大阪・兵庫に住んでいたあなたは、2025年12月21日以降に楽天マートへ注文しようとしても、もう1円も買えなくなっています。
楽天マートは、もともと「楽天西友ネットスーパー」という名称で、東京・神奈川・千葉・埼玉の関東圏と、大阪・京都・兵庫の関西圏を合わせた約1,200万世帯を対象にサービスを展開していました。2024年9月25日に現在の「楽天マート」へ改称し、さらに2025年1月6日には東京23区全域など首都圏と大阪市への配送エリア拡大も発表。一時は約1,550万世帯まで対象が広がりました。
ところが、その拡大からわずか1年も経たない2025年10月3日、楽天グループは突然「関西地域からの撤退」を発表します。大阪府茨木市にあった専用物流センターの使用を停止し、2025年12月21日お届け分をもって大阪・兵庫のサービスを完全終了したのです。この撤退に伴い、楽天グループは2025年1〜9月期の決算で約270億円もの減損損失を計上しています。
つまり現在(2026年3月時点)、楽天マートの配送対象は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の関東4都県のみとなっています。関西エリアに住む方にとっては、サービスそのものが選択肢から外れてしまった状況です。結論はシンプルです。
関東4都県に住んでいる方でも、市区町村の全域が対象になるわけではありません。次のセクションで詳しく解説します。
参考:楽天マートの関西サービス終了に関する公式お知らせ
【重要】関西エリアにおける楽天マートサービス終了のお知らせと御礼|楽天マート公式
「市区町村のエリア一覧に自分の町名が載っていたから大丈夫」と思って注文しようとすると、実際には届かないケースがあります。これは重要な落とし穴です。
楽天マートの配送エリアは丁目・番地レベルで細かく区切られており、同じ区内でも一部の丁目だけが対象外になっているケースがあります。公式のヘルプページにも「お住いの市区町村、丁目などが配送エリア内であるかご確認ください」と明記されており、「市区町村単位で確認すれば十分」という認識は誤りです。丁目が条件です。
正確な確認方法は以下の手順で行います。
アプリを使わない場合は、楽天マートの公式サイト(sm.rakuten.co.jp)の「配送エリア」ページからも都道府県別に確認できます。ただし、ホテルやウィークリーマンション、公園、各種催事会場、転送サービス宛の住所は、配送エリア内であっても配送不可となるため注意が必要です。これは公式ヘルプにも明記されています。
また、楽天マートの利用にはいくつかの基本条件があります。最低注文金額は2,000円(税込)以上、配送料は330円(税込)で、3,500円以上の購入で送料無料になります。配送時間は10:00〜22:00の2時間単位で指定でき、最短で注文当日(約4時間後)に受け取ることが可能です。
参考:楽天マート公式の配送エリア一覧ページ
配送エリア|楽天マート公式サイト
楽天マートが使えない場合でも、日常の買い物をネットで済ませたいという需要は当然あります。現時点では代替サービスが複数あり、それぞれに特徴があります。これは使えそうです。
① イオンネットスーパー(全国展開で最もエリアが広い)
楽天マートが関東4都県限定なのに対し、イオンネットスーパーは全国の各イオン・イオンスタイル店舗を拠点としているため、地方在住の方でも利用できる可能性が高いサービスです。最低注文金額が700円(税抜)と比較的低く、重い荷物を玄関まで届けてもらえる点も子育て中の主婦に嬉しいポイントです。ただし、配送料や送料無料条件は各店舗によって異なるため、郵便番号で検索して最寄り店舗の条件を確認することをおすすめします。
② 生協(コープ)の個人宅配
生協の個人宅配サービスは、週に1回まとめてカタログ注文するスタイルが一般的ですが、全国47都道府県で利用できる点が最大の強みです。ネットスーパーのような当日配送は難しいものの、冷凍・冷蔵・常温の商品を自宅まで届けてくれます。利用開始の際に1〜2週間程度の入会手続き期間がかかりますが、長期的に安定して使いたい方には向いています。
③ Amazonフレッシュ
Amazonプライム会員(年額5,900円または月額600円)向けの生鮮食品・日用品宅配サービスです。東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・愛知・福岡などの主要都市エリアに対応しており、最短2時間での配送が可能です。楽天マートと配送エリアが重なる部分も多いですが、関西エリア(大阪・兵庫)では楽天マートが撤退した後もAmazonフレッシュが継続利用できるため、関西在住の方の代替候補になり得ます。
| サービス名 | 対応エリア | 最低注文金額 | 送料無料条件 |
|---|---|---|---|
| 楽天マート | 関東4都県のみ | 2,000円 | 3,500円以上 |
| イオンネットスーパー | 全国(店舗依存) | 700円(税抜) | 店舗により異なる |
| 生協(コープ)個人宅配 | 全国47都道府県 | なし(要問合せ) | サービスにより異なる |
| Amazonフレッシュ | 主要都市圏 | 2,000円 | プライム会員:5,000円以上 |
「とりあえず今すぐ使いたい」という場合はイオンネットスーパーかAmazonフレッシュを先に郵便番号で検索してみるのが手っ取り早いです。
楽天マートが使えないエリアに住んでいると、「楽天ポイントを食品購入に使う機会が減る」と感じる方もいるでしょう。しかし楽天エコシステムには、楽天マート以外でも食品・日用品の購入にポイントを活用できる選択肢があります。意外ですね。
楽天全国スーパー(旧・楽天西友ネットスーパーとは別のサービス)を活用する方法があります。楽天全国スーパーは、楽天が運営するネットスーパーのプラットフォームで、西友ネットスーパー・イオンネットスーパーなど複数のスーパーが出店しています。楽天マートが使えないエリアでも、楽天全国スーパーに参画しているスーパーが対応している場合があり、楽天ポイントの獲得・利用ができます。
また、楽天市場の「食品・飲料・お酒」カテゴリを活用するのも一つの方法です。生鮮食品の即日配送は難しいものの、お米・調味料・飲料・乾物・お菓子・冷凍食品などは全国配送対応のショップから注文でき、楽天ポイントを効率よく貯めることができます。特に楽天スーパーSALEや楽天お買い物マラソン期間中は、ポイント還元率が大幅にアップするため、まとめ買いと組み合わせると節約につながります。
「楽天マートが使えないエリアだから楽天ポイントが使えない」というわけではない点は、覚えておけばOKです。楽天IDを持っている方は、楽天全国スーパーのページで自分の住所が対応しているか確認してみましょう。
参考:楽天全国スーパーの配送エリア確認ページ
配送エリア一覧|楽天全国スーパー(西友ネットスーパー)公式
これは検索上位記事ではあまり触れられていない視点ですが、楽天マートが将来的に配送エリアを再拡大するにあたって、今から「ネットスーパーの賢い使い方」を身につけておくことが実は長期的な節約につながります。
現在楽天マートが展開する関東エリアでは、置き配(指定場所への無人配達)と2時間単位での時間指定が利用可能です。置き配を使うと不在時でも商品を受け取れるため、「再配達を依頼する手間」や「配達時刻に合わせて家にいる必要がある」というストレスがなくなります。
一方、現在ネットスーパー自体を使っていない方は、注文・受け取り・保存のルーティンに慣れておくと、エリア拡大時にすぐ使いこなせます。たとえばイオンネットスーパーで今から使い始めて「いつ注文すると食材が無駄にならないか」「どの時間帯に受け取ると家事の流れに合うか」を把握しておくと、将来楽天マートが再び使えるようになったときもスムーズに乗り換えができます。
楽天マートは専用倉庫から出荷する「倉庫型ネットスーパー」の形態を取っており、約14,000点の商品を取り扱っています。これはコンビニ約3,000点と比較して約4.7倍の品数で、日々の買い物のほぼすべてをカバーできる規模です。エリアが拡大した際に「何が買えるのか」を事前に把握しておくだけでも、注文の判断が速くなります。
楽天マートのエリア動向は公式サイトで随時更新されるため、配送エリアページをブックマークしておくのがおすすめです。エリア拡大の際は公式プレスリリースでも発表されるので、楽天市場のアプリの通知設定をオンにしておくと見逃しにくいです。
参考:楽天グループの楽天マートに関するプレスリリース
楽天、倉庫型ネットスーパーを「楽天マート」と改称し、9月25日よりサービス開始|楽天グループ公式