非常食なのに、火も電気もなしで本格的なカレーが食べられます。
ホリカフーズ株式会社は、新潟県魚沼市に本社を置く食品メーカーです。1955年1月の創業以来、缶詰や非常食の製造で70年以上の歴史を積み重ねてきました。社員数は193名(2025年3月現在)ほどの会社ですが、その実力は業界屈指と言えます。
「レスキューフーズ」は、その中でも特別な経緯を持つブランドです。防衛庁(現・防衛省)への55年以上にわたる非常食の納入実績をいかし、「災害現場で働く人や被災した人が温かい食事をとれるように」というコンセプトで開発されました。つまり、もともとは自衛隊員が使う本格仕様の非常食が、家庭向けに展開されたものなのです。
意外ですね。自衛隊クラスの品質が、一般の主婦でも購入できるというわけです。
製品の種類は豊富で、代表的なものを挙げると以下のようになります。
缶詰シリーズとレトルトシリーズを組み合わせることで、自分好みの非常食メニューを作れるのも大きな魅力です。これが基本です。
ホリカフーズ株式会社 公式サイト|会社概要・創業の歴史について
一食ボックスの最大の特長は、火も電気も水も使わずに温かい食事が完成する点です。どういうことでしょうか?
箱の中に入っているのは、白いごはん(200g)・具(カレーや牛丼など)・発熱剤・発熱溶液・加熱袋・スプーン(れんげ)・紙ナプキンです。使い方の手順は以下の通りです。
発熱剤の仕組みは、酸化カルシウム(生石灰)と水の化学反応です。これが90℃以上の蒸気を発生させてご飯とおかずを加熱します。この時、微量の水素ガスも出るため、室内で使う場合は必ず換気を行い、絶対に火気に近づけないようにしてください。これは必須です。
実食した人の口コミを見ると「ご飯が美味しい!」「具がゴロゴロして満足感が高い」という声がとても多く見られます。カロリーは中華丼で414kcal、牛丼で649kcalと、1食分としてちょうど良い水準です。
注意点が一つあります。加熱袋は透明で無地のため、開封時に見落としがちです。調理を始める前に、中身がすべてそろっているかを必ず確認しましょう。ゴミが多く出る点が気になる方は、まとめて袋に入れておくと片付けやすくなります。
冬場に停電が起きた際、暖房も使えない状況では、加熱中の箱に手をかざすだけでも温かさを感じられるという実用的なメリットも報告されています。これは使えそうです。
大安心.com|レスキューフーズ一食ボックス カレーライス 詳細ページ(作り方の手順写真付き)
非常食を選ぶとき、多くの主婦が「とにかく長く保存できるもの」を優先しがちです。しかしレスキューフーズの場合、製品によって賞味期限が異なるため、一度整理しておくことが大切です。
製品別の賞味期限の目安は次のようになっています。
| 製品タイプ | 賞味期限の目安 |
|---|---|
| 一食ボックス カレーライス | 製造から5年6か月 |
| 一食ボックス 牛丼・中華丼・シチュー等 | 製造から3年6か月 |
| 白いごはん(レトルトパック) | 製造から5年6か月 |
| 缶詰シリーズ(ごはん・おかず) | 製造から3年6か月 |
5年6か月というのはかなり長い期間です。イメージしやすくお伝えすると、今日お子さんが小学1年生であれば、その子が小学6年生になっても賞味期限内という計算になります。それだけ余裕を持って管理できます。
保存の基本は「高温・多湿・直射日光を避けた常温保存」です。冷暗所であれば問題ありません。ただし缶詰は重ねると下の缶に圧力がかかります。高く積み上げすぎず、取り出しやすい場所に保管しておくと良いでしょう。
ローリングストックを実践するなら、賞味期限の長い「カレーライス」や「白いごはん」を中心に揃えつつ、期限が3年6か月のものは定期的に食べて補充するサイクルを作るのが効率的です。つまり、期限別に分けて管理するのが原則です。
通販で購入する際は、届いたらすぐに賞味期限を確認することをおすすめします。まれに期限の近い製品が届くケースがあるためです。極端に期限が短い場合は、購入先に問い合わせましょう。
農林水産省|非常食の備蓄について「最低3日分・できれば1週間分」の政府推奨基準
「何食分そろえれば安心?」というのは、主婦がレスキューフーズを選ぶときに最もよく悩む問題のひとつです。まずは数字で整理しましょう。
政府(農林水産省)が推奨する備蓄量の目安は、最低でも3日分、できれば1週間分です。これを家族の人数で換算すると次のようになります。
| 家族構成 | 最低3日分(9食/人) | 理想1週間分(21食/人) |
|---|---|---|
| 2人家族 | 18食 | 42食 |
| 3人家族 | 27食 | 63食 |
| 4人家族 | 36食 | 84食 |
なお、実際に3日分以上の食料を備蓄している家庭は全国で16.9%に過ぎないというデータがあります(2025年調査)。痛いですね。つまり日本の家庭の8割以上は、いざというときに3日分の食料も手元にない状態です。
レスキューフーズで備蓄を考えるとき、一食ボックスだけに頼るのはおすすめしません。一食ボックスはゴミが多く、調理に30分かかるため、毎食使い続けると手間がかさんでしまうからです。おすすめの組み合わせは次のイメージです。
楽天市場のレビューでは「一人当たり2箱(3食×3日分)を家族全員分備蓄している」という声が紹介されており、現実的な目安として参考になります。
また、レスキューフーズのおかず缶詰は1個あたり300円前後から揃えられます。一食ボックスの1個(約1,000〜1,400円前後)に比べると手が届きやすく、まとめ買いの際のコストも抑えやすいです。
非常食専門サイト「非常食.com」|一人暮らし・家族別の非常食の備蓄量計算の解説
「非常食は非常時だけのもの」と思っていると、賞味期限が近づいた頃に慌てて食べる羽目になります。それが非常食備蓄のよくある失敗パターンです。
レスキューフーズは、実は災害時以外にも活躍する場面があります。たとえば、次のようなシーンです。
特に注目したいのが「ローリングストック」としての活用です。備蓄した食材を日常的に使いながら補充するこの方法は、食べ慣れた味のまま非常食を管理できるのが利点です。レスキューフーズは通常の缶詰やレトルトと品質的にも近いため、「普通においしい」と感じながら消費できると、ローリングストックが無理なく続けられます。
また「缶詰のおかずは常温のまま食べられる」という点も重要です。おかゆ以外の缶詰シリーズは、すでに加熱処理されているため、温めなくてもそのまま食べることができます。非常時に加熱手段が確保できないケースでも、安心して食べられるということです。これだけ覚えておけばOKです。
実際に防災の専門家が選ぶ非常食でもホリカフーズのレスキューフーズはランキング上位に常に入っており、子育て中の主婦や高齢者のいる家庭にも向いている非常食として評価されています。