国産鶏肉の相場を知って食費を月1,000円以上節約する方法

国産鶏肉の相場が2025年に過去最高値を更新したのをご存知ですか?もも肉・むね肉の価格推移や高騰の理由、スーパーでお得に買うタイミングまで、主婦目線で徹底解説します。家計の節約につながる情報を知っておきたいですよね?

国産鶏肉の相場を正しく知れば食費の無駄が一気に減らせる

むね肉は「ずっと安い」と思って買い続けると、気づかぬうちに月1,000円以上余計に出費していることがあります。


この記事でわかること
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国産鶏肉の今の相場

2026年1月時点で全国スーパーの鶏肉平均価格は100gあたり157円。2020年の最安値132円から約19%も上昇しています。

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相場が上がる理由と時期

鳥インフルエンザ・飼料代高騰・円安の3つが主な原因。冬場(11〜2月)は需要増で特に高くなる傾向があります。

💡
賢い買い方のコツ

「100gあたりいくらが買い時か」の基準を知っておくだけで、特売を見逃さず毎月の食費をしっかり節約できます。


国産鶏肉の相場は今いくら?もも肉・むね肉の最新価格


スーパーで毎日のように目にする国産鶏肉ですが、「最近なんか高くなった気がする」という感覚は正しいです。総務省統計局の小売物価統計調査によると、全国スーパーにおける鶏肉(ブロイラー・もも肉)の平均価格は、2026年1月時点で100gあたり157円となっています。ピークだった2020年4月の132円と比較すると、約19%の値上がりです。


これは小売価格の話ですが、卸売価格(業者間の取引価格)を見るとさらに差が際立ちます。独立行政法人・農畜産業振興機構のデータでは、2025年11月の国産もも肉の平均卸売相場は1kgあたり736円、むね肉は545円となっており、前年同月比でそれぞれ約7%・39%の上昇です。


つまりこういうことですね——むね肉の相場が特に大きく動いている、ということです。


具体的な部位別の目安として、2025年後半時点のスーパー店頭価格を整理するとおおよそ次のようになっています。


| 部位 | スーパー平均(100g) | 特売の目安 |
|------|------|------|
| 国産もも肉 | 130〜160円 | 98円以下でお得 |
| 国産むね肉 | 79〜110円 | 69円以下でお得 |
| 国産手羽先 | 100〜140円 | 88円前後が目安 |


以前はむね肉が「もも肉の半値以下」で買えた時期もありましたが、2025年に入ってからはもも肉との価格差が急速に縮まっています。2024年9月に1kgあたり381円だったむね肉の卸値は、2025年9月には589円まで跳ね上がり、統計の残る1990年以降で最高値を更新しました。


節約の基準は「100gいくら以下か」で決めておくのが原則です。


鶏肉の価格情報は農畜産業振興機構(ALIC)が月次で公開しており、最新の卸売相場を無料で確認できます。スーパーで「これは安いのか?」と迷ったとき、月1回だけチェックする習慣をつけるだけでも判断力が大きく上がります。


鶏肉の小売価格推移(総務省統計局 小売物価統計調査)はこちらで確認できます。
「全国のスーパーで鶏肉100gの値段は?」小売物価統計調査まとめ | jpmarket-conditions.com


国産鶏肉の相場が高騰している3つの理由

「鶏肉は牛や豚よりずっと安いはず」という感覚が崩れてきた背景には、複合的な要因があります。正確に理解しておくと、「いつ下がるか」の予測にも役立ちます。


まず最も大きな要因は、飼料(エサ)代の高騰です。日本の養鶏場では、鶏のエサとなるトウモロコシや大豆粕のほぼ大部分を海外から輸入しています。円安が進んだ2022年以降、輸入飼料の価格が大幅に上昇し、それが直接的に鶏肉の生産コストを押し上げています。食品ジャーナリストの高橋寛氏も、円安が飼料高騰に直結していると指摘しています。


次に大きな影響を与えているのが、鳥インフルエンザの発生です。国内での鳥インフルエンザは主に冬場(10月〜3月)に発生しやすく、感染が確認された農場では大量の鶏が殺処分されます。これが市場に出回る鶏肉の量を一気に減らし、相場の上昇につながります。2024〜2025年シーズンも散発的な発生が確認されており、先行き不透明な状況が続きました。


3つ目の要因は、輸入鶏肉の供給不足です。国産だけでなく、ブラジルやタイから輸入される鶏肉も2025年には価格が上昇しました。主な輸入先であるブラジルで鳥インフルエンザが発生し、一時的に輸入が停滞したことも影響しています。輸入品が不足すると国産品への需要がさらに集中し、国産の相場も上がるという連鎖が起きます。


これが価格高騰の構造です。


さらに見落とされがちな要因として、健康・筋トレ志向の高まりによるむね肉の需要増があります。以前はもも肉より需要が少なかったむね肉が、高タンパク・低脂質食材として注目されるようになり、特に2024年以降は需要が急増しました。供給量はほぼ変わらないのに買い手が増えたため、相場が急騰したわけです。痛いですね。


鳥インフルエンザの最新の発生状況と相場への影響は農林水産省が公開しています。
食鳥の卸売価格の推移(日別・月別)| 農林水産省


国産鶏肉の相場が安くなる時期と季節変動のしくみ

「いつ買えば一番お得か」を知っておくだけで、家計への負担がだいぶ変わります。国産鶏肉の相場には、実ははっきりとした季節パターンがあります。


もも肉の相場は「夏場(7〜8月)に下がりやすく、冬場(11〜2月)に上がりやすい」というのが基本的な傾向です。これは需要と密接に関係していて、鍋料理唐揚げ・チキン料理が増える冬には消費量が増え、価格も上昇しやすくなります。クリスマス前後の12月は特に鶏肉の最需要期とされており、相場が年間で最も高くなる時期です。


夏が「買い時」というのが原則です。


一方でむね肉は、もも肉より季節変動が小さい傾向がありました。ただし2025年以降は健康志向による通年需要が高まり、季節問わず高値が続いています。むね肉が1kgあたり589円という過去最高値を記録した2025年9月は、もも肉が比較的落ち着いている「夏の終わり」だったことからも、むね肉の需要構造が変わったことがわかります。


日本ハムが公開している市場動向資料集でも「冬場の需要が高く相場も高くなる傾向。鳥インフルエンザ(主に冬場)が流行すると相場も上昇する」と明記されています。意外ですね。


具体的に「いつ買い、いつ控えるか」の目安はこちらです。


| 時期 | 国産もも肉 | 国産むね肉 |
|------|------|------|
| 1〜2月(冬・最需要期) | ⚠️ 高め | ⚠️ 高め |
| 3〜5月(春) | 🟡 普通 | 🟡 普通 |
| 6〜8月(夏・需要低め) | ✅ 比較的安い | 🟡 普通〜やや高 |
| 9〜10月(秋) | 🟡 普通〜上昇傾向 | ⚠️ 高め |
| 11〜12月(冬・クリスマス) | ⚠️ 高い | ⚠️ 高い |


この季節パターンを踏まえると、夏場の特売でまとめ買いして冷凍保存しておく、というのが節約戦略として非常に有効です。鶏肉は冷凍すると約2〜3週間は品質を保てますし、下味をつけて冷凍すれば1か月程度まで保存が可能です。冷凍保存が条件です。


国産と輸入の価格差、国産鶏肉を選ぶ本当の理由

スーパーに行くと、国産と輸入品(主にブラジル産・タイ産)が並んでいることがよくあります。輸入品の方が明らかに安く見えるため、「国産じゃなくてもいいかな」と感じる方もいると思います。ここは少し整理が必要な部分です。


現在の価格感でいうと、国産もも肉の100gあたりの相場が130〜160円前後であるのに対し、業務スーパー等で売られているブラジル産冷凍もも肉は100gあたり60〜80円程度と、約2倍の価格差があります。一見すると輸入品一択のように思えますが、いくつかの重要な違いがあります。


まず「輸入鶏肉=危険」というイメージは必ずしも正確ではありません。日本に輸入される鶏肉は国の厳格な食品安全基準をクリアしており、養鶏農家の専門家も「外国産鶏肉も安全」と述べています。これは正確な情報として知っておく価値があります。


ただし、国産鶏肉を選ぶ合理的な理由もあります。鮮度と風味の面では国産が有利であることが多く、特に生食(たたき)や薄切りで使う場合には差が出やすいです。また、国産にはトレーサビリティ(産地・飼育履歴の追跡)が整備されており、安心感が高い点も見逃せません。


国産の中でも「若鶏(ブロイラー)」「銘柄鶏」「地鶏」によって価格差があります。普段の炒め物や煮物には若鶏(ブロイラー)で十分です。銘柄鶏や地鶏は特別な日や、素材の味を生かしたい料理に使うのが賢い選択といえます。


つまり、「目的と用途で使い分ける」が条件です。


日常のまとめ買いにはブラジル産冷凍肉を活用しつつ、特売日には国産若鶏をしっかり確保するという組み合わせが、コストパフォーマンスの面で最も優れた戦略です。


国産と外国産鶏肉の違いについて農家目線で詳しく解説されています。
Vol.6 養鶏農家が「国産鶏肉と外国産鶏肉」問題を語る【農家の本音】| agrifact.jp


国産鶏肉の相場を活かした賢いまとめ買い・冷凍保存術

相場の知識は「買い時を見極める力」に直結します。特売でまとめ買いして正しく冷凍しておく習慣を身につけると、月の食費を実感できるレベルで圧縮できます。


まず「買い時の基準」を自分の中に持つことが重要です。食費月5万円から2万円に節約成功した主婦の実践例として紹介されている方法でも、「国産もも肉は100gあたり98円以下が理想」という具体的な購入基準を設けることで、感覚頼りの買い物から卒業できています。むね肉であれば69〜79円以下、手羽先なら88円以下を目安に設定するのが実践的です。


これだけ覚えておけばOKです。


冷凍保存のコツについても押さえておきましょう。まず鶏肉をパックのまま冷凍するのはNGです。パック内のドリップ(肉汁)が臭みの原因になるため、必ず取り出してペーパータオルで水分を拭き取り、1食分ずつラップで包んでから冷凍用保存袋に入れてください。この状態で冷凍すると2〜3週間品質を保てます。


下味をつけてから冷凍する「下味冷凍」はさらにおすすめです。醤油・みりん・にんにくなどで漬けた状態で冷凍すると、保存期間を約1か月まで延ばせるうえ、解凍するだけで味がついた状態になるため平日の調理時間を大幅に短縮できます。いいことですね。


特売でまとめ買いをするときの注意点として、一度に買いすぎると冷凍庫がパンクすることも。家庭の冷凍庫スペースを考慮して、1〜2週間分の量(約500g〜1kg程度)を目安にすると管理しやすいです。家族4人世帯の場合、もも肉500gパックを2〜3個まとめ買いしておくと、週3回の夕食に使ってちょうど1週間分になります。


「下味冷凍」のコツはクックパッドニュースでも実践的な手順が紹介されています。


また、スーパーの特売情報をまとめてチェックできる「トクバイ」などのアプリを使うと、近所のお店で「いつどの店が鶏肉の特売をやっているか」を事前に把握できます。アプリで確認する、という行動一つで、わざわざ何店舗も回る手間が省けます。




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