モッツァレラチーズを1パック丸ごとそのまま食べると、カロリーオーバーで太りやすくなります。
モッツァレラチーズは、加熱なしでそのまま食べられるナチュラルチーズの一種です。製造工程で独自の「パスタフィラータ」という熱処理が行われており、生のまま食卓に出しても安全に食べられます。スーパーで手に入る市販品はほぼすべてそのままで食べられると考えて問題ありません。
ただし、「そのまま食べてOK」だからといって、何でもOKというわけではありません。まず大前提として、開封後は早めに食べ切ることが最重要です。開封後の目安は2〜3日以内。フレッシュタイプのチーズは空気に触れると風味が急速に落ちます。
食べる際のポイントは、包丁よりも手でちぎること。モッツァレラは独特の繊維状の組織を持っており、刃を当てて切るよりも手でちぎるほうが、断面から旨味が逃げにくく食感も楽しめます。ちぎる大きさの目安は一口サイズ(約2〜3cm)が食べやすくてベストです。
もう一つの注意点は温度です。冷蔵庫から出したての冷たい状態だとミルクの風味が感じにくくなります。食べる10〜15分前に常温に戻しておくだけで、チーズのやわらかさと香りが格段にアップします。これだけで印象が変わります。
「そのまま食べる」と一口に言っても、ちょっとした工夫で味の差が出ます。基本を押さえるだけで、毎回おいしく楽しめます。
参考:モッツァレラチーズの開封後の保存についてメーカーが詳しく解説しています。
クラフト フレッシュモッツァレラに入っている水について|森永乳業 よくあるご質問
モッツァレラチーズはクセが少ない分、かける調味料によって味の印象がガラリと変わります。主婦の方が毎日の食卓で使いやすいものを中心に、相性の良い味付けを7つ紹介します。
① エクストラバージンオリーブオイル+塩(岩塩)
これが最もオーソドックスで失敗しない組み合わせです。品質の高いオリーブオイルを選ぶほど香りが豊かになります。塩は精製された食塩より、ミネラルが残った岩塩やフルール・ド・セルを使うと風味が際立ちます。
② めんつゆ漬け
プチモッツァレラをめんつゆに2時間以上漬けると、うまみがしっかり染み込んでご飯にも合う副菜に変身します。和食の献立にも馴染みやすい、意外な組み合わせです。これは使えそうです。
③ わさび醤油
一口大にちぎったモッツァレラにわさびと醤油をかけるだけ。チーズのミルキーさとわさびの辛みが意外にも好相性で、日本酒や焼酎のお供にもなります。
④ バルサミコ酢(煮詰めタイプ)
少量をたらすだけで甘酸っぱいコクが加わります。トマトやルッコラと合わせてカプレーゼ風にするとさらに映える一皿になります。
⑤ はちみつ+ブラックペッパー
甘みと辛みのコントラストが楽しい組み合わせです。ひとくちモッツァレラにはちみつを少量垂らし、ブラックペッパーをひいてクラッカーにのせると、ワインに合う前菜になります。
⑥ ごま油+塩昆布
ちぎったモッツァレラにごま油と塩昆布をあえるだけ。和風おつまみとして5分で完成します。
⑦ オリーブオイル漬け(ハーブソルト)
密閉袋にひとくちモッツァレラとオリーブオイル、ハーブソルトを入れて1時間以上冷蔵庫に置くだけで、前菜の定番「マリネ」が完成します。作りおきにもなるので重宝します。
調味料は少量から試すのが基本です。モッツァレラ自体に塩気があるため、かけすぎると塩分過多になりやすい点には注意しましょう。
参考:カプレーゼなどそのままアレンジのレシピを詳しく確認できます。
モッツァレラチーズとまっ赤なトマトのカプレーゼ|カゴメ公式レシピ
「そのまま食べられておいしい」からといって、モッツァレラチーズの食べ過ぎには注意が必要です。実は、1日の摂取目安量は思ったより少なく、約61g(1パックの約3/5)とされています。スーパーで売られている市販品は1パックが約100gのものが多いため、1パック丸ごとは「食べ過ぎ」になることもあります。
カロリーをイメージしやすくするために整理すると、モッツァレラチーズ100gあたりのカロリーは約269kcal、脂質は約19.9gです。同じ重さの豆腐(木綿)のカロリーが約72kcalであることを考えると、約3.7倍ものカロリーがあります。おいしいからとパクパク食べていると、1回で1日分のチーズ摂取量を軽くオーバーしてしまいます。
食べ過ぎた場合のリスクとして主に挙げられるのが、動物性脂肪の過剰摂取による体重増加と、生活習慣病リスクの上昇です。また、チーズは脂質が1g=9kcalで、たんぱく質や糖質(1g=4kcal)の倍以上のカロリーがあります。脂質が多い食品ということを意識しておく必要があります。
とはいえ、モッツァレラチーズは他のナチュラルチーズと比較すると比較的カロリーが低め(一般的なプロセスチーズは100gあたり約339kcal)です。1日の目安量を守ることが条件です。
量の目安を守れば問題ありません。「今日は1パック全部使いきりたい」という場合は、家族と分け合うか、残りは翌日以降の料理に回すのがベストです。ダイエット中の方は特にこの目安量を守るようにしましょう。
| チーズの種類 | 1日の目安量 | 100gあたりカロリー |
|---|---|---|
| モッツァレラチーズ | 約61g(3/5パック) | 約269kcal |
| プロセスチーズ | 約32g(スライス2枚) | 約339kcal |
| カマンベールチーズ | 約43g(2/5個) | 約310kcal |
| クリームチーズ | 約64g(大さじ4杯) | 約350kcal |
参考:チーズの種類別の1日の目安量について詳しく解説されています。
チーズを食べ過ぎるとどうなる?デメリットと種類別の目安量|macaroni
モッツァレラチーズを買うと袋の中に液体が入っています。この液体の扱いについて「捨てていい?捨てちゃダメ?」と迷う方は多いはずです。実はメーカーによって推奨する扱いが異なります。これは意外ですね。
未開封のとき:袋に入った状態では液体(ホエー・乳清)が保護液として機能しています。チーズの形崩れを防ぎ、みずみずしさや食感・風味を維持するためのものです。この状態では液体ごと冷蔵庫で保管し、賞味期限内に使用します。
開封後にすぐ使い切る場合:森永乳業の公式FAQによると、開封後は液体を捨てチーズのみを使用するよう案内されています。一方、食べ残しが出る場合は別の方法で保存が必要です。
開封後に食べ残したとき:液体(ホエー)を密閉容器に入れ、チーズを断面を下にして浸した状態で冷蔵保存するとみずみずしさが保ちやすくなります。液体が不足している場合は、薄めた塩水(水200mlに対して塩小さじ1/4程度)で代用できます。保存期間の目安は開封後2〜3日以内です。
冷凍はNG:モッツァレラチーズの冷凍保存は基本的に推奨されていません。解凍後に食感がボソボソになり、そのまま食べるには向かなくなります。加熱料理に使う場合は許容範囲ですが、風味のダウンは避けられません。
ホエーを捨てる前に、もう一つ活用術があります。このホエーを同量の牛乳と合わせて温めると、簡単にリコッタチーズが作れます。捨てる前に試してみる価値は十分あります。
参考:モッツァレラチーズの保存液の正しい扱いについてまとめられています。
モッツァレラチーズの汁は「捨てちゃダメ」理由に「マジかよ」|Grape
最後に、そのままのモッツァレラを活かして10分以内に完成する、実用的なレシピを2つ紹介します。どちらも特別な調理器具は必要ありません。
🍅 定番カプレーゼ(2〜3人分)
| 材料 | 分量 |
|------|------|
| モッツァレラチーズ | 1個(約100g) |
| トマト(中) | 1個 |
| フレッシュバジル | 5〜6枚 |
| エクストラバージンオリーブオイル | 大さじ1〜2 |
| 塩・黒こしょう | 各少々 |
作り方:
1. トマトとモッツァレラを7〜8mmの厚さにスライスする。
2. 皿に交互に並べ、バジルを挟む。
3. オリーブオイルをかけて、塩と黒こしょうで味を整えて完成。
これが基本のカプレーゼです。お好みでバルサミコ酢(煮詰めタイプ)を少量加えると、甘みとコクが増してさらにおいしくなります。
🫙 めんつゆ漬けモッツァレラ(おつまみ・副菜)
| 材料 | 分量 |
|------|------|
| ひとくちモッツァレラ | 1袋(約86g) |
| めんつゆ(2倍濃縮) | 大さじ1.5 |
| ごま油 | 小さじ1 |
| 小ねぎ(お好みで) | 適量 |
作り方:
1. ひとくちモッツァレラの水気を軽くきる。
2. 保存容器にモッツァレラ、めんつゆ、ごま油を入れる。
3. ふたをして冷蔵庫で2時間以上置いたら完成。
食べ頃はめんつゆが全体に染みた2〜3時間後です。お酒のおつまみにも、ご飯のお供にもなります。漬け時間が長くなると味がしっかりつくので、初めては2時間を目安にしてください。
どちらのレシピも食材が少なく、包丁すら使わなくても作れます。冷蔵庫にトマトとモッツァレラさえあれば、すぐに食卓に並べられます。主婦の方が毎日忙しい中でも実践しやすいレシピです。
参考:めんつゆ漬けの詳しいレシピとバリエーションはこちらで確認できます。