毎週コツコツ積み立てていた増資、退会後に連絡がなくても口座に振り込まれていますか?
パルシステムの出資金とは、加入するときに必ず支払う生協の運営資金のことです。これは「預けているお金」であり、脱退(解約)すると全額返ってきます。入会金や年会費とは違いますので、その点はまず安心してください。
金額は地域によって異なります。福島エリアは2,000円、その他の東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・山梨・長野・静岡・新潟エリアはすべて1,000円です。つまり基本の出資金は1,000円が原則です。
パルシステムは「生活協同組合」という形態の組織です。組合員一人ひとりが出資金を持ち寄り、その資金で商品の調達・設備購入・運営を行っています。「自分たちで出資し、自分たちで利用する」という仕組みが生協の根本にあります。これが基本です。
出資金のほかに「増資」という仕組みがあります。増資とは、加入後に注文のたびに一定金額を積み立てていく任意の制度で、注文1回につき200円が自動でセットされています。多くの利用者が「勝手に引き落とされていた」と気づかないまま積み立てている金額で、これも退会時に全額まとめて返金されます。
パルシステムの公式ヘルプによると、出資金の残高はインターネットサービスのメニューから「出資金」ページで確認可能ですが、更新は月1回です。紙カタログを使っている方は、毎週届く「お届け情報」に記載の出資金残高欄を見てください。脱退前に必ず一度確認しましょう。
(出資金の基本額・増資との関係・退会時の返還について、公式の正確な情報が確認できます)
脱退を申し込んでから出資金・増資金が返金されるまでの流れには、いくつかのステップがあります。順番に整理しておきましょう。
まずパルシステムへ「脱退したい」という意思を伝えます。連絡方法は3つあります。ネット(問い合わせフォーム)・電話(0120-868-014、月〜金9:00〜20:00・土9:00〜17:00)・配達員への直接伝達のいずれかです。ネットが一番スムーズです。
連絡後、パルシステムから「脱退申込書」が郵送されてきます。返信用封筒も同封されているので切手は不要です。この書類に必要事項を記入し、出資金を返金してもらう口座情報を記入して返送します。記入してから返送、受理されるまでに数日〜1週間程度かかります。
脱退申込書が受理されると手続きが進みます。その後、最後のお支払いが完了した後に、出資金・増資金がまとめて指定口座に振り込まれます。これが原則です。
最長でおよそ2ヶ月かかると考えておいてください。そして返金完了の連絡はパルシステムから一切来ません。自分で口座を確認するしかありません。忘れた頃に振り込まれるケースが多いので、日付をメモしておくといいですね。
以下の表に流れをまとめます。
| ステップ | 内容 | 目安の期間 |
|---|---|---|
| ① | パルシステムへ脱退の連絡 | 即日〜数日 |
| ② | 脱退申込書が郵送で届く | 数日〜1週間 |
| ③ | 記入・返送し受理される | 数日〜1週間 |
| ④ | 最後の支払いが完了する | タイミングによる |
| ⑤ | 出資金・増資金が口座に振込 | 合計最長2ヶ月程度 |
重要なのは④のステップです。「最後のお支払いが完了後」という条件があるため、未払い残高がある状態では出資金が返金されません。未払いを残したまま脱退手続きを進めると返金が遅れる原因になります。これは注意が必要です。
(「最後のお支払いが完了後に返金」という公式の記載が確認できます)
パルシステムの解約で後悔しないために、脱退前に必ずやっておくべきことがあります。これを知らないと、せっかく積み上げた資産や保障を失う可能性があります。
① ポイントは脱退と同時に全額消滅する
パルシステムのポイントは、脱退した瞬間にすべて失効します。1ポイントも残らず消えます。退会を急いで決めてしまうと、何百〜何千ポイントが無駄になります。痛いですね。
脱退の連絡をする前に、保有ポイント数を確認してください。インターネット注文なら「買い物カゴ→注文内容確認画面」で、紙カタログ利用者は「お届け情報」で確認できます。100ポイント単位で出資金への振替が可能なので、残りが端数になったら買い物に使い切って、ポイント残高をゼロにしてから脱退するのがベストです。
② 共済・保険・パルシステムでんきは脱退すると継続不可
「脱退しても共済は別だから続けられる」と思っている方は多いのですが、それは間違いです。パルシステムの共済・保険・でんきは、組合員であることが条件です。脱退すると組合員でなくなるため、これらのサービスも強制終了します。
もし宅配は止めたいけど共済は続けたいという場合は、「脱退」ではなく「休会」を選んでください。休会にすれば配達を止めながら共済のみ継続することが可能です。これが原則です。
③ 増資の積立合計額を事前に確認する
毎回の注文時に自動で200円が引き落とされる増資ですが、気づかずに何年も積み立てていると、合計金額が数万円になっているケースがあります。たとえば週1回注文し、3年利用した場合の計算を見てみましょう。
$$200円 \times 52週 \times 3年 = 31,200円$$
コンビニのランチ約100回分相当の金額が積み立てられています。この金額は退会時にちゃんと返ってくるお金です。「増資していた覚えがない」という方も、加入時に自動設定されている場合がありますので、残高確認を忘れずに。
(増資の仕組みと退会時の返還について公式説明が確認できます)
パルシステムを今すぐ辞めるつもりはないけれど、積み立てた増資を少し引き出したい——そんな場合には「減資(げんし)」という選択肢があります。これは意外と知られていない制度です。
減資とは、脱退することなく出資金の一部を払い戻してもらうことです。全額は引き出せませんが、一定額を手元に戻せます。ただし申請できる時期と条件が地域によって大きく異なります。これだけ覚えておけばOKです。
たとえばパルシステム山梨・長野の場合、減資は年に2回(9月末・3月末)のタイミングでのみ受け付けています。申請期間も定められており、9月末の実施なら1〜6月中、3月末の実施なら7〜12月中が申請可能期間です。また、申請後の出資金残高が3万円以上になる範囲内というルールもあります。
減資は「利用代金の滞納が1ヶ月分を超える場合」には受け付けてもらえません。支払いに遅れがある状態での減資申請は認められません。
申請方法はシンプルです。パルシステムの問い合わせフォームから「その他」を選択し、「出資金の減資希望」と記入して連絡するだけです。詳しい条件は地域ごとに異なるため、まず自分のエリアの担当窓口に問い合わせることをおすすめします。
減資のメリットは手元に現金が戻ること、デメリットは出資額が減るため年間の配当金額が少なくなることです。少し惜しい感じはしますが、急な出費が必要なときには有力な手段になります。
パルシステム公式ヘルプ:出資金の一部払い出し(減資)はできますか?
(減資申請の方法・窓口への連絡先が確認できます)
「やっぱり利用したい」と思ったときのために、再加入についても正しく知っておきましょう。意外なことに、パルシステムは退会後でも再加入が可能です。
ただし「再加入」という制度は正確には存在せず、退会後に再び利用したい場合は「新規加入」として手続き直しになります。貯めていたポイントや出資金の引継ぎはできません。
再度加入する際には出資金(1,000円〜2,000円)の支払いが改めて必要になります。「前に払ったから不要」とはなりません。これが条件です。
ただし、嬉しいポイントもあります。退会から半年〜1年が経過すると「新規」扱いになるため、おためしセットや入会キャンペーンを再び利用できる可能性が高くなります。これは使えそうです。
引っ越しによる脱退の場合は少し異なります。転居先が同じくパルシステムの配達エリア内であれば、脱退から3ヶ月以内の再加入でポイントを引き継げる場合があります。ただし出資金自体の引継ぎはできませんので、その点は注意が必要です。
また、東京から神奈川など都県をまたいだ引っ越しの場合も、パルシステムのサービスエリア内であれば継続利用の形を取れます。退会前に担当者へ相談してみると、スムーズな移行ができるでしょう。
以下の表に再加入のポイントをまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 再加入の可否 | 可能(新規加入扱い) |
| 出資金 | 再度1,000円〜2,000円が必要 |
| ポイント引継ぎ | 原則不可(引越し脱退のみ3ヶ月以内に限り可能な場合あり) |
| キャンペーン再利用 | 退会から半年〜1年後に可能な場合あり |
退会は必ずしも「永遠のお別れ」ではありません。ライフスタイルの変化に合わせて、一度立ち止まって判断するのが賢い選択です。