乾燥タイプのこんにゃくパスタは、下処理しないとカロリーが普通の麺並みになることも。
「パスタが好きだけど、カロリーが気になってなかなか食べられない」という悩みを持つ方は少なくありません。そんなときの救世主として注目されているのが、こんにゃくパスタです。
まず数字を見てみましょう。普通の小麦スパゲッティ(乾麺)は100gあたり約378kcalあります。これを1人前(乾麺100g相当)茹でると約250gになり、麺だけで375kcal前後になります。一方、純粋なこんにゃく麺タイプは100gあたり10〜50kcal程度。差は歴然です。
カロリーがここまで低い理由は、こんにゃくの主成分である「グルコマンナン」にあります。グルコマンナンは食物繊維の一種で、人間の消化酵素では分解できません。つまりエネルギーとして体に吸収されにくい成分です。こんにゃくの96〜97%が水分で、残りのほとんどがこのグルコマンナンというわけです。
つまり、カロリーが低い原理はシンプルです。
こんにゃくパスタには大きく「しらたき・糸こんにゃくタイプ」「乾燥タイプ」「グルコマンナン入り小麦パスタタイプ」の3種類があります。それぞれカロリーが異なるので、購入前に確認しておくことが大切です。
| 種類 | カロリー(100gあたり) | 特徴 |
|---|---|---|
| 普通のスパゲッティ(乾麺) | 約378kcal | 小麦100%、もちもち食感 |
| しらたき・糸こんにゃくタイプ | 約6〜50kcal | 最も低カロリー、食感はこんにゃくそのもの |
| グルコマンナン入り小麦パスタ(昭和産業「蒟蒻効果」など) | 1食80gで249kcal | パスタの食感に近い、糖質・カロリー約1/4カット |
| 乾燥タイプ(ゼンパスタ系) | 下処理前は要注意 | 水あめ使用のため下処理必須 |
ダイエット目的で使うなら、まずどのタイプを選んでいるかを把握しておくことが第一歩です。
昭和産業「蒟蒻効果(グルコマンナン入りパスタ)」の栄養成分詳細(公式サイト)
「乾燥こんにゃくパスタならストックできて便利!」と思って使っている方に、ぜひ知ってほしいことがあります。これは意外に知られていない落とし穴です。
乾燥タイプのこんにゃく麺(ゼンパスタや乾燥しらたきなど)には、製造の際に「水あめ」が使われています。型崩れを防ぐために水あめで固めているためです。
原材料表示は多く含まれているものから順番に記載されるルール(食品表示法)なので、製品によっては「水あめ」が原材料の筆頭に来ることもあります。1食分(乾燥状態で約60g)の場合、水あめを落とさないままだと約200kcal近くになるケースも報告されています。普通のしらたきや糸こんにゃくが100gあたり6kcalであることと比べると、大きな差です。
これは痛いですね。
対策はシンプルで、熱湯に5〜7分浸けてからよく水洗いすることです。そうすると水あめをしっかり落とすことができ、本来の低カロリーに近づきます。ゼンパスタを販売する株式会社トレテスも公式サイトで「甘味やカロリーが気になる方は、しっかり水洗いをしてください」と明記しています。下処理が原則です。
ただし、肉じゃがやスープなど煮込み料理に乾燥のまま使う場合、水あめの甘みが出ることがある点も念のため知っておきましょう。「低カロリー食材」と思って乾燥のまま煮込んでいると、カロリー計算が狂ってしまう可能性があります。
乾燥しらたきの水あめとカロリーの落とし穴についての詳細解説(乾物料理のプロによる解説記事)
ここが多くの方が見落としがちなポイントです。こんにゃくパスタ本体のカロリーを気にするあまり、ソースのカロリーを計算していない方は非常に多いのです。
たとえばカルボナーラのソース(生クリーム・卵黄・チーズ・ベーコン使用)は1人分で約600〜690kcalになることがあります。こんにゃくパスタ自体が20〜50kcalしかなかったとしても、ソースを合わせた「1食トータル」では700kcalを超えることも珍しくありません。
「麺をこんにゃくにしたから大丈夫」という思い込みが、ダイエットの落とし穴になります。
ソース別のおよその目安を押さえておきましょう。
ダイエット目的でこんにゃくパスタを使うなら、トマトソース+野菜・きのこの組み合わせが最もカロリーを抑えやすく、食物繊維や栄養素も補えるのでおすすめです。ソース選びが条件です。
また、市販の和風パスタソース(めんつゆベース)は比較的カロリーが低いものが多く、こんにゃくパスタとの相性も非常に良いです。これは使えそうです。
カロリーが低いだけでなく、こんにゃくパスタにはダイエット以外の健康面でも注目の働きがあります。
こんにゃくの主成分であるグルコマンナンは、水溶性食物繊維の一種です。胃の中で水分を吸収して大きく膨らむ性質があり(体積が約80倍にも膨らむとされます)、少量でも満腹感を得やすくなります。コンビニのロールケーキ1個(直径約6〜7cm)分くらいの重さのこんにゃくパスタが、胃の中でかなり大きな存在感を持つイメージです。
食後血糖値の急上昇を抑える効果も研究で確認されています。グルコマンナンが消化をゆっくりにすることで、食後に血糖値がいきなり跳ね上がる「血糖値スパイク」を防ぐ効果が期待されています。日本栄養改善学会でも発表された研究では、グルコマンナン摂取後に食後血糖値の上昇が抑制されたことが確認されています。
また、食物繊維は腸内環境の改善にも貢献します。グルコマンナンは便の量や排便頻度を増やすことで、便秘に悩む方にも嬉しい効果が期待できます。
ただし、1日の目安量は1食程度(こんにゃく換算で約250g相当)です。食べすぎると逆に消化不良や下痢を引き起こす場合があるので注意が必要です。1日1袋が基本です。
こんにゃくは「カロリーを減らすだけの食材」ではなく、「食べることで健康を積み重ねられる食材」という理解が大切ですね。
グルコマンナンと血糖値・便秘への効果についての科学的解説(はくばく「麦ラボ」)
カロリーが低いからといって、食べ方を間違えると体重が思うように落ちないことがあります。こんにゃく麺を食べて逆に太ってしまったという声も実際に存在するほどです。
正しい活用法を整理しておきましょう。
まず、「毎食こんにゃくパスタに置き換える」のはNGです。こんにゃくはほぼカロリーがない反面、タンパク質やビタミン、ミネラルもほとんど含まれていません。毎食こんにゃくだけにすると栄養が極端に偏り、体が飢餓状態になって逆に痩せにくい体質になることがあります。1日1食の置き換えが基本です。
次に、タンパク質との組み合わせが重要です。鶏のさきほぐしやツナ缶をソースに混ぜるだけで、1食のタンパク質量が大きく上がります。ダイエット中も筋肉量を維持するために、タンパク質(肉・魚・卵・豆腐など)は意識して摂ることが必要です。タンパク質は必須です。
おすすめの置き換えタイミングは夕食です。夕食は1日の中で最もカロリーや糖質を摂りやすい食事です。朝・昼は普段通りにしながら、夕食のパスタをこんにゃくパスタに切り替えるだけで、月単位で体組成の変化が出やすくなります。
また、よく噛んで食べることも大切です。こんにゃく麺は麺類なので、気づくとツルツルと飲み込んでしまいがちです。よく噛まないと満腹中枢が十分に刺激されず、食後にすぐお腹が空いてしまい、間食につながります。間食が増えると1日の摂取カロリーがオーバーし、こんにゃくパスタの効果が帳消しになることもあるのです。
調味料のカロリーも要チェックです。油が多いソース・マヨネーズ・バター系の調味料は、それだけでカロリーが跳ね上がります。こんにゃくパスタで麺のカロリーを抑えた分、ソースや調味料の選び方で最終的なカロリーが決まると思っておくと、食事の組み立てがしやすくなります。
こんにゃく麺で太る原因と正しい食べ方(栄養士監修・FURDI)
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