オールスパイスとは何か代用品と使い方を徹底解説

オールスパイスとは何のスパイスか知っていますか?実は「混合スパイス」ではなく単一の果実から作られるスパイスです。代用品の選び方から配合のコツ、健康効果まで主婦目線でわかりやすく紹介します。いざという時に役立つ情報が満載ですよ。

オールスパイスとは何か代用品と使い方まとめ

「オールスパイスは混合スパイスだから、1つ買えば何種類もいらないと思ってたら、実は全く逆で損してた」


🌿 この記事のポイント3つ
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オールスパイスは「単一」スパイス

名前から複数のスパイスを混ぜたものと誤解されがちですが、フトモモ科の植物の果実を乾燥させた1種類のスパイスです。シナモン・ナツメグ・クローブの3つに似た香りを1粒で持ちます。

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代用品はナツメグをメインに3つ合わせる

代用するなら「ナツメグ:小さじ1+シナモン:少々+クローブ:少々」の組み合わせが最も香りが近くなります。1種類だけでも代用できますが、3つ合わせると格段に近い風味になります。

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料理・お菓子・健康と万能に使える

ハンバーグやカレーなどの肉料理から焼き菓子まで幅広く使えます。オイゲノールという成分による抗菌作用やリラックス効果も期待できる、まさに万能スパイスです。


オールスパイスとは何か特徴と正体を知る


「オールスパイス」という名前を見ると、「たくさんのスパイスが混ざっているのかな?」と思いますよね。実はこれ、非常によくある誤解です。


オールスパイスは、ジャマイカやメキシコを原産とするフトモモ科の植物「ピメント」の果実を乾燥させた、れっきとした単一のスパイスです。S&Bのスパイス担当者によると、「ミックススパイスのような名前ですが、フトモモ科の果実を利用する単品スパイスです」と明確に説明されています。つまり「オールスパイス」という名前はブランド名のようなもので、複数の配合品ではありません。


では「オール」はどこから来ているのでしょうか? これはシナモン・ナツメグ・クローブという中世ヨーロッパで珍重された3大スパイスの香りを、この1粒だけで持つことから「あらゆるスパイスの香りを持つ」という意味でオールスパイスと名付けられたとされています。和名は「百味胡椒(ひゃくみこしょう)」、中国名では「三香子(さんこうし)」と呼ばれています。


果実の大きさは5〜8mm程度です。イメージしやすく言えば、小粒のブドウの種より少し小さいくらい。スペインの探検家フランシスコ・フェルナンデスが1570年代にメキシコで発見し、ヨーロッパに伝わったのは17世紀初頭と、他のスパイスに比べて比較的歴史が浅いスパイスです。


香りはほんのりと甘く、温かみがありながら爽やか。肉料理から焼き菓子まで幅広く使えることから、「万能スパイス」とも呼ばれています。つまり1種類のスパイスで複数の役割をこなせるということですね。



エスビー食品の公式スパイス情報ページではオールスパイスの詳しい特徴を確認できます。
エスビー食品公式|オールスパイスを使いこなそう!ミニ講座&おすすめレシピ


オールスパイスの代用品6選と選び方のポイント

料理をしていて「あ、オールスパイスがない!」となることはよくあります。そんなときに頼れる代用品を、使う場面ごとに整理しておきましょう。


【ナツメグ】はオールスパイスの代用品の中で最もおすすめです。ハンバーグやミートソースなどのひき肉料理でよく使われていますが、その甘く深みのある香りがオールスパイスに最も近いとされています。単体でも代用できますが、シナモンとクローブを「少々」加えるとより本格的な風味になります。ナツメグをメインにするのが原則です。


【シナモン】は甘い香りが特徴で、お菓子作りでオールスパイスの代わりに使いたいときに最適です。ただし肉料理に使うには甘味が強すぎることがあります。シナモン単体よりも、ナツメグやクローブとセットで使う方がバランスが取りやすいです。


【クローブ】はバニラのような甘さとビリッとした刺激が特徴のスパイスです。ウスターソースやカレーに使われることが多く、肉料理の臭み消しとしてオールスパイスの代わりになります。香りが非常に強いため、入れすぎには注意が必要です。少量から始めましょう。


【こしょう(黒コショウ)】は辛味と香ばしさが特徴です。完全にオールスパイスの香りは再現できませんが、肉や魚の臭み消しという機能面での代用には使えます。料理の味の方向性が変わってもOKな場合に向いています。


【五香粉(ごこうふん)】はシナモン・クローブ・八角・花椒などを合わせた中国式のミックススパイスです。シナモンとクローブがオールスパイスと共通しているため比較的近い風味を出せます。ただし花椒の辛味が加わるため、料理に合わせて使う量を調整しましょう。


【ティーマサラ】はシナモン・クローブ・カルダモン・生姜などを配合したインド発祥の調合スパイスです。オールスパイスに似た複雑な香りを出せます。チャイ用のイメージが強いですが、カレーや煮込み料理への活用もできます。これは使えそうです。


| 代用品 | 向いている料理 | 注意点 |
|--------|----------------|--------|
| ナツメグ | 肉料理・お菓子 両方OK | 入れすぎると薬臭くなる |
| シナモン | お菓子・焼き菓子 | 肉料理には甘すぎる場合あり |
| クローブ | 肉の臭み消し・煮込み | 香りが非常に強い |
| 黒コショウ | 肉・魚の臭み消し | 甘さや深みは出ない |
| 五香粉 | 肉料理・角煮 | 辛味・独特の香りあり |
| ティーマサラ | カレー・煮込み料理 | スパイス感が強め |


オールスパイスの代用を自作する配合レシピ

代用品を「1種類だけ使う」よりも、複数を組み合わせて「自作オールスパイス」を作った方が香りの再現度が高くなります。配合次第で料理の仕上がりが大きく変わります。


【基本の配合:ナツメグ+シナモン+クローブ】


オールスパイスそのものがシナモン・ナツメグ・クローブの3つを混ぜたような香りを持つため、この3種を実際に合わせるのが最も近道です。目安の分量は次のとおりです。



  • ナツメグ:小さじ1杯(メイン)

  • シナモン:少々(ナツメグの1/4程度)

  • クローブ:少々(ナツメグの1/4程度)


ナツメグをメインにするのがコツです。シナモンやクローブは香りが強いので入れすぎると他の香りが飛んでしまいます。少量から試して調整するのが基本です。


【お菓子向き:シナモン+ナツメグ】


クッキーやシフォンケーキなどの焼き菓子にオールスパイスを使いたい場合は、シナモンをメインにしてナツメグを少量足すだけでも十分です。クローブを加えると大人っぽい深みが出ます。


【肉料理向き:コショウ+ナツメグ+クローブ】


お菓子作りではなく、ハンバーグやカレーなど肉料理に使いたい場合は、シナモンを外してコショウを入れるとスパイシーさが増して料理に向いた風味になります。分量は「ナツメグ:小さじ1、コショウ:少々、クローブ:少々」が目安です。


【時短にも使える市販品:ガラムマサラ】


ガラムマサラはシナモン・クローブ・ナツメグを含むミックススパイスで、オールスパイスに近い風味を手軽に出せます。塩・コショウと合わせて肉料理のマリネや下味に使うと、少量で風味が一気に豊かになります。ただし辛味成分を含む商品もあるため、パッケージで成分を確認してから使うのが安心です。


クックパッドには自作代用オールスパイスのレシピも掲載されています。
クックパッド|代用オールスパイスのレシピ


オールスパイスの使い方とおすすめ料理への活かし方

「スパイスはあるけど、何に使えばいいかわからない」という場面が家庭では多いですよね。オールスパイスは使い道が非常に広いので、使いこなせると料理のレパートリーがぐっと広がります。


ホールとパウダーで使い分けが必要です。市販のオールスパイスにはホール(丸ごと乾燥した実)とパウダー(粉末)の2種類があります。ホールは煮込み料理やピクルスのように、じっくり時間をかけて香りを移す料理向き。パウダーはハンバーグのタネに練り込んだり、ソースやドレッシングに混ぜたりと、食材に均一になじませたい料理向きです。煮込み料理にパウダーを使うと溶け込みすぎてしまうこともあるため、用途に合わせた選択が重要です。


ハンバーグに使う場合は、ナツメグと同様にひき肉に混ぜて使います。パウダーを小さじ1/4〜1/2程度加えるだけで、肉の臭みがやわらぎ、奥行きのある風味になります。ナツメグをオールスパイスに置き換えても同様の効果が得られます。


カレー・シチューへの活用は、ホールを煮込み始めのタイミングで入れます。長時間煮込むことで、ホールから香りがゆっくりと溶け出し、市販のルーだけでは出せないコクと深みが生まれます。食べるときに取り出すのを忘れずに。


意外なところでは、ラーメンにも使えます。
スープにオールスパイスをひとふりすると、まるでお店のようなコクが感じられるといわれています。臆せずぜひ試してみてください。


お菓子作りではクッキー・マフィン・ケーキの生地に混ぜるだけでOKです。シナモンと同じ感覚で使えて、シナモンほど主張が強くないため初心者にも取り入れやすいスパイスです。リンゴやバナナを使ったお菓子との相性が特によく、果物の甘さとスパイスの深みが絶妙に合います。


エスビー食品のレシピページにオールスパイスを使った料理が多数掲載されています。
エスビー食品|オールスパイスを使ったレシピ一覧


オールスパイスの健康効果と栄養素・保存方法

オールスパイスは料理の風味付けだけでなく、健康面でも注目すべき成分を含んでいます。スパイスだからといって量は少ないのですが、毎日の料理に使い続けることで長期的な恩恵が期待できます。


オイゲノールの抗菌・抗炎症作用が代表的です。オイゲノールはオールスパイスの香りのもとになる成分で、強い抗菌作用を持ちます。マヤ文明時代にミイラの防腐剤として使われていたほど効果が高く、食材の保存にも役立つ成分です。炎症を抑える効果もあるとされており、現代でも医療分野での研究が進んでいます。


シネオールによるリラックス効果も見逃せません。ユーカリやローズマリーにも含まれるシネオール(ユーカリプトール)がオールスパイスにも含まれており、精神的なリラックス・リフレッシュ効果があるとされています。実際にアロマセラピーでもオールスパイスは使われてきた歴史があります。料理に使うときの香りだけでも、心身の緊張をほぐす効果が期待できるというのはうれしいですね。


ミネラルが豊富なことも特徴です。日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、オールスパイス100gあたりのカリウムは1300mg、カルシウムは710mg、鉄は4.7mgと、ミネラルが非常に豊富に含まれています。特に月経のある女性には鉄分補給という観点でも嬉しい成分です。もちろん1回に使う量は少量なので過剰な期待は禁物ですが、継続して使うことに意義があります。


保存方法については、密閉容器に入れて直射日光を避けて保存するのが基本です。コンロ付近や窓際は香りが飛びやすく劣化が早まります。長期保存したい場合は冷凍庫での保管がおすすめで、風味を長期間キープできます。注意点として、冷蔵庫から取り出した直後に容器を開けると結露が発生し、中のスパイスが湿気てしまいます。取り出してから少し置いて温度を戻してから開けるようにしましょう。開封後は半年〜1年を目安に使い切るのが理想です。


栄養成分の詳細は文部科学省の食品成分データベースで確認できます。
文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)


オールスパイスを「一度きり」で終わらせない活用術

「レシピに書いてあったから買ったけど、残りどうしよう」と思ったことのある方は多いはずです。実はその1瓶、使いこなすコツを知るだけで日常料理に大活躍します。


オールスパイスをよく使うのはハンバーグや洋風煮込みのイメージが強いかもしれません。しかし、実はもっと広く使えます。具体的には、ミートソース・ピクルス・カレーの隠し味・チキングリルの下味・スパイスケーキ・クッキー・りんごジャムなど、和洋問わず多くの料理に使えます。


「ナツメグの代わり」として使う発想も役立ちます。ハンバーグにナツメグを使うご家庭は多いと思いますが、オールスパイスはナツメグの代用にもなります。つまりナツメグとオールスパイスは互いに代用し合える関係です。どちらかが切れたときも慌てずに済みます。


「ダブル使い」テクニックも覚えておくと便利です。オールスパイスは単品で使うだけでなく、シナモン+オールスパイスでクッキーやケーキ、ナツメグ+オールスパイスでプリンやクリームシチュー、というように既存のスパイスに少量足す使い方ができます。これにより料理に複雑さと深みが生まれます。


手作りミックススパイスのベースとしても活用できます。
オールスパイスはシナモン・ナツメグ・クローブの香りをすでに持っているため、それにカルダモンやコリアンダーなどを足すだけで、オリジナルのカレーパウダーやガラムマサラ風ブレンドが作れます。スパイス料理の入門としても最適です。


スパイスの本格的な使い方を学びたい方向けに、VoxSpiceのスパイス講座も参考になります。
VoxSpice|SPICE LESSON 57 必ず持っておきたいスパイス!オールスパイス






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