コッパとは生ハムの一種、部位や味の違いを解説

コッパとは何か、普通の生ハムとどう違うのか気になっていませんか?部位・製法・味わい・食べ方まで、主婦目線でわかりやすく解説します。あなたはコッパの「本当の楽しみ方」を知っていますか?

コッパとは生ハムの部位・味・食べ方を徹底解説

生ハムを冷蔵庫から出したてのまま食べると、うまみが半減して損しています。


この記事でわかること
🥩
コッパとは何か?

古代ローマ発祥・豚肩ロース使用の特別な生ハム。普通の生ハムとは部位も製法もまったく違います。

🍷
コッパと生ハムの違い

プロシュートやパンチェッタとの部位・熟成・味わいの違いを具体的に解説します。

🍽️
おいしい食べ方&保存方法

コストコ・カルディでも買える!日常使いのアレンジレシピと開封後の正しい保存方法を紹介します。


コッパとは何か?生ハムとの基本的な違い


コッパとは、豚の首から肩にかけての「肩ロース部位」を使って作るイタリア発祥の生ハムです。名前の由来はイタリア語の「カポ(頭)」と「コッロ(首)」を組み合わせた言葉で、使用する部位をそのまま名前にしています。南イタリアでは「カポコッロ(Capocollo)」とも呼ばれており、地域によって呼び名が変わる奥深い食材です。


一般的に「生ハム」と聞くと、薄くスライスされた赤みがかったハムを思い浮かべる人が多いと思います。あの生ハムは豚の「もも肉」から作るプロシュートと呼ばれるものです。コッパはそれとは異なり、脂肪が程よく入った肩ロース肉を使うため、断面に大理石のような美しい霜降り模様が現れます。


その製法もユニーク。塩漬けした肉に、コショウ・シナモン・クローブ・ナツメッグ・ローリエなど複数のスパイスをもみ込み、豚の天然腸にブロックのまま詰めて円筒形に成形します。その後、低温で約1週間乾燥させ、さらに15〜25℃・湿度90%の熟成庫で最低3か月かけてゆっくり熟成させます。サラミのようにひき肉にせず、ブロックのまま腸詰めするのがコッパならではのスタイルです。


熟成によって生まれる「円熟した香り」と「スパイシーな風味」、そして「ねっとりとした脂の甘み」が三位一体となった味わいが、コッパ最大の魅力です。これが基本です。


普通の生ハム(プロシュート)とのわかりやすい違いをまとめると、以下のようになります。


| 項目 | コッパ | プロシュート(一般的な生ハム) |
|------|--------|-------------------------------|
| 使用部位 | 豚の肩ロース(首〜肩) | 豚のもも肉 |
| 脂肪 | 霜降り状で多め | 赤身が多く脂肪は少なめ |
| 製法 | 腸詰めして熟成 | 塩漬け→乾燥→熟成 |
| 熟成期間 | 最低3か月〜 | 1〜3年 |
| 味の特徴 | スパイシー・濃厚・ねっとり | あっさり・上品・繊細 |


つまり、コッパは「濃厚でスパイシーな風味を楽しむ生ハム」と覚えておけばOKです。


macaroni|古代ローマ発祥の生ハム「コッパ」とは?生ハムとの違いを解説


コッパの生ハムとしての歴史と産地(ロンバルディア州・カンパーニャ州)

コッパの歴史は古代ローマ時代までさかのぼります。当時のイタリアでは、塩漬け・乾燥させた食肉加工品(サルーミ)の中でも最高級品として位置づけられており、宴会や祭りでのみ振る舞われる特別なごちそうでした。現代でも格式あるイタリア料理の前菜(アンティパスト)として欠かせない存在です。


現在とくに有名な産地は、北イタリアのロンバルディア州・ピアチェンツァです。ここで作られる「コッパ・ピアチェンティーナ」はEUの原産地呼称保護制度(D.O.P)を取得しており、厳しい品質基準をクリアした本物のコッパだけがその名を名乗れます。D.O.Pとは、特定の地域でのみ製造・熟成・販売が許可されることを示す認証で、ワインのシャトーブランドに相当するほどの権威があります。


南イタリアのカラブリア州で作られる「カポコッロ・カラブレーゼ」もD.O.Pを取得しており、北イタリアのものと比べて唐辛子などを多く使ったよりスパイシーな仕上がりが特徴です。同じコッパでも産地によって味わいは大きく異なり、地域の個性が色濃く反映されています。意外ですね。


日本では2022年1月に、イタリア北部でアフリカ豚熱(ASF)が発生したことを受け、イタリア産非加熱豚肉製品の輸入が停止されました。このため現在市場に出回っているコッパの多くはスペイン産やアメリカ産に切り替わっています。スーパーやコストコなどで見かけるコッパのラベルには、産地が「USA」や「スペイン産」と記載されていることが多いです。


産地変更の影響でやや味わいが変わったというレビューも見られますが、基本的な製法と肩ロース肉という部位の特性は共通です。これは違いに注意すればOKです。


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コッパ生ハムのカロリー・塩分・栄養成分を知って賢く食べる

コッパを含む生ハムは「塩分が多いから体に悪い」と思われがちですが、実は栄養面で見ると優れた点がいくつかあります。まずは数字で確認してみましょう。


生ハム(長期熟成タイプ)の栄養成分は、可食部100gあたりでエネルギー約253kcal、たんぱく質約25.7g、脂質については種類によって異なります。コッパは肩ロースを使うため脂肪分がやや多く、100gあたりのカロリーはプロシュートより高めになることが一般的です。


塩分については要注意です。生ハム(促成タイプ)で100gあたり約2.8g、長期熟成タイプでは約5.6gもの食塩相当量が含まれています。成人女性の1日の食塩摂取目標量が6.5g未満であることを考えると、コッパを一度に多く食べすぎると、その食事だけで目標値に近づいてしまうことがわかります。


一方で、生ハム全般には次のような栄養面でのメリットもあります。


- 良質なたんぱく質:筋肉や細胞の修復に必要なたんぱく質が豊富に含まれています。


- ビタミンB1・B2:疲労回復に役立つビタミンB1や、脂質代謝を助けるビタミンB2が含まれています。


- 亜鉛・鉄分:免疫機能や血液の健康維持に関わるミネラルも摂取できます。


- 乳酸菌:熟成・発酵の過程で生まれた乳酸菌が腸内環境のサポートに働きます。


1日の適量は30g程度、スライス5枚が目安です。小皿にのせると名刺3〜4枚分の面積くらいのイメージです。塩分が気になる場合は、カリウムを多く含むメロン・いちじく・キウイフルーツなどのフルーツと一緒に食べると、塩分の排出を助ける効果が期待できます。これは使えそうです。


健康維持を考えながら楽しむには、量と組み合わせに気をつけるだけで十分です。


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コッパ生ハムのおすすめ食べ方とアレンジレシピ

コッパの豊かな風味を最大限に楽しむには、食べ方にちょっとしたコツがあります。まず大切なのが、冷蔵庫から出してすぐに食べないこと。脂が冷えた状態では固く締まっており、うまみが十分に広がりません。食べる15〜20分前に冷蔵庫から出して室温に戻してから口に運ぶと、ねっとりとした脂の甘みと熟成香がぐっと開きます。つまり「少し待つ」が基本です。


そのまま食べる場合は、良質なエクストラバージンオリーブオイルを数滴たらすのが定番のイタリア式。オリーブオイルが豚の脂をまろやかにつなぎ、コッパ本来の旨みが際立ちます。


家庭で使いやすいアレンジをまとめると、次のようなものがあります。


- 🥗 サラダのトッピング:ちぎったルッコラやベビーリーフにコッパをのせ、オリーブオイルとレモン汁だけで味付け。コッパの塩気で余計な調味料が不要です。


- 🍞 パニーニ・サンドイッチ:フランスパンやフォカッチャにモッツァレラチーズ+コッパを挟んで軽くプレスするだけで、カフェ風の一品に。


- 🍝 パスタのトッピング:仕上がったパスタに刻んだコッパを散らすと、余熱で脂が溶け出して旨みとスパイシーな香りがソースに加わります。


- 🍕 ピザのトッピング:焼き上がり直前に乗せると、香ばしさと塩気のバランスが絶妙です。


- 🍐 フルーツ巻き:洋ナシ・いちじく・メロンにコッパを巻いてピックで留めるだけで、おもてなしのオードブルに。甘みと塩みのコントラストがワインに合います。


- 🍄 キノコとの炒め物:バターでソテーしたキノコにコッパを添えるだけで深みのある一皿に。コッパのスパイシーさとキノコの土っぽい香りは相性抜群です。


飲み物との相性は、赤ワインはもちろん、ビールやハイボールなどの炭酸系とも非常によく合います。スパイシーで濃厚な味わいが炭酸の刺激と絶妙にマッチするため、夕食のおつまみとしても活躍します。


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コッパ生ハムの購入場所・保存方法・開封後の注意点

コッパはかつては輸入食材店でしか手に入りにくい食材でしたが、現在はコストコやカルディなど身近なお店でも購入できます。購入場所とその特徴を押さえておくと、日常的に使いやすくなります。


購入できる主な場所とポイントは次のとおりです。


- 🏪 コストコ:BERETTA USAやNEGRONIブランドのコッパスライスが人気。85g×3パックのセット販売が多く、コスパが高い。スライス済みで使いやすい。


- ☕ カルディ コーヒーファーム:スペイン産などのコッパスライスが手頃な価格で販売されています。30〜50g単位から試せるので、初めての購入にも向いています。


- 🛒 成城石井・輸入食材店:産地にこだわったコッパが揃うことがあります。


- 🌐 ネット通販(楽天・Amazon):国産コッパや真空スライスなど、店頭では入手しにくい商品も購入可能です。


保存方法と開封後の注意点は特に重要です。未開封のスライスパックは冷蔵(0〜5℃)で保存し、パッケージに記載された賞味期限を守ります。短い商品では90日程度のものもあります。


開封後は空気に触れることで乾燥・酸化が進むため、残ったコッパはラップでしっかり包むか、密閉できる保存袋に入れて冷蔵庫のチルド室へ。開封後の目安は2〜3日以内です。これが原則です。


もし一度に使い切れない場合は冷凍保存も可能で、水分を軽く拭き取ってから1回分ずつ小分けにしてラップで包み、冷凍用袋に入れれば約1か月保存できます。解凍は冷蔵庫でゆっくり行うと食感が損なわれにくくなります。


また、室温でコッパをそのまま長時間放置しておくのは避けてください。熟成食品とはいえ、開封後は雑菌が付着しやすい状態になっています。変色・異臭・ぬめりが出てきたら、残念ですが廃棄するのが安全です。正しく保存すれば問題ありません。


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