オイシックスの食材宅配を使っていると、知らないうちに選手の年俸を下げていることになります。
オイシックス新潟アルビレックスBC(以下、オイシックス新潟)の選手年俸は、公式に一覧が公表されているわけではありません。ただ、いくつかの信頼できる情報をつなぎ合わせることで、ある程度のレンジ感が見えてきます。
まず基準となるのが、NPBの育成選手の最低年俸である240万円という数字です。TBSニュースDIGの2024年1月の報道によると、オイシックスは2024年シーズンから「NPBの育成選手の最低年俸230万円を上回る選手も増えた」と球団担当者が説明しています。つまり、以前は月収15万円(年間換算で180万円程度)というBCリーグ平均に近い水準だったところから、一段階引き上げられたということですね。
元NPBの支配下選手出身の選手に対しては、NPBの支配下選手最低年俸である440万円をベースに設定しているという情報も出ています(Yahoo!知恵袋の回答より)。これは、元プロが独立リーグ並みの扱いでは来てもらえないという現実的な事情があるためです。
| 対象選手の区分 | 年俸の目安(推定) | 参考となる基準 |
|---|---|---|
| BCリーグ出身・若手中心 | 180万〜240万円 | BCリーグ平均月収15万円 |
| オイシックス新潟の一般選手 | 230万円超 | NPB育成最低年俸を上回る水準 |
| 元NPB支配下経験者 | 440万円前後〜 | NPB支配下最低年俸ベース |
| 高年俸の元NPBスター(例:陽岱鋼) | 非公表(推定複数百万〜) | 巨人時代は年俸3億円のトップ選手 |
陽岱鋼(ヤン・ダイカン)選手は、巨人時代に年俸3億円という高年俸を誇りましたが、現在のオイシックス新潟での年俸は非公表です。スポーツ報知のファームデータでも「推定年俸3億円」と古いデータが掲載されていますが、これはあくまで巨人時代の数字。現在の待遇は球団規模から考えるとはるかに低くなると考えるのが自然です。
つまり基本です。年俸の断定は難しいですが、「元NPBのスター選手ほど現役時代より大幅に落ちた年俸でプレーしている」というのが、オイシックス新潟の実態です。
参考リンク(選手年俸データと球団の経営事情について詳しく説明されています)。
「なぜ年俸が公表されないのか?」は、調べてみると多くの人が最初にぶつかる疑問です。これには、プロスポーツ特有の事情がいくつか絡んでいます。
まず、年俸は個人の労働条件に関わる情報であり、NPBでも選手本人と球団との合意がなければ公表しないケースも存在します。オイシックス新潟のような新規参入球団の場合、選手の契約形態が幅広く、支配下・育成・短期など複数の枠が混在しているため、一覧化が特に難しいという背景があります。
また、契約の中には「年俸」の他に「支度金」「出来高払い」「手当」などが含まれることがあります。例えば、ある選手が「年俸400万円+支度金290万円」という契約をしていても、外からは数字だけが一人歩きしやすいです。年俸と支度金を足し算してしまうと実態とズレます。これが情報の混乱を生みやすい原因です。
では、非公表のときに何を見ればよいのでしょうか?以下の3つの間接指標が役に立ちます。
推定額はあくまでも推定です。断定口調の数字だけを信じると読み違いが起きやすいです。根拠の形を見てから判断するのが正解ですね。
ここが、主婦の方にとって意外と身近な話になります。オイシックス新潟の経営を支える柱は、実は食材宅配サービス「Oisix(オイシックス)」を展開するオイシックス・ラ・大地株式会社のスポンサーシップです。
池田球団社長の発言によると、年間約6億円の収入のうち約8割、つまり約4.8億円がスポンサー収入です。この金額の中で最大の貢献をしているのが、メインスポンサーであるオイシックス・ラ・大地です。ちなみに2億円以上(残り約2割)がチケット収入やグッズ販売、アカデミー事業などで賄われています。
スポンサーが増えると→運営が安定する→選手待遇を改善する余地が生まれる、というルートが成り立ちます。実際、2024年シーズンへの参入時に選手報酬の水準を引き上げられたのも、スポンサー収入が増えた背景があります。
| 収入の柱 | 割合(推定) | 金額(推定) |
|---|---|---|
| スポンサー収入 | 約80% | 約4.8億円 |
| チケット・グッズ・アカデミー等 | 約20% | 約1.2億円 |
| 合計 | 100% | 約6億円 |
ただし、スポンサー収入が増えたからといって年俸がそのまま上がるとは限りません。選手数が増えた分のユニフォームのクリーニング代、遠征費、宿泊費なども一緒に増えます。TBS NEWS DIGの報道では「選手が45人いるので、選手にかかるコストが増えていく。最低でも3倍に事業規模を増やさなければいけない」と球団担当者が明かしています。収入と支出はセットで増えるということですね。
参考リンク(スポンサー収入と球団経営の関係についての詳細報道)。
オイシックス新潟には、かつてNPBのトップリーグで活躍した選手が複数在籍しています。その中でも特に注目を集めているのが、元日本ハム・巨人の陽岱鋼選手、元阪神の高山俊選手、元日本ハムの渡邉諒選手などです。
これらの選手のNPB時代の年俸を見てみると、驚くほどの格差があります。
これらの元スター選手が、なぜNPBより年俸が低い可能性の高いオイシックス新潟を選ぶのでしょうか?理由はさまざまですが、「まだ野球を続けたい」「NPBに戻るためのステップとして活用したい」「地域に貢献したい」といった目的が報道で語られています。
また、2026年からはプロ野球界の名投手・桑田真澄氏がCBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)として就任しました。桑田氏は現役時代の年俸総額が30億円超というレジェンドですが、現在のオイシックスでの報酬は「コーチ・フロント水準の数千万円程度」と推定されています。これは意外ですね。
参考リンク(桑田真澄CBO就任の詳細と経緯について)。
日刊スポーツ:桑田真澄CBO「資金力、戦力は巨人と雲泥の差」発言の真意
元NPB選手の大幅な年俸ダウンは、プロ野球界の現実です。それでも彼らがオイシックス新潟を選ぶ姿は、野球への情熱を示しています。この事実を知ると、試合観戦やスポンサー企業の商品を買うことの意味が少し変わって見えてくるかもしれません。
ここからは、より身近な話です。オイシックス・ラ・大地がプロ野球チームのメインスポンサーであることを知っている主婦の方は、実は少数派です。つまり、食材宅配を使っていることが、間接的にプロ野球の選手年俸を支えている側面があります。
Oisix(オイシックス)は有機野菜・特別栽培野菜を中心にした食材宅配サービスで、ミールキット「Kit Oisix」が特に人気です。料金はミールキット2人前で1,400〜1,600円前後、3人前で2,600円前後が一般的です。スーパーの特売に比べると割高に見えますが、20分以内で主菜・副菜2品が作れる手軽さが支持されています。
ここで少し面白い視点を。オイシックス・ラ・大地が野球チームのスポンサーになったのは、男性層へのブランド認知を広げる目的もあったとされています。つまり、食材宅配という「主婦向けのサービス」を展開する企業が、プロ野球という「男性ファンの多い世界」に進出することで、世帯全体にブランドを浸透させる戦略です。
この流れを知ったうえで食材宅配を選ぶのと、知らずに選ぶのでは、選択の意味が変わってきます。これは使えそうです。
「オイシックスを使うことで選手が頑張れる環境が少し整う」というのは、家計の観点で完全に優先されるものではありませんが、日常の買い物に小さな意味が加わるという点では、楽しい視点ではないでしょうか。
参考リンク(オイシックスの食材宅配サービスの詳細と料金について)。
Oisix(オイシックス)公式サイト:食材宅配・ミールキットの詳細