並行輸入品を「安い=偽物」と思って買い控えると、定価より数万円も損をしていることになります。
「サントノーレ」という名前を聞いたとき、まず思い浮かべてほしいのがフランス発の本格的な時計ブランド「SAINT HONORE(サントノーレ)」です。1885年、時計師ヴィクトラン・フレザード氏がパリのサントノーレ通り(Rue du Faubourg Saint-Honoré)に工房を開いたことがブランドの出発点です。
サントノーレ通りといえば、エルメスやシャネルなど世界最高峰のブランドが軒を連ねる、パリきっての高級ブティック街です。その格式高い通りの名をそのままブランド名にしているというのは、それだけで特別な意味を持ちます。
ブランドコンセプトは「Romantic Journey in Paris(パリへのロマンティックな旅)」。デザインはパリで手がけ、時計の製造はスイスで行うという二国間コラボスタイルで、フランスのエスプリとスイスの精密技術を両立させています。現在は世界60か国以上に展開する、実力派プレミアムウォッチブランドです。
創業年の1885年にちなんで1,885本限定で製造された「アートコード タワー エッフェル」という記念モデルでは、実際にエッフェル塔の建設時に使われた鉄骨素材をベゼルに採用しています。意外ですね。エッフェル塔の素材を時計に組み込むことを許可されているのは、世界中でサントノーレただ1社だけという事実は、このブランドの特別なポジションを示しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド名 | SAINT HONORE(サントノーレ) |
| 創業年 | 1885年 |
| 創業地 | フランス・パリ |
| ブランドコンセプト | Romantic Journey in Paris |
| 製造地 | スイス(デザインはパリ) |
| 展開国 | 世界60か国以上 |
参考:時計ブランドSAINT HONOREの創業背景とエッフェル塔モデルのエピソードはこちらで詳しく読めます。
エッフェル塔を素材にした世界唯一の時計メーカー SAINT HONORE インタビュー|Gressive
SAINT HONOREは創業以来、女性に向けたエレガントなデザインを得意としてきたブランドです。「フェミニンでラグジュアリー」という言葉はブランド公式が掲げるキーワードで、華やかさの中に上品さを感じさせる時計作りを135年以上続けています。
レディースラインは特に充実していて、シェル文字盤やピンクゴールドのケース、スクエアフォルムなど、腕元を繊細に演出するデザインが揃っています。代表的なコレクションには「オルセー」や「ルーテシア」があり、パリの名所や広場の名前がつけられているのも特徴的です。価格帯は国内正規店で2万円台後半〜10万円台が目安になります。
つまりハイブランドの腕時計でありながら、比較的手が届く価格帯に収まっているということですね。カルティエやシャネルの時計には手が出ないけれど、フランス発のエレガントな腕時計を楽しみたい、という方にとって非常に魅力的な選択肢です。
注目すべきは、国内正規販売店が全国の宝飾専門店やジュエリーショップに限られている点です。百貨店の量販時計コーナーではあまり見かけない、やや希少感のあるブランドという立ち位置も、コアなファンに支持される理由のひとつでしょう。
| コレクション名 | 特徴 |
|---|---|
| オルセー | スクエアフォルム・シェル文字盤 |
| ルーテシア | ラウンドケース・フラワーデザイン |
| プレス デ ヴォージュ | パリ最古の広場にちなんだ日本限定モデル |
参考:SAINT HONOREレディースコレクションの価格や外観はこちらで確認できます。
サントノーレ SAINT HONORE ブランドページ|栄光時計
ここからは、日本の「ブランドショップ サントノーレ(SANTNORE)」の話に移ります。こちらは先述の時計ブランドSAINT HONOREとは全く別の存在です。紛らわしいので整理が必要なポイントです。
日本の「サントノーレ(SANTNORE)」は、新潟・群馬を拠点に創業50年以上の歴史を持つ、ブランド品の並行輸入専門店です。バッグ・ウェア・時計・ジュエリー・アクセサリー・香水など幅広い世界ブランド品を、国内定価より大幅に安く販売しているのが最大の特徴です。
「なぜ安いの?」という疑問はもっともです。答えは明快で、「正規代理店を通さない並行輸入ルート」で仕入れているからです。ブランド品には通常、メーカー→国内正規代理店→小売店→消費者という流通経路があり、各段階でコストが乗ります。これに対し並行輸入は、海外の正規店や免税店などから直接仕入れることで中間コストを大きく削減できます。商品自体はまったく同じ本物なのに、価格だけが抑えられるというわけです。
また、シーズンを過ぎたアウトレット品や、海外で在庫処分された型落ちモデルも扱っているため、さらに価格が抑えられている商品も存在します。これが「サントノーレはなぜ安いのか」の全体像です。
これは使えそうです。定価の3〜5割引の価格でブランド品が手に入る場合もあります。
「安すぎる=偽物では?」という不安を持つのは自然なことです。結論から言えば、ブランドショップ サントノーレ(SANTNORE)が偽物を販売しているという証拠は確認されていません。それどころか、信頼性を裏付けるデータが複数存在します。
最も重要な指標が、AACD(日本流通自主管理協会)への正規加盟です。AACDは偽造品の排除を目的として設立された第三者機関で、エクセルやブランドオフ、イオン系列なども加盟する業界団体です。加盟にあたっては仕入れルートの証明義務、在庫管理体制の確認、定期的な監査など厳格な審査があり、違反すれば加盟資格が剥奪されます。サントノーレはこの協会に会員番号「R-0063」として登録されています。
さらに楽天市場での実績も見逃せません。楽天レビューは購入者のみ投稿できる仕様のため、件数は実際の取引件数と直結します。2026年時点で評価4.94・レビュー件数49,000件超という数字は、並の店では到底積み上がらない実績です。
| 信頼指標 | 内容 |
|---|---|
| 創業年数 | 50年以上 |
| AACD加盟 | 会員番号「R-0063」 |
| 楽天評価 | 4.94(49,000件超) |
| 実店舗 | 新潟・群馬に計4店舗 |
実店舗が新潟と群馬に計4店舗あり、住所・電話番号を公開している点も安心材料です。悪質な偽物サイトは会社概要が曖昧で電話番号も掲載されていないケースが多いため、この透明性はきわめて重要なポイントです。
「並行輸入品の正規品はブランドの国内直営店で修理できる」とYahoo知恵袋の中に元卸業者とみられる回答があり、実際に正規品である点が業界関係者によっても証言されています。並行輸入品である点だけは間違いないため、メーカー正規保証の範囲外となる場合がある点のみ認識しておきましょう。
安心して買い物ができることはわかった。では実際に購入する際、何に気をつければよいでしょうか? 主婦目線で損をしないための注意点を整理します。
まず認識しておきたいのが「並行輸入品はメーカー保証の対象外になるブランドがある」という点です。時計の場合、ブランドによっては正規代理店経由でないと国内メンテナンスセンターでの修理を断られることがあります(これを業界では「並行差別」と呼びます)。サントノーレ(SANTNORE)は店舗独自の保証を設けていますが、購入前に保証内容と期間をしっかり確認しておくことが重要です。
厳しいところですね。ただし、カルティエのように並行輸入品でも正規修理を受け付けるブランドも存在します。気になるブランドの修理対応については、購入前にメーカーや専門店に問い合わせておくことをおすすめします。
次に「偽物サイトとの見分け方」です。サントノーレを名乗るなりすましサイトが存在する可能性もゼロではありません。本物のサントノーレ楽天市場店と公式サイト(santnore.co.jp)のURLを確認するのが最も確実な方法です。
なお、並行輸入品をのちに中古買取に出す際、買取店によっては「並行品は査定が下がる」ケースもあります。転売目的ではなく自分で使う前提で購入するのが原則です。
参考:並行輸入品の修理・保証について詳しく知りたい方はこちらが参考になります。
並行輸入品は修理代が高いってホント?正規品・並行品のアフターサービス比較|羅針