ナンプラーを買わないと、ガパオライスは一生作れません。
ガパオライスを作るうえで、まず「材料をどう揃えるか」が最初の壁に感じられることがあります。しかし実際には、タイ人シェフに聞いても「だいたいの感覚でOK」と言われるほど、材料の自由度が高い料理です。
基本の材料(2人分)はおおよそ以下のとおりです。
- 🥩 鶏または豚ひき肉 200g
- 🫑 ピーマン 1個
- 🌶️ 赤パプリカ 1/2個
- 🧅 玉ねぎ 1/4個
- 🧄 にんにく 1かけ(みじん切り)
- 🌿 バジル(乾燥バジルでも可) 適量
- 🥚 卵 2個(目玉焼き用)
- 🍚 ごはん 茶碗2杯分
調味料は、オイスターソース大さじ1.5・酒大さじ1・ナンプラー小さじ2(醤油で代用可)を小皿に合わせておくと、炒め始めてからあわてません。これが基本です。
下ごしらえのコツは「全部を同じ大きさに揃える」ことです。玉ねぎ・ピーマン・パプリカ・にんにくはすべて粗みじん切りにすることで、火の通り方が均一になり、食感が揃って食べやすくなります。大きさはだいたい5mm〜1cm角が目安。ひと口大のサイコロくらいのイメージです。
にんにくと乾燥バジルは焦げやすい食材です。最初は必ず弱火でじっくり炒めることで、香りがしっかり立ちます。焦げると苦味が出るので注意が必要ですね。
炒め工程は順番が肝心です。フライパンに油大さじ1を引き、弱火でにんにく・唐辛子(お好みで)・玉ねぎを入れて炒め始めます。玉ねぎの表面に火が通り、少し透き通ってきたタイミングがひき肉を入れる合図です。
ひき肉を加えたら中火に上げ、木べらでほぐしながら「そぼろ状」になるまで炒めます。ひき肉が塊のまま残っていると食感にムラが出るので、しっかりほぐすことが大切です。そぼろ状が理想です。
ひき肉に火が通ったらピーマンとパプリカを加え、全体をさっと炒め合わせます。野菜はシャキッとした食感を残すため、炒めすぎないのがポイントです。加熱時間は30秒〜1分ほどが目安になります。
仕上げに合わせておいた調味料(オイスターソース・酒・ナンプラー)を加え、強めの中火にします。フライパンの底に少し汁気が残るくらいまで炒めれば完成です。水分を飛ばしすぎるとパサついてしまうので、「少し汁気あり」の状態で止めるのが正解です。つまり「炒めすぎない」が最大のコツです。
調味料の黄金比についても触れておきましょう。ナンプラー:オイスターソース:みりん:酒=2:1:1:1のバランスが、多くのレシピで支持されている配合です。ナンプラーのツンとした香りが苦手な場合は、オイスターソースの割合を少し増やすとマイルドな仕上がりになります。
つくおき「本格的なのに簡単!ガパオライスのレシピ」— 乾燥バジルの使い方や保存方法の詳細が参考になります
ガパオライスといえばバジルとナンプラーが必須に思えますが、実はどちらも代用が可能です。これは意外ですね。
バジルの代用として最も使いやすいのが「乾燥バジル」です。生のホーリーバジルは日本のスーパーではなかなか手に入りませんが、乾燥バジルであれば100円程度で手に入り、常備しておける点も便利です。また、乾燥バジルで作ると風味が均一に馴染み、作り置きしてもバジルの食感が崩れにくいというメリットもあります。
さらに意外な代用食材が「大葉(しそ)」です。大葉で作るガパオライスは和風に仕上がり、子どもや家族全員が食べやすい味になります。仕上げに大葉をちぎって入れるだけなので手順も変わりません。大葉10枚ほどを最後に加えるだけで、さわやかな香りがプラスされます。
ナンプラーの代用は「醤油」です。分量はナンプラーの量を醤油に変える場合、1.5倍にするのが目安です。たとえばナンプラー小さじ2なら、醤油は大さじ1に相当します。醤油で代用しても充分においしく仕上がりますし、ナンプラー特有の発酵臭が苦手な方や、お子さんと一緒に食べるときにも向いています。
「自分は好きだけど家族がナンプラー苦手」という場合は、醤油ベースで調理しておき、食卓にナンプラーを置いて各自で少量かけるスタイルにするのもおすすめです。一工夫するだけで、家族全員が楽しめます。
Nadia「バジル無し!ナンプラー不要!大葉の和風ガパオライス」— オイスターソース+醤油で作る和風アレンジレシピの詳細が確認できます
ガパオライスには目玉焼きが欠かせません。ただ乗せるだけでも十分ですが、白身の縁がカリカリで黄身がとろりと半熟になった目玉焼きを乗せると、見た目も味もぐっとレベルアップします。これは使えそうです。
カリカリ目玉焼きを作る3つのコツは以下のとおりです。
- 🔥 フライパンをしっかり温めてから油を引く
- 🥚 卵はできるだけ低い位置からそっと落とし入れる
- 🚫 蓋をしないで強火のまま焼く
ポイントは「蓋をしないこと」です。蓋をすると蒸し焼きになるため、白身が全体にふっくら固まる一方でカリカリ感は出にくくなります。蓋なし・強火で焼くと、フライパンに接している白身の縁だけが先に香ばしく焼き上がり、黄身に熱が伝わりきる前に仕上がるので半熟になります。
また、油の量は「少し多め」にするのがコツです。フライパン全体に薄く広がる量(大さじ1程度)を使うと、均一に熱が伝わりやすくなります。白身の縁がぷくぷくと泡立ってきたら、カリカリに仕上がっているサインです。
タイ料理の本場では、目玉焼きを油でほぼ「揚げ焼き」に近い形で仕上げることもあります。油を大さじ2〜3と多めに使い、白身の周りをカラリと揚げ焼きにする方法です。ガパオライスの写真でよく見るあの「ふちが茶色くカリカリの目玉焼き」は、この揚げ焼きスタイルから来ています。
mi-journey「プロ直伝!シェフのテクニックで半熟も固焼きも自在な目玉焼き」— 揚げ焼きスタイルの具体的な手順も紹介されています
ガパオライスの具材部分(そぼろ炒め)は、実は作り置きに非常に適したメニューです。週末に多めに作っておけば、平日のお弁当や夕食が一気にラクになります。
冷蔵保存では、保存容器に入れて冷蔵庫で最長5日間保存できます。5日間といえば月曜日に作れば金曜日まで使いまわせる計算です。食べるときは電子レンジで温め直すだけなので、朝の忙しい時間でも1分もあれば準備できます。
冷凍保存の場合は、冷凍用ジッパーバッグに平たく入れ、空気を抜いた状態で冷凍することで最長3週間保存できます。3週間分を一気に仕込んでおくと、毎週の買い物や料理の手間が大幅に省けます。解凍は電子レンジか湯煎でOKです。
お弁当に入れる際は、衛生面を考えてごはんの上に直接乗せるのではなく、おかずカップに入れてからお弁当箱に詰めるのがおすすめです。汁気がある場合は少しレンジで加熱して汁気を飛ばしてから入れると、お弁当箱が汚れにくくなります。
作り置きすると生バジルの風味が弱まることがあります。食べるときに乾燥バジルをひとつまみ追加する「追いバジル」をすれば、香りが復活して作りたてに近い味になります。冷凍保存に向いているのは乾燥バジル使用のレシピです。
なお、具材の冷凍ストックをさらに活用したい場合は、ニチレイフーズの公式メディア「ほほえみごはん」に冷凍保存の詳しいコツが掲載されています。
ニチレイフーズ「ほほえみごはん」ナンプラーなしの簡単ガパオライスと冷凍保存方法 — 料理研究家監修の冷凍テクが詳しく解説されています