永谷園お茶漬けのCMを見るたびに「あの女優さん、誰?」と思ったことはありませんか?実は現在のCM女優は、プロを目指す人なら誰もが夢見る超難関オーディションで2万人以上を抑えてグランプリを取っています。
永谷園お茶漬けのCMは、実はプロ野球選手の娘さんが出演しています。
現在(2024年〜)の永谷園お茶漬けCMに出演しているのは、塚本恋乃葉(つかもと このは)さんです。2004年10月26日生まれ、広島県広島市佐伯区出身の21歳(2026年現在)。ホリプロ所属のタレントで、身長168cmという恵まれたスタイルを持ちます。
父親は1988年〜1990年まで広島東洋カープに所属していた元プロ野球投手・塚本善之さんで、引退後は競輪選手に転向した異色の経歴を持つ方です。そのスポーツDNAを受け継いだ塚本恋乃葉さんは、小学4年生から高校3年生まで9年間バレーボール部に所属し、国体候補選手に選ばれるほどの実力者です。50m走は6.9秒という運動神経の高さも持ち合わせています。
「食べること」が趣味というだけあって、お茶漬けのCMキャラクターとしてのはまり具合は抜群。好きな食べ物が豚汁やチゲ鍋という、家庭的な食の好みも親しみやすさにつながっています。広島カープの熱烈なファンでもあり、父親のグローブを持って始球式を務めたこともあります。
塚本恋乃葉さんの公式プロフィール(ホリプロオフィシャルサイト)はこちら
普通の新人タレントなら、メジャーなCMへの起用まで何年もかかります。でも彼女は違いました。
塚本恋乃葉さんが永谷園CMに選ばれた背景には、業界でも有名なある"つながり"があります。永谷園はこれまでにも、ホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)のグランプリ受賞者をCMに起用してきた実績があります。例えば2010年には、第34回TSCグランプリの小島瑠璃子さんが応募者33,910名の中からグランプリを獲得し、永谷園の「梅干茶づけ」CMに出演しています。つまり永谷園とホリプロの間には、長年の信頼関係があるわけです。
塚本恋乃葉さんは2023年、第46回ホリプロタレントスカウトキャラバンに応募総数2万824名という大競争の中からグランプリを受賞しました。東京ドームの収容人数(約5万5000人)のおよそ4割に相当する応募者数の中で勝ち抜いた、文字通り"選ばれし存在"です。
実は2022年の第45回TSCにも挑戦していましたが、3次審査で落選を経験しています。それでもあきらめずに翌年再挑戦した結果がグランプリでした。つまり彼女は、一発勝負で選ばれたのではなく、失敗を乗り越えてつかんだ栄冠だということです。
2024年5月、CMデビューを果たした際の共演者は、なんと塚本さんが「芸能界で一番共演したい」と公言していた出川哲朗さん。グランプリ受賞時から公言していた夢が、まさかのCMで最初に叶ったことで大きな話題になりました。
永谷園公式・塚本恋乃葉さんのCM起用発表プレスリリース(PRtimes)
永谷園のCM女優は、実は業界屈指の「出世コース」として知られています。
永谷園のお茶漬けCMには、時代を彩る人気タレントたちが出演してきました。以下は主な歴代の出演女優・タレントです。
| 出演者 | 主な出演CM | 備考 |
|---|---|---|
| 榊原郁恵さん | お茶づけ海苔など | 第1回TSCグランプリ(1976年) |
| 石原さとみさん | お茶づけ海苔など | 当時の人気調査で1位を記録 |
| 小島瑠璃子さん | 梅干茶づけなど | 第34回TSCグランプリ(2010年起用) |
| 片岡京子さん | 松茸の味お吸いもの・お茶づけ海苔ほか | 2017年〜"日本のお母さん"役 |
| 仙名彩世さん | パキット・松茸の味お吸いものなど | 宝塚OG起用という注目の選択 |
| 塚本恋乃葉さん | お茶づけ海苔・カップ茶づけなど | 2024年〜現在出演中 |
なかでも石原さとみさんは、あるCM好感度調査で永谷園CMのイメージとして1位に選ばれており、永谷園のブランドイメージに深く刻まれた存在です。片岡京子さんは"日本のお母さん"を象徴するCMキャラクターとして2017年から長期起用された実力派です。
永谷園はCM女優の選び方に明確なコンセプトを持っており、「親しみやすさ」と「食欲をそそる笑顔」を重視していることが歴代を見ても一貫しています。これが食卓に寄り添うブランドイメージを70年以上守り続けている秘訣です。
CMで見ているだけでは気づかない、塚本さんの意外な起用の深さがあります。
現在放送中の塚本恋乃葉さん出演CMは、複数の篇で展開されています。2024年5月放送開始の「レンジのススメ プラス一品!麻婆豆腐」篇では、出川哲朗さんと親子を演じる設定で、電子レンジで手軽に一品追加できる「レンジのススメ」シリーズをPRしています。フライパンを使わずに調理できるため、油汚れの心配もなく、後片付けが楽になる点が主婦層に響くポイントです。
2024年9月からは「カップ茶づけ ホッと一息」篇に出演。「ただいま、はぁ〜疲れた」と帰宅してからカップお茶漬けを食べて「生き返った!」と元気になるシーンが描かれており、忙しい日常の中でのリラックスタイムを表現しています。これが大きな共感を呼びました。
さらに2024年11月からの「お餅でお茶づけ」篇、2025年4月からの「朝のお茶づけ」篇、2025年9月の「カップ入りお茶づけ くせになっちゃった」篇と、複数の篇に継続出演しています。年間を通してさまざまなシーンでお茶漬けの魅力を伝えており、塚本さんのフレッシュな笑顔が商品の"手軽さ"と"美味しさ"を自然に引き出しています。
この「カップ茶づけ」は、お湯を注ぐだけで完成する手軽な商品です。忙しい日の朝や、夕食を作る余力がない夜に一品として活用できることから、特に主婦層からの支持が高い商品です。
永谷園のお茶漬けを長年愛用してきた人には、胸が痛いお知らせがあります。
永谷園の「お茶づけ海苔」は1952年5月に発売された商品です。創業者・永谷嘉男氏が「小料理屋の〆で食べるお茶づけが家庭でも手軽に楽しめたらいいのに」という発想から生み出したロングセラーで、発売から70年以上が経った今も多くの家庭の食卓に並んでいます。中身は調味粉・刻み海苔・あられを合わせたシンプルな構成ながら、その手軽さと美味しさで国民的食品の地位を確立しました。
そして長年のファンに親しまれてきた「東海道五拾三次カード」が2025年12月末の生産分をもって終了しました。このカードは2016年11月から封入が始まり、歌川広重の代表作「東海道五拾三次」全55図をカードで再現したもの。子どもから大人まで楽しみながら集めていた方も多く、SNSでは「あと8枚だったのに…!」「10年集め続けていたのに」という悲しむ声が多数投稿されました。
カードのコレクションを集めるためにお茶漬けを買い続けていた主婦の方にとっては、まさに「購買の動機のひとつ」が消えた格好です。永谷園としても10年間にわたって愛されてきた企画を終了するのは苦渋の決断だったと思われます。カードがなくなった今、商品そのものの美味しさをあらためて見直す機会になるかもしれません。
東海道五拾三次カード封入終了の公式プレスリリース(PRtimes)