ルテオリンのサプリを飲んでいるのに白髪が増え続けているなら、飲み方が間違っているかもしれません。
ルテオリンとは、セロリ・ブロッコリー・ピーマン・パセリ・春菊などの野菜に広く含まれるフラボノイドの一種です。フラボノイドとはポリフェノールの一種で、植物が紫外線や外敵から身を守るために自ら作り出す成分です。強力な抗酸化作用と抗炎症作用を持つことで知られ、以前から尿酸値を下げる機能性表示食品の関与成分として実用化されてきました。
ところで、ルテオリンという名前を初めて聞く方は「ルテイン」と混同しやすいですが、両者はまったく別の成分です。ルテインは目の健康に関与する成分であり、ルテオリンとは構造も働きも異なります。
白髪への効果で注目されるようになったのは比較的最近の話で、2025年2月に名古屋大学の飯田真智子特任助教・加藤昌志教授らの研究チームが学術誌「Antioxidants」にて研究成果を発表したことがきっかけです。つまり、ルテオリンの白髪抑制効果が科学的に示されたのは、つい最近のことなのです。
食品からルテオリンを摂れる食材は身近なものが多い反面、食事だけで毎日一定量を安定的に摂取し続けるのは難しいという現実があります。たとえば、セロリ100g中に含まれるルテオリンはわずか数mgほどとされており、毎日大量のセロリを食べ続けるのは非現実的です。そこでサプリメントの出番となります。
名古屋大学の研究概要(日刊工業新聞 ニュースイッチ):ルテオリンの白髪予防効果が確認された研究内容の詳細
白髪が増える最大の原因は、「メラノサイト(色素細胞)」の機能が低下し、髪の黒色を作るメラニン色素が十分に生産されなくなることです。では、なぜメラノサイトが弱るのでしょうか?
鍵を握るのが「エンドセリン」という生理活性物質です。エンドセリンは、毛根の周辺にある「ケラチノサイト幹細胞(KSCs)」から分泌され、メラノサイトの元になる「メラノサイト幹細胞(MSCs)」に対して「生き続けて働いてほしい」という指令を送るシグナルの役割を果たしています。
加齢が進むと、KSCsが老化してエンドセリンの産生量が減少し、さらにMSCs側でエンドセリンを受け取る受容体(EDNRB)の数も減っていきます。信号を出す側も、受け取る側も弱ってしまうということですね。その結果、MSCsが維持されなくなり、メラニンが作られなくなって白髪が増えていきます。
ここでルテオリンが登場します。名古屋大学の研究では、ルテオリンを投与したマウスでKSCsの老化(老化指標p16INK4a陽性細胞の増加)が有意に抑えられ、エンドセリンとEDNRBの発現が維持されました。つまり、ルテオリンはエンドセリンの「送受信システム」そのものを守ることで、白髪の進行を食い止めると考えられているのです。
注目すべき点は、同様に抗酸化作用を持つフラボノイドである「ヘスペレチン」「ジオスメチン」ではこの効果が確認されなかったことです。単なる抗酸化作用ではなく、ルテオリンだけが持つ特異的な働きによるものということが明らかになりました。これは意外ですね。
ヒロクリニック:ルテオリンの白髪抑制メカニズムをわかりやすく解説した医師監修記事
ルテオリンのサプリを選ぶとき、どれでも同じではありません。いくつか確認すべき重要なポイントがあります。
まず注目したいのが「原料」です。市販のルテオリンサプリの多くは「菊の花」を原料としています。菊の花にはルテオリンをはじめ数十種類ものフラボノイドが含まれており、ルテオリンの主要な原料として定評があります。「菊の花由来ルテオリン」と明記されている製品を選ぶのが基本です。
次に確認したいのが1日あたりの有効成分量です。機能性表示食品として認可されているサプリでは、1日摂取目安量あたり「ルテオリン10mg」が標準とされています。たとえばDHCの「高めの尿酸値対策」をはじめ、多くの機能性表示食品がこの10mgを採用しています。10mgが基準です。
さらに、「機能性表示食品」か否かも判断基準になります。機能性表示食品は、消費者庁への届出が義務づけられており、科学的根拠にもとづいた機能が表示されているため、一般のサプリメントより信頼性が高いと言えます。「白髪に効く」という広告だけを根拠にするのではなく、成分の含有量・製造工場(国内GMP認定工場か)・第三者機関の検査の有無なども確認すると安心です。
以下に選ぶ際のチェックリストをまとめます。
AEQUALIS:ルテオリンサプリの摂取方法・選び方についての詳細解説記事
ルテオリンのサプリを購入したら、飲み方にも気をつけましょう。1日の摂取目安は10mg程度で、食後に水またはぬるま湯で飲むのが基本です。フラボノイドは脂溶性の性質も持つため、食事中や食直後のほうが吸収されやすいとされています。
重要なのは「継続すること」です。白髪の予防効果は、毛周期(ヘアサイクル)に沿って徐々に現れるものです。毛髪が生え替わるサイクルは平均で2〜6年とされており、内側から変化が出るにはそれなりの時間がかかります。名古屋大学の実験でも16週間(約4か月)にわたって毎日投与が続けられていました。短期間でやめてしまうと意味がありません。
ただし、最も大切な注意点があります。サプリだけでは効果が出にくい、ということです。白髪の原因は、メラノサイト幹細胞の老化だけではなく、睡眠不足・慢性的なストレス・栄養不足・血行不良など複数の要因が絡み合っています。
| 生活習慣 | 白髪への影響 | 改善策 |
|---|---|---|
| 睡眠不足 | 成長ホルモン分泌低下→細胞再生の停滞 | 22時〜2時を含む7時間確保 |
| 慢性ストレス | 毛細血管収縮→頭皮血流悪化 | 軽い有酸素運動・入浴 |
| タンパク質不足 | メラノサイトの材料不足 | 肉・魚・卵・豆製品を毎食 |
| ビタミンB12不足 | メラニン合成の低下 | 海苔・貝類・卵を意識的に摂取 |
ルテオリンサプリは「白髪対策のひとつのピース」として位置づけるのが正しい使い方です。生活習慣の改善と組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
ここまで読んでいただいた上で、正直にお伝えしたい重要な点があります。現時点でのルテオリンの白髪予防効果は、主にマウスを使った動物実験で確認されたものであり、ヒトを対象とした大規模な臨床試験はまだ行われていないという事実です。
名古屋大学の研究でも、ヒト由来の培養細胞(HaCaT細胞)を使ったin vitro(試験管内)実験ではルテオリンの効果が示唆されていますが、「試験管の中の細胞で反応があった」ことと「実際にヒトが飲んで白髪が減る」ことの間には、大きな距離があります。研究者自身も「今後ヒトでも有効性を確認する必要がある」と述べています。
これはルテオリンが「意味がない成分」ということではありません。動物実験での結果は有望であり、研究段階として非常に高く評価されています。また、ルテオリンはすでに尿酸値対策の機能性表示食品として一定の安全性が確認されている成分でもあります。摂取すること自体のリスクは低く、健康面でのメリットも期待できます。
「サプリを飲めば白髪がなくなる」という過度な期待は禁物です。一方で「白髪対策に取り組む上で、根拠のある選択肢のひとつ」として捉えると、ルテオリンはとても賢い選択になります。現在も研究は進行中であり、ヒトへの有効性を確認する試験の結果が出れば、白髪ケアの常識を変える可能性を秘めた成分です。
まとめると、ルテオリンのサプリを正しく活用するには、以下の3点を押さえておくことが大切です。
白髪に悩む主婦の方がルテオリンのサプリに興味を持つのは、とても自然なことです。ただ、「飲むだけで解決する魔法のサプリ」ではなく「正しく使えば心強い味方になる成分」として付き合っていきましょう。

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