離乳中期(生後7~8ヶ月頃)の全卵調理では、固ゆでにしたゆで卵を丁寧に処理することが基本です。鍋に卵をかぶるくらい水を入れ、沸騰後に弱火で15分程度加熱します。加熱後はすぐに冷水で冷やし、殻を丁寧に剥きます。黄身と白身をきれいに分け、すり鉢で細かくするか網で裏ごしします。白身はみじん切りにして、黄身の3分の1程度を混ぜ、だしやお湯で伸ばします。
初回は耳かき1杯程度の量から始め、赤ちゃんに発疹や嘔吐がないか24時間観察します。2回目以降は1~2日間隔を空けて進め、症状がなければ徐々に量を増やしていきます。おかゆやスープ、野菜など食べ慣れた食材に混ぜることで、赤ちゃんが食べやすくなります。
卵黄は冷凍保存できますが、卵白は水分が抜けてゴムのような食感になってしまうため、冷凍保存は推奨されていません。冷凍する場合は、固ゆでした卵を半分に割るか軽くつぶしてから冷凍し、解凍時の破裂を防ぎます。冷蔵保存の場合は当日中に食べきり、食べる前に電子レンジか小鍋で再加熱してください。
常温での長時間放置は雑菌増殖の原因となるため避けましょう。一度に大量調理しない工夫が、赤ちゃんの食の安全につながります。
卵アレルギーのほとんどの症状は、食べた直後から2時間以内に表れます。口周りや顔、体に発疹がないか、皮膚が赤くなっていないか、よく観察してください。嘔吐や下痢、咳などの症状が出た場合は、すぐに病院を受診しましょう。
全卵をはじめて食べさせるときは、赤ちゃんの体調が良い日を選び、何らかの症状が出たらすぐ受診できるように、平日の午前中に与えるのが安心です。アレルギーが疑われる場合は、自己判断せず必ず医療機関に相談してください。
生後7~8ヶ月のこの時期は、ゆで卵だけでなく、かきたまスープや軽く潰したゆで卵を取り分け離乳食として活用できます。だし汁に溶いた全卵を流し入れてレンジで加熱する茶碗蒸し風の食べ物もありますが、加熱が完全でない可能性があるため、この段階では避けたほうが無難です。
全卵1/3個という量は、赤ちゃんのペースに合わせて調整できます。一度に食べきれない場合は無理に進める必要はなく、2回食に分けて与えるなど、赤ちゃん主導で進めることが大切です。この段階でしっかり基礎を築くことで、後期(9~11ヶ月)に全卵1/2個へとスムーズに進められます。
ネスレの卵離乳食ガイドに、月齢別スケジュールと先輩ママの体験談を含む詳細な進め方が記載されています
生協パルシステムの調理ポイントでは、火の通し方や固ゆで時間の目安が確認でき、加熱がアレルゲン低下に重要な理由が解説されています
母子栄養協会の記事には、卵黄から卵白への段階的進め方や、生卵の状態で卵黄を分ける方法など実践的な調理動画と共に説明されています
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