妊娠中にソムタムを食べると、子宮収縮を引き起こす可能性があります。
ソムタムは、タイを代表するサラダ料理です。タイ語で「ソム(ส้ม)」は酸っぱい、「タム(ตำ)」は叩くという意味で、その名のとおり石臼や木製の臼(クロック)を使い、材料をリズミカルに叩きながら仕上げるのが大きな特徴です。
日本語では「パパイヤサラダ」と訳されることが多いですが、実際には単なるサラダではありません。辛み・酸味・甘み・塩味という4つの味が高いバランスで重なり合い、食べるたびに複雑な余韻が残る伝統料理です。これが基本です。
主役となる食材は、熟す前の緑色のパパイヤ、いわゆる「青パパイヤ」です。大根のようなシャキシャキとした歯ごたえがありながら、調味料をよく吸い込む性質を持っています。そこに唐辛子・ライム・ナンプラー・パームシュガーを合わせ、臼でしっかり叩いて味を馴染ませることで、あの独特の風味が生まれます。
タイでは屋台から高級レストランまであらゆる場所で提供されており、タイ人のソウルフードとも呼ばれています。
タイ料理の基礎を体系的に知りたい方への参考リンクです。S&B食品の公式レシピページでは、ソムタムの作り方と基本材料が詳しく掲載されています。
ソムタムの起源は、タイではなくラオスにあります。もともと「タムマークフン(タムバックフン)」というラオスの伝統料理として誕生し、19〜20世紀にかけてラオスから人が移動するとともにタイのイサーン地方(東北部)へ伝わりました。意外ですね。
イサーン地方はタイの東北部に位置し、国土の約3分の1を占める広大な高原地帯です。歴史的にラオス文化との結びつきが非常に強く、言語や食文化にも共通点が多く見られます。この地域でソムタムは独自の進化を遂げ、発酵魚ペースト「プラーラー」を使うなど、骨太でクセのある本場イサーン流のスタイルが確立されていきました。
その後、イサーンから都市部バンコクへの出稼ぎ労働者の波とともに、ソムタムはタイ全土に広がっていきました。バンコクへ広まる過程で、より食べやすい「ソムタム・タイ」スタイルが生まれ、干しエビやピーナッツを加えた穏やかな甘みの味付けに変化しました。これが観光客にも人気のスタンダード版です。
現在はタイ全土で食べられており、一般的なタイ人が「好きな料理」として上位に挙げる国民食になっています。
ソムタムの起源とタイ各地域の食文化の違いについて、JICAが詳しく解説しています。
日本人の知らないソムタムの世界 | 今月の日本語パートナーズ – 国際交流基金アジアセンター
「ソムタムをください」とタイの屋台で言うと、「どのソムタムにしますか?」と聞き返されることがあります。それほど種類が豊富なのです。
代表的なものを整理すると、次のようになります。
| 名前 | 特徴 | 辛さレベル |
|---|---|---|
| ソムタム・タイ | 干しえび・ピーナッツ入り。観光客向けの定番 | ★★☆ |
| ソムタム・プー | 生の小さなカニを丸ごと使用。本場イサーン流 | ★★★ |
| ソムタム・プラーラー | 発酵魚調味料「プラーラー」で深みを出す | ★★★ |
| タムマムアン | 青パパイヤの代わりに硬いマンゴーを使用 | ★★☆ |
| タムカオポート | とうもろこしを使い甘みが際立つ | ★★☆ |
| タムテン | きゅうりをたっぷり使ったさっぱり版 | ★☆☆ |
専門店では実に27種類以上を揃えているところもあり、ソムタムの世界は底が深いです。
観光客が「ソムタム」と頼むと、多くの店では「ソムタム・タイ」が出てきます。しかし本場イサーンのソムタムはもっと刺激的で、プラーラーの独特な香りや強烈な辛さが特徴です。その違いを知っていれば、旅先でのオーダーがぐっと楽しくなります。これは使えそうです。
ソムタムを作る際に必要な材料は、シンプルに見えてそれぞれが重要な役割を担っています。
「なぜ臼で叩くの?」と思う方も多いはずです。臼で叩くことで、青パパイヤの繊維が適度に壊れ、調味料がより深く染み込みます。さらに唐辛子やにんにくの香りが立ち上がることで、混ぜるだけでは出せない一体感のある味わいが生まれるのです。つまり「叩く」工程こそがソムタムの味の決め手です。
日本の家庭ではクロック(臼)がない場合がほとんどです。そのときは、食材をポリ袋に入れてめん棒で軽く叩く方法で代用できます。力を入れすぎると食材がつぶれすぎるので、軽めに叩くのがコツです。
日本でソムタムを作る際の最大のハードルは「青パパイヤが手に入りにくい」という点です。ただし、これは心配不要です。
青パパイヤに近い食感と性質を持つ代用食材として、以下が広く活用されています。
家庭でのソムタム作りで意外と困るのが「ナンプラー」です。アジア系の食材店や大手スーパーのエスニックコーナーで購入できますが、なければ薄口しょうゆ+少量の塩でもある程度の雰囲気が出ます。ただ、ナンプラー特有の風味は代えがたいので、ぜひ1本持っておくことをおすすめします。
調味料のバランスは「辛い→酸っぱい→甘い→塩辛い」の順で少しずつ足して味見するのがポイントです。いきなり全部入れると調整しにくくなるので注意が必要です。
切り干し大根を使った家庭向けソムタムのレシピが丁寧に解説されています。
コツは袋に入れて叩く!本場風ソムタムレシピ。切り干し大根ときゅうりで – kumiko
ソムタムはヘルシーなイメージが強く、確かに栄養価の高い料理です。しかし知らないと損する注意点も存在します。
まず、良い面から見ていきます。青パパイヤには「パパイン」という消化酵素が豊富に含まれています。このパパインは脂肪やたんぱく質を分解する働きを持ち、食後の消化をサポートするだけでなく、代謝アップやダイエット効果が期待されています。また、ビタミンCやカリウムも含まれており、美肌や血圧調整にも役立つとされています。
ソムタム1皿(深型小皿1杯・約145g)のカロリーは約177kcal程度。一般的なポテトサラダが約200〜250kcalであることと比べると、相当ヘルシーな選択といえます。
ただし、見落とせない注意点があります。青パパイヤには子宮収縮を促す可能性のある成分が含まれているという医学的な指摘があります。特に妊娠初期は子宮収縮リスクが高まる時期であり、海外の研究でも「未熟・半熟パパイヤの妊娠中摂取は安全ではない」と報告されています。実際に妊娠11週の方が「知らずにソムタムを食べてしまった」と医師に相談するケースも見受けられます。
妊娠中の方や妊娠の可能性がある方は、ソムタムを食べる際にかかりつけの医師に相談することをおすすめします。完熟したパパイヤには同様のリスクはないとされていますが、青パパイヤを使った料理には注意が必要です。
また、本場イサーン流の「ソムタム・プー」(生の小さなカニを使用)には肺吸虫などの寄生虫リスクがあることも知られています。タイ旅行時にはこの点も頭に入れておくと安心です。
ソムタムに使われる青パパイヤの健康効果と妊娠中の注意点について医療情報の観点からまとめられています。
![]()
タイの万能ソース イサーンソース 150ml / タイ料理 ソムタム ステーキ エスニック料理 万能調味料 ピリ辛 酸味 アジアン風 36 chambers of spice(36チャンバーズ オブ スパイス) ミックススパイス スパイスミックス mixスパイス アジアン食品 エスニック食材