しらたきは下茹でしただけでは味が染みず、まずく感じます。
しらたきに味が染まらないと感じたことがある方は多いはずです。実は、その原因はほぼ「水分が残ったまま煮汁に入れている」ことにあります。しらたきは水分を多く含んでいるため、そのまま煮ても表面が濡れた状態で煮汁をはじいてしまうのです。
解決策は「乾煎り(から煎り)」です。油を使わずにフライパンでしらたきを中火で炒るだけで、余分な水分が蒸発します。目安は3〜5分程度。キュッキュッという音がしてきたら水分が飛んだサインです。
この一手間で、同じ煮汁・同じ煮時間でも味の染み込み方がまるで違います。乾煎り後は表面が乾いた状態になるため、煮汁を吸い込みやすくなるのです。つまり「乾煎り必須」です。
下茹で(あく抜き)も大切です。しらたきに含まれる石灰(水酸化カルシウム)由来の独特のにおいを取るため、沸騰した湯で2〜3分下茹でしてから冷水でよく洗うと、えぐみと臭みが大幅に軽減されます。購入した商品が「あく抜き済み」と表示されている場合は省略できます。
手順をまとめると、下茹で→水気を切る→フライパンで乾煎り、という流れが基本です。
参考リンク:しらたきに味を染み込ませるコツと下処理方法(管理栄養士監修レシピより)
しらたきの下処理方法 – 楽天レシピ(管理栄養士 柴田真希)
ひき肉だけを詰めた袋煮と比べて、しらたきを混ぜた場合は食感がまったく変わります。肉のぎっしり感に、しらたきのつるっとした食感がプラスされて、食べ応えはしっかりありながらカロリーを大幅に抑えられます。これは使えそうです。
しらたきの割合の目安は「ひき肉1:しらたき2〜3」程度が食べやすいバランスです。たとえば油揚げ5枚(10袋分)を作るなら、豚または鶏ひき肉100g・しらたき300〜400g(1袋分)が目安になります。しらたきをたっぷり使うほどカロリーは下がりますが、ひき肉が少なすぎると肉だねが袋の中でまとまりにくくなります。
詰める際のポイントが3つあります。
詰めすぎるとお揚げが破れる原因になります。7〜8分目を目安にしましょう。
材料が揃ったら、実際の作り方を確認しましょう。工程自体はシンプルで、「下処理→詰める→煮る」の3ステップです。
| 材料 | 分量(5枚・10個分) |
|---|---|
| 油揚げ(薄揚げタイプ) | 5枚 |
| 豚または鶏ひき肉 | 100g |
| しらたき(あく抜き済み) | 1袋(300〜400g) |
| 醤油 | 大さじ3 |
| みりん | 大さじ2 |
| 砂糖 | 大さじ1〜1.5 |
| 酒 | 大さじ2 |
| だし汁(または白だし50ml+水300ml) | 350〜400ml |
作り方は以下のとおりです。
煮る時間は弱火が原則です。強火で煮ると油揚げが硬くなり、じゅわっとした食感が損なわれます。
この料理が「ただのヘルシーおかず」にとどまらない理由は、三つの食材それぞれが持つ栄養価にあります。
まず、しらたきです。しらたき100gあたりのカロリーはわずか約7kcal、糖質はほぼ0g。しかも豊富に含まれるグルコマンナン(水溶性食物繊維)が、腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を整える「腸活食材」としても注目されています。血糖値の上昇を緩やかにする働きもあるため、食後の血糖スパイクが気になる方にも向いています。
次に、油揚げです。油揚げは大豆を原料とするため、100gあたりで約23gもの植物性たんぱく質が摂れます。大豆イソフラボン・カルシウム・大豆サポニンも豊富で、特に女性にとっては更年期対策や骨の健康維持に役立つ食材として知られています。
そして、ひき肉です。豚ひき肉や鶏ひき肉はどちらも完全たんぱく質(必須アミノ酸をすべて含む)を含む優秀な食材です。鶏ひき肉を使うとさらにカロリーを下げることができます。
この料理1個(約120kcal)で、炭水化物ほぼゼロ・食物繊維・動物性たんぱく質・植物性たんぱく質・大豆イソフラボンをまとめて摂れるのが大きな強みです。糖質制限中の方にとっても相性のいいメニューといえます。
栄養バランスについての詳細情報はこちらも参考になります。
しらたきのカロリー・糖質とダイエット効果について(Health2Sync)
この料理の大きな魅力のひとつが、作り置きに向いているという点です。冷蔵保存なら3〜4日、冷凍保存なら約2週間を目安に保存できます。
注意点が一つあります。しらたき(こんにゃく)は冷凍すると食感が大きく変わります。スポンジ状になり、もとのつるっとした食感は失われます。これは豆腐と同じ変化です。食感の変化を好まない場合は、冷蔵保存に留めるのが無難です。
一方、この食感の変化をメリットとして活かす使い方もあります。冷凍後に解凍したしらたきはスポンジ状になるため、より煮汁を吸いやすくなります。味染みを重視するなら、あえて冷凍→解凍してから煮物に使うという方法が知られています。
作り置きのコツは以下のとおりです。
作り置きとして週末にまとめて作っておけば、平日の夕食に一品増やすだけで献立がラクになります。お弁当のおかずにもそのまま使えます。
作り置きレシピの参考になるサイトはこちらです。