実は、コシヒカリより粒が大きいのに、水加減を変えないと べちゃっとした仕上がりになってしまいます。
「にこまる」という名前を聞いたことはありますか? コシヒカリやあきたこまちほど知名度は高くありませんが、実はかなりの実力派品種です。
にこまるは、2005年に九州沖縄農業研究センターが開発・登録した比較的新しいお米です。開発のきっかけは地球温暖化でした。真夏の高温が続くと、お米の粒が白く濁る「白未熟粒」が発生しやすくなり、品質が大幅に低下します。九州では特に「ヒノヒカリ」の品質低下が深刻な問題となっていたため、それに代わる高温耐性の品種として誕生したのがにこまるです。
品種の親は「きぬむすめ」と「北陸174号」の組み合わせです。きぬむすめはコシヒカリの血を引く品種、北陸174号はヒノヒカリの親系統にあたります。つまり、にこまるは日本を代表する銘柄の"いいとこ取り"をした品種と言えます。これが基本です。
主な産地は長崎県・高知県・大分県・岡山県・熊本県・福岡県・佐賀県などで、全国の栽培面積は約7,500haと推計されています(農研機構データ)。西日本が中心のため、東日本ではスーパーで見かけにくいことがありますが、通販での購入が可能です。名前の由来は「笑顔がこぼれるほどおいしく、丸々とした粒張りの良さ」から来ています。いい名前ですね。
参考:農研機構「にこまる」品種詳細ページ
https://www.naro.go.jp/collab/breed/0100/0107/001393.html
にこまるの最大の特徴は、粒の大きさともちもち食感の組み合わせにあります。粒がしっかりと張っていて、炊き上がりにツヤが出るため、見た目からも食欲をそそります。
食感面では、粘りが強くもちもちしつつも、しっかりとした粒感があります。コシヒカリと比べると甘みや粘りの主張は控えめで、全体的にバランスの取れた味わいです。かみしめるほどに旨みが広がるのが特長で、「おかずがなくても食べられる」と表現するファンも多い品種です。
以下に、よく比較される3品種の違いをまとめます。
| 比較項目 | 🌾 にこまる | コシヒカリ | ヒノヒカリ |
|---|---|---|---|
| 味わい | バランス型・旨み豊か | 甘み・旨みが強い | あっさり系 |
| 食感 | 粒感あり・強い粘り | 強い粘り・もちもち | 程よい粘りと粒感 |
| 粒の大きさ | 大粒・ツヤあり | 中程度 | |
| 高温耐性 | 非常に強い | 弱い | やや弱い |
| 冷めた後 | 硬くなりにくい | やや硬くなる | 硬くなりやすい |
特に注目したいのが「冷めた後」の違いです。にこまるは冷めても硬くなりにくく、甘みと柔らかさが持続する特性があります。これは、お弁当やおにぎりを作る主婦にとって大きなメリットになる情報ですね。
コシヒカリが「甘みと粘りで食べさせる」タイプだとすると、にこまるは「バランスと食べ飽きなさで毎日食べたくなる」タイプと表現できます。毎日食べても飽きないのが原則です。
「特A」とは、日本穀物検定協会が毎年実施する「米の食味ランキング」の最高評価です。炊いたご飯の外観・香り・味・粘り・硬さ・総合の6項目が、基準米(複数産地のコシヒカリをブレンド)と比べて「特に良好」であると認められた場合にのみ与えられます。全国143産地品種が評価される中で、特Aに選ばれるのはごく一部の品種です。
にこまるは、長崎産が4年連続で特Aを受賞したのをはじめ、高知県北産が2025年産(令和7年産)で9年連続・10回目の特Aを達成(2026年2月27日発表)しています。これは意外ですね。酷暑が続いた「令和の米騒動」の中でも評価が落ちなかったのは、高温耐性という品種の特性が強みとして発揮されたからです。
通常、暑い夏が続くと多くの品種で「白未熟粒」が増えて食味が低下します。ところが、にこまるはヒノヒカリより10%近く収量が多い上に、高温条件下でも白未熟粒の発生が明らかに少ないことが農研機構のデータでも確認されています。高品質と収量安定を同時に実現している点が、他品種との大きな差別化ポイントです。
参考:日本穀物検定協会 令和7年産米 食味ランキング発表(2026年2月)
https://www.kokken.or.jp/data/R7_shokumi_next.pdf
また、各地の「お米日本一コンテスト」でも存在感を放っており、高知四万十産のにこまるは全国第2位の優秀金賞を受賞した実績があります。コンテスト実績も豊富です。お米の品質にこだわる方が産地指定で購入するケースも増えているのは、こうした受賞歴が背景にあります。
にこまるは甘み・粘り・硬さのバランスが非常に優れているため、どんな料理とも相性が良い万能タイプです。特に和食全般との相性が抜群で、焼き魚定食・肉じゃが・煮物・味噌汁など、ご飯が主役になる献立によく合います。
粒感がしっかりしているため、丼もの(親子丼・牛丼など)でも形が崩れにくく、おいしく食べられます。また冷めても食感が維持されるので、おにぎりやお弁当への利用がとても向いています。お弁当派の方に特におすすめです。
炊き方に関して押さえておきたいポイントをまとめます。
冷めても変わらない粘りを活かすには、炊いてすぐに軽くほぐして余分な蒸気を飛ばすことが大切です。これさえ覚えておけばOKです。
参考:お米の冷めても美味しい炊き方・扱い方(パナソニック UP LIFE)
https://panasonic.jp/life/food/110059.html
これはあまり語られない独自の視点ですが、にこまるのおいしさを本当に引き出すためには「購入後の保存方法」が鍵を握ります。どんなに品質の高いお米でも、保存を間違えると味は急速に落ちてしまうからです。
精米後のお米は、夏場なら2週間〜1ヶ月以内、冬場でも2ヶ月以内に食べきるのが理想です。保存期間には限りがあります。特に、袋の口を開けたままキッチンの常温棚に置いていると、湿気と温度変化でどんどん風味が落ちていきます。購入後はできるだけ早く密閉容器に移し替えることが大切です。
保存場所として最も適しているのは、冷蔵庫の野菜室です。野菜室の温度帯(約3〜8℃)と適度な湿度が、お米の鮮度維持にちょうど良い環境です。「お米は常温で保存するもの」という思い込みで損をしている家庭は実は多いです。
購入に関しては、にこまるは西日本中心の品種のため、東日本のスーパーではあまり見かけません。産地直送の通販サイトや、ふるさと納税を活用すると産地を選んで購入することができます。特に高知県四万十産や長崎県産のものは特A実績が豊富で、品質の信頼度が高いです。
保存容器をペットボトル(2Lサイズ)に活用する方法も人気です。1合ずつ計って入れておけば計量いらずで取り出せる上、密閉性が高くて冷蔵庫にもすっきり収まります。これは使えそうです。
参考:お米の正しい保存方法(全農パールライス)
https://www.zpr.co.jp/iroha/hokan/
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