乾燥を3日しただけでは、揚げるとあられが破裂して油が飛び散ります。
あられ作りに必要なものは、意外とシンプルです。スーパーで手に入る切り餅1〜2個(約200g)があれば、今すぐ始められます。材料は切り餅・サラダ油(揚げ用)・塩の3つだけ。これが基本です。
道具は、包丁・まな板・バットまたはざる(乾燥用)・厚手の鍋またはフライパン・菜箸・キッチンペーパーを用意してください。特別な器具はいりません。
なお、「あられ」と「おかき」はどちらもち米が原料ですが、大きさが違います。一般的に5cm未満の小さいものが「あられ」、それ以上が「おかき」と呼ばれています。切り餅は正確にはうるち米ではなくもち米を原料にしているため、仕上がりはもっちりとした本格的な食感になります。
あられの仕上がりを左右するのは、乾燥の工程です。ここが原則です。道具と材料を確認したら、次はカットと乾燥に進みましょう。
「乾燥が足りなくても少し揚げれば大丈夫でしょ」は危険な思い込みです。乾燥不足の餅を揚げると、内部の水蒸気が一気に膨張して破裂しやすくなります。破裂すると油が鍋の外に飛び散り、火傷の原因になります。
切り餅を包丁で5mm〜1cm角のさいの目状にカットします。小さいほど火通りが均一になり、仕上がりがサクサクになります。カットしたら、ざるやバットに重ならないよう広げましょう。
乾燥のコツは「1日目だけ天日に当て、その後は室内の日陰で干す」ことです。天日干し一択に思いがちですが、最初から強く太陽に当て続けると表面だけが乾燥しすぎてひび割れ、内部に水分が残ってしまいます。これは意外ですね。
時間を短縮したい場合は冷蔵庫を使う方法もあります。カットした餅をラップなしでざるに乗せ、冷蔵庫の棚に入れると3〜5日で乾燥できます。野菜室やチルド室は湿度が高いため避けてください。通常の冷蔵室が適しています。
さらに時間を短縮するプロの技として、乾燥させた餅を電子レンジで1分30秒ほど加熱する方法があります。加熱することで内部の水分が水蒸気として飛び、揚げ時間を大幅に短縮できるうえ、口当たりの軽い仕上がりになります。乾燥が条件です。
参考:パルシステムの揚げあられレシピ(乾燥方法と破裂防止について詳しく解説)
揚げあられ|だいどこログ生協パルシステムのレシピサイト
揚げあられで一番多い失敗は「油の温度が高すぎること」です。最初から高温で揚げると、表面だけが焦げて中に芯が残ります。逆に低すぎると油を吸いすぎてベタつきます。
正しい揚げ方は「低温でじっくり、最後に高温で仕上げる」という2段階方式です。まず160℃(菜箸を入れて先からゆっくり泡が上がる程度)の油に餅を少量ずつ入れ、10分ほどかけてゆっくり膨らませます。倍以上の大きさに膨らんだら強火に上げ、うっすらきつね色になるまで1〜2分揚げて完成です。これが基本です。
| フェーズ | 油の温度 | 目安時間 | 状態の確認 |
|---|---|---|---|
| 第1フェーズ(膨らませる) | 160℃前後 | 約10分 | 元のサイズの2倍以上に膨らむ |
| 第2フェーズ(仕上げ) | 200℃前後 | 1〜2分 | うっすりきつね色になる |
一度にたくさん入れると油温が下がり、仕上がりがベタつきます。一回に入れる量は鍋底が隠れる程度にとどめましょう。揚げた後はキッチンペーパーの上に広げ、熱いうちにすぐ塩や醤油を振りかけます。冷めてからでは味が絡みにくくなります。痛いですね。
油は新しいものを使うと、透き通ったクリアな仕上がりになります。使い回しの油は風味が落ちてしまうため、あられ作りには新しい油がおすすめです。揚げたあとのあられは、ペーパータオルにくるんで密閉容器に入れると2〜3日はカリカリを維持できます。
参考:全国米菓工業組合によるあられ・せんべいの製造工程解説
あられ・おせんべいが出来るまで|全国米菓工業組合
「揚げ物が面倒」「油の処理が嫌」という方に朗報です。オーブンを使えば、少量の油をからめるだけで十分サクサクのあられができます。
作り方はシンプルです。カットした餅に小さじ1〜2のサラダ油を全体にまぶし、クッキングシートを敷いた天板に重ならないよう並べ、160〜170℃に予熱したオーブンで20〜30分焼くだけです。焼き上がりに塩をまぶしたら完成です。これは使えそうです。
オーブン焼きのポイントは乾燥の短縮が可能な点にあります。揚げあられは1週間以上の乾燥が必要ですが、オーブンなら1日乾燥させるだけで十分です。これは時間の節約になります。
220℃の高温で15分焼くレシピもあります。温度が高いほど短時間で焼けますが、焦げやすくなるため、最初は160〜170℃からスタートして様子を見るのが安全です。オーブンの機種によって焼き時間は大きく変わります。
オーブントースターでも代用可能です。1300Wで4〜5分、焦げないよう様子を見ながら焼くと、外はカリッと中はふんわりしたあられができます。揚げない方法に注意すれば問題ありません。
塩か醤油だけだと思っていたら損をします。手作りあられの醍醐味は、市販品にはないオリジナルの味付けを楽しめることです。
熱いうちに味付けするのが鉄則です。冷めてからかけると粉や液体が絡まず、ムラが出てしまいます。ポリ袋に揚げたてのあられと調味料を入れて振れば、均一に味がつきます。
| 味付け | 使う調味料 | 特徴・おすすめシーン |
|---|---|---|
| 🧂 塩あられ | 塩少々 | 定番。お茶・ビールに合う |
| 🫙 醤油あられ | 醤油小さじ1〜2 | 香ばしさUP。子どもに人気 |
| 🌿 青のり塩 | 青のり+塩 | 磯の香り。おやつ・お弁当に |
| 🧄 ガーリックペッパー | 塩+粗びきこしょう+ガーリックパウダー | 大人向け。おつまみに最適 |
| 🍋 梅昆布茶 | 梅昆布茶の粉末 | 和の風味。お茶のお供に |
バターあられも人気のアレンジです。水と砂糖を鍋で煮てキャラメル状にし、バターを加えて揚げたてのあられに絡める「バターキャラメルあられ」は、スイーツ感覚で楽しめます。子どものおやつとしても好評です。
保存について、揚げあられは油分が多いため、作ってから2〜3日を目安に食べきるのがベストです。保存する場合は、乾燥剤入りの密閉容器に入れ、直射日光と湿気を避けた場所に置いてください。湿気るとベタつき食感が落ちるため、キッチンペーパーを一緒に入れておくと吸湿効果があります。カリカリが条件です。
乾燥させただけの「生あられ(未揚げ状態)」は密閉容器に入れれば1〜2週間保存できます。食べたい時に必要な量だけ揚げられるので、新鮮な揚げたてをいつでも楽しめます。これはいいことですね。
参考:あられ・おかきの違いや保存のポイントを詳しく解説
せんべい・おかきの保存方法|味の農場