天ぷらは日本料理ではなく、ポルトガルから伝わった料理が起源だと知っていましたか?
松本市中央1丁目に構える「ポルトガル食堂 casa do Fernando(カーザ・ド・フェルナンド)」は、長野県で唯一のポルトガル料理専門店です。2013年6月にオープンし、その後移転を経て現在の場所に落ち着きました。松本駅お城口から徒歩わずか5分という好立地にあります。
店名の「casa do Fernando(カーザ・ド・フェルナンド)」はポルトガル語で「フェルナンドの家」という意味。店主の須澤昌史さんが影響を受けた人物の名前にちなんで付けられた、愛着あふれる店名です。
もともとはイタリア・ポルトガル料理店「フジクラシコ」としてスタートし、須澤さんがスタッフとして勤務した後に店を引き継ぎ、ポルトガル料理専門店として再スタートを切りました。松本という内陸の地で、ヨーロッパの食文化を10年以上にわたって発信し続けているのは大変珍しいことです。
店内はポルトガルの民族歌謡「ファド」が静かに流れ、現地から取り寄せたインテリア雑貨や伝統工芸品「ガロ(ニワトリの置物)」、本場のポルトガル鍋「カタプラーナ」が飾られています。木をベースにしたシックな内装で、カウンター席とテーブル席合わせて42席を備えます。半個室(7名様まで)もあり、子連れでの利用も歓迎されています。
ポルトガル料理というとマイナーに聞こえるかもしれません。しかし松本市でフェルナンドが長く愛されているのには理由があります。それは、ポルトガル料理が日本人の舌にきわめて合う料理だからです。魚を中心とした食材の使い方や、素材の旨みを活かしたシンプルな調理法が、日本の家庭料理の感覚に近いと多くの方が感じています。長野という土地柄、信州食材とポルトガル料理の相性も良く、地元の食材を使った料理も楽しめます。
参考:食べログ「ポルトガル食堂 casa do Fernando」
食べログ|ポルトガル食堂 casa do Fernando(松本市)の詳細情報・口コミ
フェルナンドのメニューは、前菜・サラダ・揚げ物・煮込み料理・窯焼き料理・一品料理・ポルトガル鍋・お食事・デザートと幅広く揃っています。何を頼めばいいか迷う方のために、特に注目のメニューを以下にまとめました。
| メニュー名 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|
| パスティス・デ・バカリャウ | 1個200円〜 | 干し鱈のコロッケ。外はサクサク、中はほくほくのポルトガル国民食 |
| フェルナンド・フランゴ | 1,280円 | 10種類以上のスパイスを使った看板チキン料理。ランチ限定5食 |
| 豚とあさりの炒め物(アレンテージョ) | 1,380円 | ポルトガル南部の郷土料理。豚肉とあさりの組み合わせは現地の定番 |
| 魚介のカタプラーナ | 2,800円(2〜3名) | 専用の銅鍋で蒸した海鮮鍋。締めのリゾット(250円)も絶品 |
| フランセジーニャ | 1,280円 | ポルトのB級グルメ。ハムやソーセージ入りサンドをチーズとソースで覆った濃厚料理 |
| ポルトガルチキンカレー | 1,100円 | インドカレーとは別物。トマトベースのスパイシーな独自スタイル |
なかでも「豚とあさりの炒め物」はポルトガル南部アレンテージョ地方の代表料理で、日本では「肉と貝は合わない」という先入観を持つ方も多いですが、一口食べると概念が覆されます。オリーブオイルとニンニクで炒めたあさりの出汁が豚肉に絡まり、パンとの相性も抜群です。
「フランセジーニャ」はポルトのB級グルメとして現地でも大変人気の料理で、ハム・ソーセージ・ステーキをパンに挟み、チーズとピリ辛トマトソースをたっぷりかけてオーブンで焼き上げます。見た目はボリューミーですが、濃厚なソースが全体をまとめ上げる一体感のある美味しさです。フェルナンドでは一時提供が休止していましたが、近年ひっそりと復活したとのこと。これは見逃せません。
デザートにも力を入れており、「自家製半熟カステラ」(450円)やドライフルーツときび糖を使った「ボーロ・デ・マル・マデイラ」(650円)などが揃っています。実はカステラのルーツもポルトガル。食後のデザートで、ポルトガルと日本の食文化の深いつながりを感じられます。
ポルトガル料理のメニューは多彩ですね。
参考:松本経済新聞「松本にポルトガル食堂フェルナンドオープン」記事
松本経済新聞|松本・中央にポルトガル食堂「フェルナンド」オープン記事
「ポルトガル料理って口に合うの?」と不安に思う方は多いですが、実際は逆です。ポルトガル料理を食べた日本人の多くが「初めて食べたのになぜか懐かしい」という感想を持ちます。これには明確な理由があります。
まず、食材の共通点が非常に多い点が挙げられます。ポルトガル人は鰯・鯵・鯖・鱈といった魚を日常的に食べる文化があり、これは日本の食卓とほぼ重なります。また、ポルトガルはヨーロッパ諸国の中で国民一人当たりのお米消費量がトップクラスで、1人あたり年間約20kgのお米を消費します。パエリアで有名なスペインの約8.8kgと比較すると、その差は歴然です。だからこそリゾットや炊き込みご飯など米料理が豊富なのです。
次に調理法のシンプルさです。ポルトガル料理は素材の味を最大限に活かし、過度な香辛料を使いません。オリーブオイル・ニンニク・塩・ハーブで仕上げるスタイルは、和食の「だし文化」と通じるものがあります。つまり、どちらも素材の旨みを引き出すことを大切にしているということです。
さらに深い部分では、歴史的なつながりがあります。室町時代にポルトガル人が日本に来航し、食文化を伝えた事実は広く知られています。「天ぷら」の語源はポルトガル語の「テンポーラス(Temporas)」とする説があり、「パン」「カステラ」「コンペイトウ」「ボタン」「カルタ」なども同様にポルトガル語由来の言葉です。日本人がポルトガル料理に親しみを感じるのは、ある意味で当然のことかもしれません。
これは意外ですね。
フェルナンドの店主・須澤さんも「ポルトガル料理は毎日食べても飽きないところが魅力。素材を生かした滋味深い料理を味わってほしい」と語っています。子どもから大人まで受け入れやすい優しい味わいが多いため、家族連れにもおすすめです。子連れでの来店も歓迎されており、英語メニューも用意されているので、外国人のお友達と訪れるのにも適しています。
参考:ポルトガルと日本の食文化の繋がりについての解説
在ポルトガル日本大使館|日本・ポルトガル交流470周年 歴史的な関係
フェルナンドはディナーのイメージが強いお店ですが、ランチタイムも非常にコストパフォーマンスが高いです。1,000円台から本格ポルトガル料理を楽しめる点は、主婦の方にとって特に魅力的でしょう。
営業時間とアクセスをまとめます。
ランチタイムの注目メニューは、10種類以上のスパイスを使った看板料理「フェルナンド・フランゴ」(2,000円)で、これはランチ限定5食の特別メニューです。売り切れることも多いため、週末に訪れる際は開店直後を狙うのがベストです。
また、「ポルトガルチキンカレー」(1,000円)や「フェイジョアーダ(豚肉と豆の煮込み)」(1,000円)といったランチメニューは、1,000円でポルトガルの本格家庭料理が楽しめるため非常にお得です。ランチが基本です。
手軽に試してみたい方にはテイクアウトもおすすめです。電話(Facebookページに記載)で事前に確認することで、持ち帰り専用のお弁当を受け取ることができます。「お店に入るのはハードルが高い」と感じる方でも、まずテイクアウトで味を確かめるのが良い選択です。お店のインスタグラム(@casa.do.fernando)では最新メニューや旬の料理情報が随時更新されているので、訪問前にチェックしておくと安心です。
参考:フェルナンド公式インスタグラム(最新情報確認に便利)
Instagram|ポルトガル料理とワイン フェルナンド(@casa.do.fernando)公式アカウント
フェルナンドの魅力はポルトガル料理だけではありません。実はポルトガルは一人当たりのワイン消費量が世界トップクラスの国であり、フェルナンドでは本場のポルトガルワインをグラス580円〜、ボトル2,800円〜から楽しめます。これは使えそうです。
特に注目したいのが「ポートワイン」と「マデイラワイン」という2種類の強化ワインです。
これらは一般的なレストランではほとんど見かけない希少なワインです。ポルトガルワインに詳しくなくても、「甘口が好き」「食後酒を試してみたい」と伝えるだけで、スタッフが丁寧に選んでくれます。
ビールもポルトガル産を複数種類用意しています。「スーパーボック」「サグレス」「コーラル」はどれもポルトガルを代表する銘柄で、軽やかな口当たりとマイルドな苦味が特徴です。日本のビールとは異なる爽やかさがあり、ポルトガル料理との相性は特に良いです。
デザートにも独自のこだわりがあります。「自家製半熟カステラ」(450円)はカステラのルーツをたどったともいえる逸品で、日本のカステラとは少し異なるしっとりとした食感が特徴です。「ボーロ・デ・マル・マデイラ」(650円)はマデイラ島の伝統菓子で、ドライフルーツときび糖の風味が食後の余韻を心地よく彩ります。
ポルトガルの食文化をより深く知りたい方は、フェルナンドのランチやディナーを楽しみながら、ぜひワインやデザートまでコースとして体験してみてください。「ポルトガルに行ったことがないのに、なぜかポルトガルを知っている気がする」そんな不思議な体験ができるのが、松本という内陸の地に息づくこの名店の最大の魅力です。
参考:ポルトガルのワイン文化についての詳細解説
ポルトガルライフスタイルマガジン|ポルトガルのお米文化・ワイン文化の解説
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