フライドポテトレシピカリカリ揚げ方のコツじゃがいも品種

お店のようなカリカリ食感のフライドポテトを家庭で作るには、じゃがいもの品種選びから揚げ方まで押さえるべきポイントがあります。失敗しないコツをご存知ですか。

フライドポテトレシピカリカリ揚げ方

カリカリフライドポテトの3つの基本
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じゃがいもの下処理が決め手

水にさらしてデンプンを除去することで、カリッとした食感が生まれます

衣で食感をコントロール

薄力粉と片栗粉の黄金比率でホクホクとカリカリを両立できます

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2度揚げで完璧な仕上がり

低温と高温の使い分けで、表面はカリッと中はホクホクに仕上がります

フライドポテトに適したじゃがいもの品種と特徴

じゃがいもの品種選びはフライドポテトの仕上がりを大きく左右します。男爵いもは、でんぷん質が多く加熱するとホクホクした食感になるため、厚切りのフライドポテトに最適です。表面がごつごつとしており、粉質でザラっとした口当たりが特徴的で、揚げると内部のホクホク感を楽しめます。
参考)メークインと男爵いも!特徴に合わせて使い分けよう

一方、メークインはでんぷん質が少なく、揚げると水分が蒸発しやすいため、細切りのフレンチフライに向いています。楕円形で表面がつるつるしており、しっとりときめが細かい食感です。超細切りにして揚げると、水分がなくなるくらいカリッときつね色に仕上がり、カリカリ食感を最大限に楽しめます。
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きたあかりも選択肢の一つで、男爵いもから交配された品種のため、同様のホクホク感があり、さつまいものような栗のような甘みが特徴です。とうやは加熱するとしっとりした食感になり、黄色みを帯びた肉質でほのかな甘みがあります。​

フライドポテトの下処理と水にさらす時間の重要性

じゃがいもを切った後の下処理は、カリカリ食感を実現する上で非常に重要な工程です。じゃがいもを水にさらすことで、表面の余分なデンプンが取れて衣をまんべんなくつけることができ、薄く均一に衣をまとわせるとカリッと食感よく仕上がります。
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水にさらす時間は5分から10分程度が基本とされています。あまり長時間さらしてしまうと、栄養分やデンプンが抜け過ぎて、じゃがいも特有のホクホク感もなくなってしまうため注意が必要です。ただし、1時間程さらすとカリっとするだけでなく、じゃがいもの旨味がダイレクトに感じられるという意見もあります。
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水にさらすことで、デンプンに含まれる糖質による焦げ付きや、粘り気によってじゃがいも同士がくっつくことを防ぐ効果もあります。さらに、じゃがいもの変色を防ぐ効果もあるため、前もって準備しておくことができます。水にさらした後は、キッチンペーパーでしっかりと水気をふき取ることが重要です。
参考)なぜじゃがいもは水にさらすの!?さらさなくても大丈夫?

フライドポテトの衣作りと片栗粉小麦粉の黄金比率

カリッとした食感を作り出すには、じゃがいもに衣をつけることが効果的です。おすすめの衣の割合は「薄力粉3:片栗粉2」で、この黄金比率が最もバランスの良い仕上がりになります。
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薄力粉は表面を覆うことで中のホクホク感をキープする役割があり、片栗粉はカリッと食感よく仕上がる効果があります。2種類の粉を使うことで、それぞれの長所を活かしたバランスの良い衣になります。​
片栗粉は粒子が細かく、揚げるとカラッと仕上げてくれる特性があります。また、小麦粉と片栗粉のダブル使いには別のメリットもあり、小麦粉の衣の外側に片栗粉がしっかりとつくのではがれにくくなります。さらに、片栗粉の衣と鶏肉の間に、グルテンを含む小麦粉の層ができるため、片栗粉の衣がふやけにくく、時間が経ってもサクサクとした食感を楽しむことができます。
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衣をつけずに素揚げする方法もあり、低温の油からじっくり揚げることで、中はホクホク、表面はカリカリに仕上がります。
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フライドポテトの2度揚げ温度と時間のコツ

フライドポテトをカリッと仕上げる最大のポイントは2度揚げです。まず、小麦粉をまぶしたら火にかけていない油の中にポテトを入れ、それから火にかけて160℃まで油の温度を上げて3〜4分ほど揚げます。
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低温での1度目の揚げは、じゃがいもの内部に火を通す工程です。一旦休ませてから、油を高温にして2度揚げすることでカリッと揚げることができます。
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2度揚げの温度は190℃から200℃まで上げることが推奨されています。2度揚げの時間は仕上がりの好みによって調整でき、ホクホク感を楽しみたい場合は2分程度、表面のカリッと感を強くしたい場合は3分以上を目安とします。​
高すぎると焦げる心配があるので、180℃以下が良いという意見もあります。じゃが芋そのものの個体差や切り方の違いによって揚げあがりは大きく変わってくるので、表面の色合いとつまみ食いで状態を確認しつつ、好みの揚げあがりで取り出すことが重要です。​
フライドポテトが揚がったら、広めのバットなどにキッチンペーパーなどをしいて広げ入れ、塩・胡椒を表面に振りかけ、全体を混ぜ合わせて完成です。できるだけ揚げたてをいただきましょう。​

フライドポテトが失敗する原因とべちゃべちゃを防ぐ方法

家庭でフライドポテトを作る際、べちゃべちゃになってしまう失敗の主な原因は、水気が残っていることと油の温度管理にあります。テイクアウトしたフライドポテトがしなしなになるのは、ポテトから発生する水蒸気が原因で、アツアツでカリカリの状態で持ち帰るポテトも、袋に入れて時間が経つと、ポテトから出る水蒸気を吸収してしまいます。
参考)冷めたしなしなポテトをカリカリにする温め直しの方法をご紹介

水にさらした後、キッチンペーパーでしっかりと水気をふき取ることが最も重要です。水気が残っていると、油で揚げたときに水分が残ってべちゃべちゃになってしまいます。​
また、油の温度が低すぎると、じゃがいもが油を吸収しすぎてべちゃべちゃになります。一方で、油の温度が高すぎると、表面だけが焦げて中が生のままという失敗につながります。適切な温度管理が重要で、1度目は160℃、2度目は190〜200℃という温度設定を守ることがポイントです。
参考)フライドポテトに関する問題とその解決策

レンジで加熱してから揚げる方法もあり、じゃがいもに十字の切り込みを入れ、濡らしたキッチンペーパー、ラップで包み、レンジ600Wで3分加熱してから揚げることで、失敗を防ぐことができます。youtube​

冷凍フライドポテトの家庭用アレンジと活用レシピ

冷凍フライドポテトは、そのまま揚げるだけでなく、様々なアレンジ料理に活用できる便利な食材です。ひと手間加えることで、いろいろな料理にアレンジでき、肉や卵、野菜も一緒に食べられるおかずになります。
参考)https://7premium.jp/blog/detail?id=1446amp;ptn=recommend_b

スパニッシュオムレツは、冷凍フライドポテトを2cm幅に切り、ベーコン、玉ねぎ、ピーマン、ミニトマトと一緒に炒め、溶き卵を加えて蒸し焼きにする料理です。凍っていて硬い場合は、自然または電子レンジで半解凍してから切ると扱いやすくなります。​
肉巻きポテトポークチャップ味や、ガーリックチキン、豚チーズポテトの春巻きなど、冷凍ポテトでかさまししながら満足度の高い料理が作れます。冷凍ポテトで簡単にガレットも作ることができ、揚げるだけではなく、炒めたり、味付けを工夫するだけでアレンジの幅も広がります。
参考)時短にも◎♪「冷凍フライドポテト」を使った絶品アレンジ

冷凍フライドポテトを使えば、下処理の手間が省けるため時短にもなり、味付けやディップでワンランクアップさせることができます。たっぷり入っているので味も飽きがちですが、様々なアレンジで最後まで美味しく食べきることができます。​
白ごはん.com - 美味しいフライドポテトのコツとレシピ/作り方
フライドポテトの基本的な作り方と2度揚げの詳しい手順について解説されています。

 

クラシル - おいしいフライドポテトの揚げ方!カリッとポテトにする3つのコツ
衣の黄金比率と下処理のポイントが詳しく紹介されています。

 

絶品フライドポテトのレシピ4品。品種別じゃがいもで作り方を解説
じゃがいもの品種ごとの特徴と、それぞれに適した切り方・調理法が解説されています。