しそドレッシングを「サラダ専用」にしか使っていないと、1本で約320mlのボトルを持て余してしまいます。
しそドレッシングを使いきれない最大の原因は「サラダがないと使えない」という思い込みにあります。実は、ドレッシングには塩分・酸味・甘味・うま味がバランスよく配合されており、塩・酢・砂糖を個別に計量しなくても一本で味が決まる「万能合わせ調味料」として機能します。料理研究家の吉田瑞子さんも「ドレッシングってすごい、と思っていた以上に活用の幅が広い」と太鼓判を押しています。
とくに青じそ(大葉)ドレッシングには、しそ特有の香り成分「ペリルアルデヒド」が含まれており、抗菌・防腐作用があることも知られています。つまり、食材の保存効果も同時に期待できるという、一石二鳥の調味料です。これは使えますね。
市販のリケン青じそドレッシングを例にとると、ノンオイルタイプのカロリーは100gあたり約83kcalと、一般的なオイル入り和風ドレッシング(100gあたり約179kcal)の約半分以下。ヘルシーなのに味のコクは十分あるため、料理全体のカロリーを抑えながら満足感を出すことができます。ノンオイルは調理アレンジの使い勝手も抜群です。
使い方のポイントをまとめると、「サラサラのノンオイルタイプ」は炊き込みご飯・麺類のつけだれ・マリネに向いており、「とろみのあるオイル入りタイプ」は炒め物・肉の下味冷凍に向いています。自宅にあるボトルのタイプを確認してから料理に使うのがコツです。
参考:余ったドレッシングの活用アイデアを料理家が詳しく検証した記事
料理家が推薦!「余ったドレッシング」の活用アイデア8選|ニチレイフーズ
唐揚げの下味にしそドレッシングを使うのは、じつはSNSで長年バズり続けている定番テクニックです。鶏もも肉250gに対してドレッシング大さじ2、醤油大さじ1、にんにくチューブ小さじ1を揉み込んで粉をつけて揚げるだけで完成します。漬け込み時間はわずか10分でOKです。
なぜ10分でジューシーになるのか、気になりますよね。ドレッシングに含まれる酢が肉のたんぱく質をやわらかくほぐす働きをするためです。ただし、ここで注意が必要なのが漬け込みすぎです。パルシステムのレシピでも「10分を守ってください。長時間漬けおくと、肉の水分が出てしまい、肉がパサついてきます」と明記されています。漬け込み時間は10分が条件です。
冷めても肉がやわらかい状態を保てるのも、酢の効果によるものです。そのためお弁当のおかずとして最適で、DelishKitchenでも「酢の効果で冷めても柔らか、お弁当にもおすすめ」と紹介されています。朝の時短調理にも重宝します。
また、鶏むね肉をしそドレッシングで漬けると、パサつきやすいむね肉がぐっと食べやすくなります。むね肉はもも肉より低脂質・低カロリーなので、ダイエット中の家庭にもうれしいアレンジです。クックパッドでは「2〜3時間漬けて、できれば一晩」というレシピも見受けられますが、ドレッシング漬けの場合は10分という短時間でも十分な効果が得られるため、夕方に思い立っても間に合います。
| 漬け込み時間の目安 | 状態 |
|---|---|
| 10分(推奨) | ジューシー・ちょうどよい味 |
| 30分〜1時間 | やや濃い味・やや固め |
| それ以上(一晩) | 水分が出てパサつきの原因に |
参考:しそドレッシングで作る唐揚げレシピの詳細
『大葉ドレッシング』の鶏唐揚げ|パルシステム だいどこログ
炊き込みご飯の味付けにしそドレッシングを使うと、調味料を何種類も計量する手間がなくなります。基本の比率は米2合に対してノンオイルのしそドレッシング大さじ5(約75ml)で、あとは炊飯器の目盛りまで水を注いで具材をのせるだけです。つまり、調味は1ステップで完了します。
とくに相性が抜群なのが鮭との組み合わせです。DelishKitchenが紹介する「鮭と枝豆の炊き込みご飯」では、しそドレッシング大さじ5と塩鮭1切れ、解凍した冷凍枝豆を炊飯するだけで、和食料理店のような風味豊かな炊き込みご飯が完成します。刻みのりをのせると彩りもきれいです。
また、料理家のもあいかすみさん(インスタグラムフォロワー数30.5万人)が紹介する「しょうがとたこの炊き込みご飯」も人気のアレンジです。米2合にドレッシング大さじ3、ゆでだこ100g、せん切りしょうが2かけを入れて炊くだけで、しそとしょうがの香りが食欲をそそる一皿になります。材料費は1,000円以下で作れるのも主婦にとってうれしいポイントです。
炊き込みご飯に使う場合の注意点も一点あります。ドレッシングに含まれる塩分が加わる分、普段の炊き込みご飯より水分量が変わります。米1合に対してドレッシング約40mlを目安にして、水の量は炊飯器の目盛りで調整するようにしましょう。ドレッシングの量が原則です。
フライパン1つで作れるしそドレッシングのパスタは、ランチの時短レシピとして覚えておくと便利です。牛肉160gを炒めて、しそドレッシング大さじ4と和風だしの素小さじ1、水2.5カップを加えたら、スパゲッティ200gを半分に折って入れてゆで時間分煮込みます。仕上げにバター20gを加えれば、フライパン1つで和風パスタが完成します。これは使えそうです。
麺つゆとの合わせ技もおすすめです。ざるうどんのつゆに、青じそドレッシングを大さじ0.5ほどプラスするだけで、さわやかな香りの絶品つゆに変わります。夏の暑い日の昼食や、食欲がないときに重宝します。
さらにビーフン(乾麺)に青じそドレッシングとナムプラーを合わせてパッタイ風にする、という変わり種のアレンジもあります。アジア料理が好きな家庭なら、青じそドレッシング大さじ2+ナムプラー大さじ1+鶏がらスープの素・すりおろしにんにく各小さじ1という組み合わせで、本格的なエスニック風の味に仕上がります。意外ですね。
冷製パスタにも活用できます。ゆでて水締めしたパスタに、ツナ缶・千切りした大葉・海苔を合わせ、しそドレッシングをかけるだけで、包丁いらずの冷製パスタが10分で完成します。加熱不要なので夏場でも台所が暑くなりません。
「ドレッシングのボトルの底にちょっとだけ残っている」という状況は、主婦なら誰でも経験しているはずです。そのわずかな残りで作れる、もったいない問題を解決するアレンジが「しそドレッシング玉子焼き」です。
作り方はシンプルで、卵2個に青じそドレッシング大さじ1と刻んだ大葉3枚を混ぜて焼くだけ。ドレッシングに塩分・うま味・酸味がすでに入っているので、砂糖・みりん・だしを別途加える必要がありません。1種類の調味料で代替できるということですね。
2026年2月にgrapee(グレープ)が紹介してSNSで話題になったこのレシピは、「さわやかな後味がたまらない」と家族に喜ばれると評判です。大葉のペリルアルデヒドという香り成分が、卵のまろやかさと合わさって「大人っぽい上品な味」に仕上がるからです。
また、豆腐にしそドレッシングをかけた「ドレッシング冷奴」も、醤油よりさっぱりしていてヘルシーな副菜として人気があります。ごま油小さじ1を足してオクラや沢庵を加えると具だくさんになり、食欲がないときでもするりと食べられる一皿になります。
お弁当の副菜として、トマトをしそドレッシングと砂糖小さじ2で漬けた「トマトのドレッシング漬け」もぜひ試してみてください。保存袋に入れて冷蔵庫で30分漬けるだけで、甘みが増してスーパーの普通のトマトが格段においしくなります。固めのトマトを使うと型崩れしにくく、お弁当に入れやすいのでおすすめです。
参考:青じそドレッシングを使った玉子焼きの詳しいレシピ
さわやかな大人味の玉子焼き(青じそドレッシングアレンジ)|grape(グレープ)