だし醤油とめんつゆの違い、塩分と甘みで選ぶ

だし醤油とめんつゆ、材料は似ていても用途が異なる二つの調味料。醤油の比率と甘みの強さにある決定的な違いを知れば、毎日の調理がもっと上手くなるのではないでしょうか。

だし醤油とめんつゆの違い

調味料選びの決定版
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醤油の比率が決め手

だし醤油は醤油ベースで比率が高め、めんつゆは醤油の比率が低めで甘みを重視

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塩分と甘みの配合

だし醤油は塩分濃度10%程で塩辛さ控えめ、めんつゆは砂糖みりん多めで甘い

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使い方の基本的違い

だし醤油はそのまま使用、めんつゆは水で薄めて使うが基本

だし醤油とめんつゆ、塩分が違う理由

 

だし醤油とめんつゆは、一見すると同じような調味料に見えますが、塩分濃度に大きな違いがあります。だし醤油は、通常10%程度の塩分濃度を持つ商品が多い傾向にあります。一方、一般的な濃口醤油の塩分濃度が15~17%であることと比較すると、かなり控えめです。めんつゆは、さらに塩分が調整されており、だしと砂糖、みりんのバランスを取りながら塩分を抑えています。

 

この塩分の違いは、使用目的に由来しています。だし醤油は和食全般で様々な料理に活用される汎用調味料として設計されているため、塩分を控えめにすることで料理全体の塩辛さを調整しやすくしています。塩分が低いぶん、だしの風味と旨味が引き立ちやすく、少量でも充分な味わいが得られるのが特徴です。これにより、塩分の過剰摂取を避けたい健康志向の主婦にも選ばれやすい調味料となっています。

 

だし醤油に含まれるだしの種類と特徴

だし醤油に使われるだしは、かつお節や昆布が代表的ですが、煮干しやあご、牡蠣、ホタテなどの魚介類から取ったものも存在します。複数のだしをブレンドしている商品も多く、その組み合わせによって風味が大きく異なります。例えば、かつお節と昆布のブレンドは、深い旨味と香りのバランスが特徴的で、和食全般に合わせやすい万能型です。

 

一方、めんつゆに使われるだしも基本的には同じ素材ですが、甘みと塩辛さのバランスが異なるため、最終的な風味は大きく変わります。だし醤油を選ぶ際は、ブレンドされているだしの種類に注目することで、料理に合わせた選択が可能になります。煮物には昆布だしが入ったもの、そばやうどんにはかつおだしが入ったものというように、料理別に使い分けることで、さらに美味しさが引き出されます。

 

めんつゆとだし醤油の材料配合の違い

材料としてはほぼ同じものを使用していますが、配合比率が異なります。だし醤油は、醤油をベースに昆布やかつお節などのだしを加え、必要に応じてみりんや砂糖を少量加えます。この配合により、醤油の塩辛さが和らぎ、だしの旨味が前面に出やすくなります。一方、めんつゆは、醤油、みりん、砂糖、だしを同等程度に配合する傾向にあり、最初から完成した味わいを提供することが目的とされています。

 

つまり、だし醤油は「調味料に近い」存在で、料理に合わせて塩辛さや旨味を調整しやすい設計になっています。対してめんつゆは「完成された加工調味料」として、そのまま水を加えることで、すぐに麺類用のつゆになるよう計算されています。主婦が常備菜作りや日々の調理で活躍させたいなら、だし醤油の方がより汎用性が高く、様々なレシピに対応できるでしょう。

 

だし醤油の用途と使用場面の工夫

だし醤油は、調理時間を大幅に短縮できる万能調味料として、多くの家庭で活躍しています。おひたしや和え物、煮物といった和食全般で活用でき、だしを取る手間が完全に省けるのが最大のメリットです。例えば、昆布だしを一から取る場合、水から昆布を煮出し、沸騰後に昆布を取り出すという工程が必要ですが、だし醤油を使えばこの作業が不要になります。

 

また、すまし汁やうどんのつゆも、だし醤油を薄めるだけで簡単に作ることができます。塩分が控えめなので、児童や高齢者向けの薄味料理にも適しており、家族全員の健康に配慮した調理が実現しやすいのです。さらに、炊き込みご飯や茶碗蒸しなど、様々な料理で醤油の代わりに使用することで、ワンランク上の豊かな風味を引き出せます。

 

だし醤油の意外な活用法と選び方のコツ

多くの主婦は、だし醤油をおひたしや和え物、煮物などに限定して使用していますが、実は洋食や中華にもアレンジが可能です。例えば、ドレッシングのベースとして使うと、洋風の野菜サラダに和のニュアンスが加わり、新しい味わいが生まれます。また、照り焼きソースの醤油をだし醤油に置き換えることで、鶏肉や豚肉がより柔らかく、旨味深い仕上がりになります。

 

だし醤油を選ぶ際のコツは、含まれているだしの種類と塩分濃度に着目することです。商品によって塩分は8~11%程度のばらつきがあり、塩分を特に気にする家庭は10%以下のものを、より深い旨味を求めるなら10%前後のものを選ぶという判断基準が有効です。また、化学調味料の有無もチェックポイントになります。無添加のだし醤油を選ぶことで、家族の健康管理をさらに徹底できるでしょう。多くのメーカーが様々なタイプを販売しているため、家庭の食卓に合ったものを見つけることが大切です。

 

だし醤油の詳しい情報と使用方法について、食品メーカーによる解説が参考になります
だし醤油とめんつゆの具体的な違いや代用方法について、レシピサイトでの詳細解説

 

 


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