管理
バターと卵が冷たいまま混ぜると、生地が分離して仕上がりがパサつきます。特に冬場は室温が低いため、バターが十分に柔らかくなるまで30〜60分は常温に置く必要があります。指で押してすっと入るくらいの柔らかさが目安です。
❷ 混ぜすぎない
ホットケーキミックスを加えた後の混ぜすぎは大敵です。ミックス粉にはすでに薄力粉が含まれており、混ぜすぎるとグルテンが過剰に形成され、焼き上がりが固くかたまったような食感になります。粉が見えなくなったら即ストップが鉄則です。
❸ 抹茶は「ダマ」に注意
抹茶パウダーはそのまま加えるとダマになりやすいです。必ずホットケーキミックスと一緒にふるいにかけるか、少量の温かい牛乳(約50℃)で溶いてから加えると均一に混ざります。
抹茶が均一に混ざると、断面の色が鮮やかな緑になります。これが見た目の美しさにつながります。スマホで写真を撮ってSNSに投稿したいなら、この手間を惜しまないことが大切です。
❹ アルミホイルで焼き色を調整
焼き始めて20分ほどで表面だけが焦げてきた場合は、アルミホイルをふんわりとかぶせます。これで中まで火が通りながら、表面の焼き過ぎを防げます。これは必須の技です。
❺ 粗熱を取ってから切る
焼き上がり直後に切ると、断面がぼろぼろになります。型から出したあとケーキクーラーや網の上で30分以上冷ましてから切るのが基本です。ラップで包んで翌日に切ると、しっとり感がさらにアップします。
ベーシックなレシピを覚えたら、アレンジを加えると家族や友人に「また作って!」と言われるお気に入りレシピになります。アレンジは自由自在です。
🍫 ホワイトチョコアレンジ
ホワイトチョコレート50gを刻んで生地に混ぜ込むと、甘さとミルキーさが加わり、抹茶の苦みとのバランスが絶妙になります。チョコは大きく刻みすぎると沈むため、5mm角程度が適切です。市販の「明治ホワイトチョコレート」(約120円)でも十分な風味が出ます。
🫘 小豆(あんこ)アレンジ
粒あん100gを生地の中央に入れると、断面に和のアクセントが生まれます。水分の多いこしあんは生地が緩くなりすぎるため、粒あんまたは水分を切ったこしあんを使うのがポイントです。あんこを使う場合、砂糖の量を20g減らすとちょうどよい甘さになります。
🍊 抹茶×柚子アレンジ
柚子の皮(すりおろし)をティースプーン1杯(約3g)加えると、爽やかな香りがプラスされます。柚子は季節限定になりますが、市販の「柚子ピール」や「柚子の皮の砂糖漬け」を使えば通年で再現できます。
🥛 豆乳置き換えアレンジ
牛乳の代わりに豆乳(無調整)を使うと、さっぱりした後味になります。カロリーも牛乳比で約15%減(50mlあたり約5〜7kcal差)になるため、カロリーが気になる方にも取り入れやすいアレンジです。豆腐を加えると食感がさらにしっとりします。
アレンジを加える場合でも、粉類(ホットケーキミックス)の量は200gを維持することが安定した仕上がりの条件です。具材を加えた分だけ他の材料を調整すると、仕上がりが崩れにくくなります。
参考:製菓用抹茶の選び方と風味の違いについて詳しく紹介されています(辻利 公式サイト)
丸山園 |料理・製菓用抹茶の選び方ガイド
焼いた後の保存方法を間違えると、翌日にはパサパサになってしまいます。保存の仕方で味が変わります。
常温保存 粗熱が取れたらラップで1切れずつ包み、ジップロックや密閉袋に入れて常温で保存します。夏場(気温25℃以上)は必ず冷蔵庫へ。常温保存の目安は2〜3日です。
冷蔵保存 冷蔵庫では水分が飛びやすくなります。これを防ぐため、必ず1切れずつラップでしっかり包んでから冷蔵庫へ。保存期間は5日程度が目安です。食べる30分前に室温に戻すと、しっとり感が戻ります。
冷凍保存 長期保存したい場合は冷凍がおすすめです。1切れずつラップで包み、冷凍用ジップロックに入れて冷凍庫へ。保存期間は約1ヶ月。解凍は冷蔵庫で一晩かけてゆっくり行うか、電子レンジで500W・20〜30秒加熱するとふんわり感が戻ります。
ホットケーキミックスで作ったパウンドケーキは、翌日以降のほうがしっとり感が増すという特徴があります。これは焼いた翌日に水分が全体になじむためで、「一晩おきがおいしい」と言われる理由です。意外ですね。
また、ラップ+アルミホイルの二重包みにすると、冷凍焼けを防げます。チャレンジしてみてください。
参考:食品の保存方法と日持ちの目安について(食品安全委員会)
食品安全委員会 |家庭での食品保存の基本
焼いたその日よりも翌日のほうがおいしいという事実は、プレゼントや手土産にするときに活かせる知識です。前日に焼いておけば当日の時間にゆとりができます。計画的に焼くのがポイントです。