普通の土用肥料を水耕栽培に使うと、根が1週間以内に腐り始めます。
ホームセンターで手軽に買えるマグアンプKや緩効性肥料をそのまま水に入れてしまう方が多くいます。気持ちはよくわかりますが、これは大きな失敗につながります。
土用の固形肥料や有機肥料は、土の中の微生物によって分解されながら栄養を放出する仕組みです。水の中では微生物が機能しないため、有機成分が腐敗し始め、水が白く濁ったり異臭が発生したりします。根腐れが始まります。
特に注意が必要なのは油かすや骨粉などの有機肥料です。これらを水耕栽培に使うと、わずか3〜5日で水が腐敗臭を放ち始め、根に悪影響を与えます。処理が大変になりますね。
水耕栽培に適しているのは、栄養成分がすでに水溶性に加工された「水耕栽培専用の液体肥料」だけです。代表的なものとして「ハイポニカ」(協和株式会社)や「微粉ハイポネックス」などがあります。これが基本です。
ハイポニカは2液混合タイプで、A液とB液を同量水に薄めて使います。1リットルあたり各2.5ml(約500倍希釈)が標準使用量です。価格は500mlセットで2,000円前後と、1〜2年は使えるコスパの良さも魅力です。
協和株式会社 ハイポニカ公式ページ(水耕栽培専用液体肥料の詳細情報)
肥料を与えれば与えるほど植物が元気になると思いがちです。意外ですね。実際は逆で、濃すぎる肥料は根を傷めます。
肥料焼けと呼ばれる現象があります。水中の肥料濃度が高すぎると浸透圧の関係で根から水分が逆に奪われ、葉先が茶色く枯れたり葉がしおれたりします。これは土栽培よりも水耕栽培で起こりやすく、水という媒体が濃度を均一に広げてしまうためです。
一般的な目安として、観葉植物の水耕栽培には以下の濃度が推奨されています。
| 肥料の種類 | 推奨希釈倍率 | 季節・状況 |
|---|---|---|
| ハイポニカ(A・B液) | 500〜1000倍 | 成長期(春〜夏) |
| ハイポニカ(A・B液) | 1000〜2000倍 | 休眠期(秋〜冬) |
| 微粉ハイポネックス | 2000〜3000倍 | 通年(初心者向け) |
| ハイポネックス原液 | 使用不可 | 有機成分を含むため不向き |
初めて水耕栽培を始めた場合は、規定濃度の半分から始めるのが安全です。つまり薄めが原則です。
植物の様子を見ながら濃度を調整していくのが最も確実な方法で、葉の色が薄い黄緑になってきたら肥料不足、葉先が茶色く枯れてきたら過多のサインです。この2点を覚えておけばOKです。
肥料を入れたからしばらく放置しておけばいい、と思っている方も多いかもしれません。実はこれが根腐れの大きな原因になります。
水耕栽培では、水の中の酸素量が非常に重要です。植物の根は土の中と同様、酸素を必要としています。水を長期間替えないと溶存酸素が減り、根腐れ菌が繁殖しやすい環境になります。夏場は特に要注意です。
水換えのサイクルの目安は季節によって異なります。
水換えの際は、容器を軽く洗い、新しい肥料溶液を作って入れ直します。古い水を継ぎ足すのではなく、全量交換が基本です。
容器の内側にぬめりや緑色の藻が発生してきたら、中性洗剤で洗浄した後、きれいにすすいでから新しい溶液を入れてください。藻が生えること自体は直ちに問題ではありませんが、根に絡みつくと根腐れのリスクが上がります。水換えのたびに確認する習慣をつけると安心です。
ハイポネックスジャパン 植物の基礎知識「水耕栽培(ハイドロカルチャー)の育て方」
肥料のラベルに書かれている「N・P・K」という表記、気にしたことはありますか?この三つの数字が観葉植物の成長を大きく左右します。
N(窒素)・P(リン酸)・K(カリウム)は植物の三大栄養素です。窒素は葉や茎を育て、リン酸は根や花を育て、カリウムは植物全体の健康を維持する役割を持ちます。観葉植物の場合、美しい葉を保つためには窒素が重視されます。
観葉植物の水耕栽培では、N:P:K=6:6:6のようにバランスが均等なもの、または窒素がやや多いものが適しています。これだけ覚えておけばOKです。
一方、花を咲かせる植物や根の成長を促したい場合はリン酸多めのものを選ぶという使い分けもあります。
また、三大栄養素のほかに「カルシウム」「マグネシウム」「鉄分」などの微量元素も重要です。これらが欠乏すると、葉が黄化したり成長が止まったりします。水耕栽培専用の肥料には微量元素も含まれているため、初心者には専用品を使うのが一番安心です。
代表的な商品を選ぶ基準として、水耕栽培専用と明記されているかどうか、微量元素(鉄・マグネシウムなど)が配合されているかどうかの2点を確認してみてください。この2点が条件です。
水耕栽培は「水だけでいい」という誤解が広まっています。実際には、肥料なしで育て続けると3〜4ヶ月で成長が明らかに鈍り、葉が小さく色も薄くなっていきます。
特に購入したばかりの観葉植物をそのままコップや花瓶に挿して育てている方は要注意です。観葉植物は土から水耕栽培に移す際に根を一部洗い落とすため、新しい水耕用の根を出し直すエネルギーが必要になります。この時期こそ薄めの肥料が有効です。
移行直後(土から水耕への切り替え後1〜2週間)は、規定の4分の1程度の極薄肥料溶液を使い、新しい根が2〜3cm(親指の第一関節くらいの長さ)伸びてきたら通常の半量濃度に上げていくのがおすすめです。根の成長が目印になりますね。
また、肥料を与える時間帯についても工夫ができます。水換えは午前中に行うと、昼間の光合成時間中に栄養を吸収させることができ、夕方以降に行うよりも根の活着が良くなるという観察報告があります。
日常のルーティンに組み込みやすい方法として、週に一度、朝の家事のついでに水換えと肥料補充をするサイクルを作ると管理が楽になります。これは使えそうです。
肥料の残量管理も忘れずに。小さなボトルで購入した場合、週1回の使用で500mlが約3〜4ヶ月持ちます。「なくなってから買う」ではなく、半分になったタイミングで補充の目安にしておくと、管理のストレスが減ります。
愛知県農業総合試験場 水耕栽培の基礎知識(栄養液管理の参考資料)

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