ティーバッグを冷水に入れるだけでOKだと思っていませんか?
水出し紅茶をティーバッグで作る方法は、実はとてもシンプルです。ただし、手順を少し間違えるだけで風味ががらりと変わってしまうため、基本をしっかり押さえることが大切です。
まず用意するものは、ミネラルウォーター(または浄水)500ml、ティーバッグ1個、そして口の広い耐冷ガラスポットか麦茶用のポットです。ミネラルウォーターは軟水がおすすめで、硬水を使うと紅茶の成分が水のカルシウムやマグネシウムと反応して、風味が損なわれたり色が濁ったりすることがあります。これは意外ですね。
手順はざっくり4ステップです。
ティーバッグを取り出すとき、絞るのはNGです。絞ることで渋みの原因となるタンニンが一気に溶け出し、せっかくのまろやかな風味が壊れてしまいます。つまり「最後に絞らない」が原則です。
作り終えたらなるべく2日以内に飲み切るのが理想で、長くても冷蔵で3日が目安です。水出し紅茶には加熱工程がないため、雑菌が増えやすい環境になりやすいです。清潔な器具を使うことが条件です。
すべての紅茶ティーバッグが水出しに適しているわけではありません。水出しは低温でゆっくり成分を抽出するため、葉が細かく加工された「CTC製法」のティーバッグが特に向いています。
CTC製法とは、茶葉をカット(Cut)・ティア(Tear)・カール(Curl)する製法で、紅茶の成分が水に溶け出しやすいよう細かく加工されています。市販のティーバッグの多くはこの製法で、日本でよく見かけるリプトンの黄色いラベルや、日東紅茶のデイリークラブティーなどがこれにあたります。
一方、茶葉が大きいオリジナルリーフタイプのティーバッグは、水出しに時間がかかる場合があります。その場合は抽出時間を10〜12時間に延ばすと、しっかり風味が出てきます。これは使えそうです。
また、フレーバーティー(アールグレイやピーチティーなど)も水出しで楽しめますが、果物系のフレーバーは冷水でより香りが際立つため、むしろ水出しのほうが美味しくなるものもあります。アールグレイは水出しにするとベルガモットの爽やかな香りが柔らかく引き出され、ホットとはまた違う上品な風味が楽しめます。
フレーバードティーを選ぶときのポイントは次の通りです。
選ぶ銘柄に迷ったら、パッケージに「水出し対応」と記載されているものを選ぶのが最も確実な方法です。
水出し紅茶の仕上がりは、抽出時間と水の量のバランスで大きく変わります。この2つを間違えると、薄くて物足りない紅茶か、渋くて飲みにくい紅茶のどちらかになってしまいます。
黄金比率はティーバッグ1個に対して水500mlです。ペットボトル1本分がちょうど500mlなので、目安としてイメージしやすいです。2リットルのポットで作る場合はティーバッグ4個が目安になります。
抽出時間については、以下の目安を参考にしてください。
| 抽出時間 | 仕上がりの特徴 | おすすめの飲み方 |
|---|---|---|
| 4〜5時間 | 薄めでさっぱり | 食事中、軽く飲みたいとき |
| 8時間(推奨) | バランスよく濃さと香りが出る | そのままでもミルクティーでも |
| 12時間 | しっかり濃くコクがある | ミルクティー、アイスティー割り |
| 24時間以上 | 渋みや雑味が強くなる | おすすめしない |
8時間という時間は、夜に仕込んで翌朝飲むリズムにぴったり合います。就寝前にポットにセットして冷蔵庫に入れておけば、朝起きたときにはちょうど飲み頃になっています。つまり、夜仕込みが最も効率的です。
抽出中はティーバッグをかき混ぜたり振ったりしないことも重要です。かき混ぜることで渋みが出やすくなり、せっかくの水出しのまろやかさが失われます。触らずにそっと待つのが基本です。
「冷蔵庫に入れなくてもいいか」と思ったことはないでしょうか。実は、常温での水出しは食中毒リスクの観点から危険な行為です。
水出し紅茶には熱を加えないため、殺菌効果がありません。常温(特に夏場の25℃以上の環境)では、菌が急激に繁殖しやすい状態になります。食品安全の観点では、食品を「5℃〜60℃」の温度帯に置くことを「危険温度帯」と呼び、この範囲では細菌が数時間で数万倍に増殖することが知られています。これは知っておきたい情報ですね。
安全に水出し紅茶を楽しむためのポイントをまとめます。
また、使用するポットの選び方も衛生管理に関係します。プラスチック製のポットよりも、ガラス製のポットのほうが臭い移りが少なく、洗いやすいため衛生的に管理しやすいです。
保存容器として人気なのが、iwaki(イワキ)の耐熱ガラスポットや、HALIOのオーバーナイトティーインフューザーです。どちらも麦茶ポットより口が広く、ティーバッグを入れやすい設計になっています。長く安全に水出し紅茶を楽しみたいなら、専用容器を1つ揃えるのが現実的な方法です。
参考リンク(食品衛生・菌の繁殖に関する基礎知識)。
厚生労働省:食中毒の予防と正しい食品管理について(食品衛生の基本情報)
水出し紅茶はそのまま飲むだけでなく、様々なアレンジに使えます。作り方を覚えたら、ぜひアレンジも試してみてください。これは使えそうです。
ミルクティー水出しバージョン
水の代わりに牛乳500mlにティーバッグ1個を入れ、冷蔵庫で8〜10時間置くだけです。これを「コールドブリューミルクティー」と呼び、カフェでも人気のメニューです。牛乳で抽出することで、紅茶のタンニンがミルクのたんぱく質と緩やかに結合し、渋みがほとんどなく、なめらかでコクのある味わいになります。
ただし牛乳は傷みが早いため、作ったら24時間以内に飲み切ることが条件です。
フルーツ水出し紅茶
水出し紅茶500mlにカットしたレモンやオレンジ、いちごなどを加えるだけで見栄えのするドリンクになります。フルーツから自然な甘みと香りが移り、砂糖を加えなくても飲みやすくなります。夏のおもてなしドリンクとして喜ばれる一品です。
炭酸割り紅茶
濃いめに作った水出し紅茶(ティーバッグ2個・500ml・12時間)と無糖炭酸水を1:1で割ると、市販のティーソーダに近い爽快感が楽しめます。カロリーはほぼゼロなので、甘い飲み物が気になる方にも向いています。
アレンジの幅が広いのが水出し紅茶の魅力です。ティーバッグ1箱(約20個入り・500円前後)あれば、約10リットルの水出し紅茶が作れる計算になります。市販のペットボトルアイスティーを毎日購入するよりもコストが大幅に抑えられるため、家計にも優しい選択肢です。
参考リンク(水出し紅茶の抽出・品質に関する専門情報)。
日東紅茶:紅茶の知識ページ(水出し・抽出方法・ティーバッグの選び方に関する専門情報)
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