スタバのコーヒー豆は250g単位でしか買えないと思っていたら、実は100gから1杯分ずつ試せます。
「フェアトレード」という言葉は聞いたことがあっても、スタバで具体的にどの商品がそれに当たるのか、知らない方も多いのではないでしょうか。スターバックスが扱う豆のうち、国際フェアトレード認証を正式に取得しているのは「フェアトレード イタリアン ロースト」の1種類のみです。国際フェアトレード認証は、途上国の小規模農家が組織する協同組合に対して公正な価格での取引と、農薬の適正使用・児童労働禁止などの基準を定めたものです。
フェアトレード イタリアン ローストは、ラテンアメリカ産のアラビカ種をブレンドしたダークローストです。深く焙煎された豊かなコクと、ダークチョコレートのようなやわらかな苦み、後味にカラメルのような甘みが広がる力強い風味が特徴。スモーキーな香りがアクセントになっています。
価格は250g入りで1,320円(税込)です。これは同ブランドのハウスブレンドと同価格帯で、フェアトレード商品だからといって特別に高いわけではありません。コーヒー豆10gで1杯(180ml)が目安なので、250gで約25杯分。つまり1杯あたり約52〜53円のコストで楽しめる計算になります。スタバ店内で飲む場合と比べると、コスパの差は大きいですね。
また、国際フェアトレード認証では、農家への支払いについてコーヒー豆1ポンド(約454g)あたり最低1.26ドルの価格保証が設定されており、さらに「フェアトレード・プレミアム」という奨励金が上乗せされます。このプレミアムは2023年に途上国の生産者へ支払われた総額が約321億円(2.1億ユーロ)に上ります。一袋買うだけで、そのお金の一部が農村地帯の教育・医療・インフラ整備に使われる仕組みです。
| 商品名 | 価格(250g) | ロースト | 認証 |
|---|---|---|---|
| フェアトレード イタリアン ロースト | 1,320円(税込) | ダークロースト | 国際フェアトレード認証 |
| ハウスブレンド | 1,320円(税込) | ミディアムロースト | C.A.F.E.プラクティス |
| ボヤージュ ブレンド | 1,780円(税込) | ミディアムロースト | C.A.F.E.プラクティス |
参考:スターバックスのフェアトレードコーヒーとエシカル調達の仕組み(公式ストーリーズ)
スターバックス公式|フェアトレードとは?地球環境と人権を守っていくために
スタバのコーヒーを選ぶとき「フェアトレードじゃない豆は大丈夫なの?」と思う方もいるかもしれません。これは誤解しやすいポイントです。
スターバックスは独自の調達認証制度「C.A.F.E.(Coffee and Farmer Equity)プラクティス」を1998年から環境NGOのコンサベーション・インターナショナルとともに開発し、2004年に正式スタートさせました。200以上の指標に基づき第三者機関が審査する仕組みで、現在はスタバが仕入れるコーヒー豆の98%以上がこの基準を満たしています。
つまり、スタバの豆の大半は国際フェアトレード認証ではなくC.A.F.E.プラクティス認証という点が重要です。どちらが上というわけではなく、それぞれに違う特徴があります。
C.A.F.E.プラクティスに参加する農家は2021年時点で世界に46万4,728人にのぼります。スモールファームからラージファームまで幅広く対応しているのが特徴で、現在では農家の子どもの就学率が99.7%、児童労働がないと確認できている率が99.8%という結果が報告されています。
国際フェアトレード認証との根本的な違いは、価格設定の方法にあります。C.A.F.E.プラクティスは市場価格に連動しながら品質と持続可能性に対するプレミアムを加算する方式を採用しています。対して国際フェアトレード認証は相場が最低価格を下回っても一定価格が保証される仕組みです。
つまり「国際フェアトレード認証のみがエシカル」と断言できるわけではありません。両方の仕組みを知って選べるのが理想的です。
参考:C.A.F.E.プラクティスの仕組みと農家への影響(スターバックス公式)
スターバックス公式|C.A.F.E.プラクティスとは?地球にも人にも優しいコーヒーづくりを実現
スタバには毎月20日に「Ethically Connecting Day(エシカルなコーヒーの日)」があります。これを知らずにいると、実はもったいない日を過ごしていることになります。
この日は国際フェアトレード認証を受けた「フェアトレード イタリアン ロースト」を使ったアイスコーヒーが、ドリップコーヒーとして提供されます。ドリップコーヒーのサイズはショート・トール・グランデ・ベンティから選べ、ショートサイズなら税込330円から。さらにスターバックス リワードのGOLD会員は、対象日に「Double Star Day」が実施されることがあり、スターが通常の2倍貯まるキャンペーンが行われることもあります。
さらに、1杯目のドリップコーヒーを購入するともらえるレシートを使えば「ワンモアコーヒー」が利用できます。2杯目のドリップコーヒーが206円(税込・持ち帰り)で飲めるサービスです。20日にまず1杯飲んでレシートをキープし、同日か翌日に2杯目を頼めばコスパよくフェアトレードコーヒーを楽しめます。
20日を覚えておくだけで、フェアトレードコーヒーを意識するきっかけが月に1回できます。これは使えそうです。
参考:毎月20日のスタバ「エシカルなコーヒーの日」の楽しみ方
スタバのコーヒー豆は250gパックで販売されているイメージが強いですが、実は100gから10g単位で量り売りもしてくれます。レジで「量り売りで○○gください」と伝えるだけで購入可能です。100gで約10杯分になるので、まず試してみたいという方にぴったりです。
フェアトレード イタリアン ローストを100gで購入する場合、250gが1,320円(税込)なので、100gで約528円の計算になります。10杯分で528円なら、1杯52〜53円です。外でドリップコーヒーを頼む場合(330円〜)と比べると、約6倍以上のコスパ差があります。毎日1杯おうちで飲めば、月に換算すると約1,500〜1,600円の節約になる計算です。
おうちでの楽しみ方として特におすすめなのが、スタバ公式バリスタも紹介するフォームミルクアレンジです。ハンドドリップで濃いめに抽出したフェアトレード イタリアン ローストに、ミルクフォーマーで泡立てたミルクをのせるだけ。ミルクにガムシロップ(1個・10g)を加えておくと、甘さとコクのバランスが絶妙なラテ風になります。
また、スタバ店舗では購入時に豆を挽いてもらえるサービスも無料で利用できます。「ペーパーフィルター用に挽いてください」と一言伝えるだけ。コーヒーミルを持っていない方でも、ハンドドリップをすぐに始めることができます。
「エシカル消費」という言葉が広まってきた今、日常の買い物の中でフェアトレードコーヒーを選ぶことは、特別な努力をしなくてもSDGsに貢献できる行動のひとつです。スタバのフェアトレード イタリアン ローストを選ぶことがどんな影響を持つのか、数字で整理してみましょう。
国際フェアトレード認証の仕組みに参加する小規模農家・労働者は、世界71カ国・1,880以上の生産者組織を通じて190万人以上にのぼります(2020年)。購入額の一部がフェアトレード・プレミアムとして生産者の教育・医療・インフラ整備に使われます。日本全体から2023年に途上国へ支払われたプレミアムは9,023万円でした。
主婦が日常でエシカル消費を取り入れにくい理由のひとつが「割高感」ですが、スタバのフェアトレード イタリアン ローストはハウスブレンドと同価格の1,320円(250g・税込)です。追加コストなしで選べるのは、大きなメリットといえます。
さらに、スタバのコーヒー豆パッケージには「エシカルソーシングスタンプ」が表示されるようになりました(2023年6月から)。買い物のたびに袋を見てスタンプを確認するだけで、どの豆がエシカル調達されたかがひと目で判断できます。
日本のフェアトレード市場における認証製品の中でも、コーヒーは全体の78.2%を占める最大カテゴリです(2024年データ)。つまり、フェアトレードを支える中核は「コーヒーを選ぶ人たちの積み重ね」で成り立っています。毎日のコーヒータイムをスタバのフェアトレードコーヒーに変えることで、家族の食卓からも世界の農村を応援できます。
特別なボランティアも寄付も必要ありません。スタバに行く20日に一杯注文するか、豆を一袋買い替えるだけでいい。そのシンプルさが続けやすさの秘訣です。
参考:フェアトレードの仕組みと国内市場データ(フェアトレード・ラベル・ジャパン)
Fairtrade Japan|国際フェアトレード認証製品の国内推定市場規模2024発表

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