テンペの食物繊維は納豆の約1.7倍もあり、腸活には断然こちらがお得です。
岡山県小田郡矢掛町の宿場町通り沿いに、テンペ料理の専門店「発酵亭」はあります。店名を見ただけでただならぬこだわりが伝わってくるこのお店、実は20年以上の歴史を持つ地元の名物軒です。
店主の古中正恵さんがテンペと出会ったのは、今からおよそ30年前のこと。「テンペを町おこしの名物にしたい」という一念から、試行錯誤を繰り返し、現在の自家製テンペを作り上げました。インドネシアの伝統的な発酵食品を岡山の地で根付かせた先駆者と言えます。
発酵亭の場所は、JR矢掛駅から徒歩約7〜10分。山陽自動車道の鴨方ICからは車で約20分ほどの距離です。店舗の前に2台、近くの観光駐車場にも無料で駐車できるので、車での訪問も安心です。
営業時間は9:00〜19:00(食事は10:30〜、売り切れ次第終了)で、定休日は水曜日または不定休となっています。訪問前に電話(0866-82-0366)で確認しておくと確実です。
店内はこじんまりとした12席ほどのアットホームな空間。壁にはテンペの栄養説明や、渡辺徹・太川陽介・浅越ゴエなどのメディア関係者が訪れた記録がびっしりと貼られており、テレビや雑誌にも幾度となく取り上げられてきた実力店であることが伝わってきます。メディアに取り上げられるお店ですね。
矢掛町自体が近年インスタ映えする宿場町として人気急上昇中のエリアであり、観光がてら発酵亭を訪れる人も後を絶ちません。旅の立ち寄りランチとしても、健康目当ての目的来店としても、どちらの層にも愛されています。
参考:矢掛町の観光情報と発酵亭のメニューはこちらの公式サイトで確認できます。
発酵亭の看板メニューといえば、何といっても「テンペコロッケ定食」(1,100円〜)です。外はカリカリ・サクサク、中はほくほくで、テンペ特有の弾力ある食感が味のアクセントになっています。見た目よりもボリュームがあり、食べごたえ十分です。
定食は「おまかせスタイル」が発酵亭流。コロッケや鶏モモ竜田、ハンバーグなどのメインを選ぶと、残りの小鉢や副菜は店主の「気まぐれ」で地元の旬野菜を使ったおかずがずらりと並びます。実際に出てきたのは味噌汁を含む12品+五穀米という圧倒的なボリューム感で、初めて訪れた人はその品数に必ず驚きます。これは使えそうです。
卓上にはテンペ粉末・テンペしょうゆ・ごま油・玉ねぎドレッシングといったオリジナル調味料が並んでおり、それぞれの使い方を店主が丁寧に教えてくれます。特に「テンペ豆腐」は、何もつけずに→テンペしょうゆ→さらにごま油を加えて、という3段階の食べ比べをすすめられるほど手が込んだ一品です。
テンペラーメン(700円)も人気で、生テンペや粉末テンペが入ったスープは旨みが深く、健康志向の方に特に喜ばれています。テンペは肉に引けを取りません。メニューはすべてテンペ粉末入りという徹底ぶりで、食事全体でテンペの栄養を摂れる設計になっています。
テイクアウトも充実しています。テンペコロッケは単品(1個160円〜)でも購入でき、通りがかりに気軽に手に取れます。また、冷凍の大豆テンペ(500円)や粉末テンペ(1,700円)、ハトムギテンペといったお持ち帰り商品もあり、発酵亭の味を自宅でも再現できます。
| メニュー | 価格(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| テンペコロッケ定食 | 1,100円〜 | 名物!12品以上の小鉢付き |
| おすすめ定食 | 1,000円〜 | テンペ尽くしの品数豊富な定食 |
| テンペラーメン | 700円 | 生テンペ・粉末テンペ入り |
| テンペコロッケ(テイクアウト) | 160円〜/個 | 散歩がてらに手軽に購入可 |
| 冷凍大豆テンペ(お持ち帰り) | 500円 | 自宅での料理に活用可 |
| 粉末テンペ | 1,700円(50g) | 味噌汁・料理に混ぜるだけ |
テンペの栄養面で最も注目すべきは、「発酵によって大豆のままより栄養価が高くなる」という点です。大豆は健康食品として有名ですが、生の大豆よりもテンペとして食べた方が吸収率が格段にアップします。つまり同じ量を食べても得られる栄養が違うということです。
日本食品標準成分表(八訂)によると、テンペ100gあたりのタンパク質は約15.8g。これはLサイズの卵1個(約12g)を上回り、鶏むね肉の7〜8割に相当します。豆腐(約5〜7g)の2倍以上という値は、植物性食品としてトップクラスです。
さらに注目したいのが食物繊維の量です。テンペ100gには約10.2gの食物繊維が含まれているのに対し、納豆は約5.9g。テンペは納豆の約1.7倍もの食物繊維を含んでいる計算になります。食物繊維の量が多いということですね。腸活を意識している方にとって、これは大きなアドバンテージです。
以下に、テンペと主な食品との栄養成分を比較した表を示します。
| 食品(100gあたり) | タンパク質 | 食物繊維 | 脂質 | カロリー |
|---|---|---|---|---|
| テンペ | 15.8g | 10.2g | 9.0g | 約200kcal |
| 納豆 | 16.5g | 5.9g | 10.0g | 約200kcal |
| 木綿豆腐 | 6.6g | 0.3g | 4.2g | 約72kcal |
| 鶏むね肉 | 21.3g | 0g | 1.9g | 約108kcal |
テンペには大豆イソフラボンも豊富です。しかも発酵の過程でイソフラボンが「アグリコン型」という吸収されやすい形に変換されるため、大豆をそのまま食べるより体への働きかけが早く、更年期症状の緩和や骨粗しょう症予防への効果が期待されます。女性にとって嬉しい食材ですね。
また、コレステロールを全く含まない点も見逃せません。生活習慣病が気になる方、健康診断でコレステロール値を指摘されている方にとって、肉の代わりにテンペを活用する価値は十分にあります。
参考:テンペの栄養成分について詳しく解説されています(大学・研究機関ベースの情報)。
発酵亭を訪問できない方や、テンペの栄養を日常の食卓に取り入れたい方に向けて、自宅でのテンペ活用法をご紹介します。まずテンペの入手方法ですが、発酵亭の公式サイトから冷凍テンペ(大豆テンペ500円、ハトムギテンペ500円)を取り寄せることができます。業務スーパーや自然食品店でも冷凍テンペが流通しています。
テンペ料理の基本は「切って、火を通す」だけ。これが基本です。発酵亭のテンペコロッケは手が込んでいますが、自宅での入門レシピとしては以下の3つが取り組みやすいです。
テンペは油との相性が非常によく、加熱するほど香ばしい風味が増します。納豆が苦手な方でもテンペは比較的食べやすいという声が多く、これは「臭みがほとんどない」という点が大きな理由です。発酵食品でも、糸を引かず、においも控えめなので、料理に加えてもほかの食材の風味を邪魔しません。
保存は冷凍が基本です。解凍後は冷蔵で48時間以内に調理するのが理想で、常温での長時間放置は発酵が進みすぎて風味が落ちる原因になります。冷凍のまま半解凍状態で切ると扱いやすいですよ。
発酵亭の粉末テンペ(1袋1,700円・50g入り)は賞味期限が6か月と長く、使いやすい量で販売されています。毎日の味噌汁に少量ずつ加えるだけで、無理なくテンペの栄養を継続摂取できます。続けやすいのが条件です。
参考:テンペを使ったレシピや購入情報が豊富に掲載されています。
発酵亭がただの「健康食レストラン」ではなく、長年にわたって地域に愛され続けている理由は、食への真摯な姿勢にあります。店主の古中さんは「テンペを食べて、みんなが健康に笑顔になってくれたら」という思いを20年以上持ち続けてきた方です。食育を目指す姿勢が根底にある、というのが発酵亭の大きな特徴です。
定食に使われる野菜は、近隣農家から届く有機野菜が中心。農薬をできる限り使わず、地元の旬の食材を活かす「地産地消」を徹底しています。五穀米のご飯、自家製テンペ豆腐、旬の刀豆(なたまめ)の和え物など、どの小鉢も「なぜこれを出すのか」という理由がある料理です。料理に意味があるということですね。
食べながら店主から食材の説明を聞けるのも、発酵亭ならではの体験です。「この調味料はこう使うと味の変化が楽しめますよ」「この野菜は今が旬で、こんな効果がありますよ」といった会話を通じて、食に対する知識と関心が自然と深まります。一般的なファミレスや外食チェーンでは得られない体験です。
主婦の方々からの支持が厚い理由がもう一つあります。それは、発酵亭で出される料理が「家庭でも真似できる」ヒントに満ちている点です。粉末テンペを味噌汁に加えるだけ、テンペを素揚げしてお弁当のおかずにするだけ、という発酵亭流の実践的アドバイスは、忙しい主婦にとってとても現実的です。
また、発酵亭は単なる飲食店にとどまらず、矢掛かりんとうやテンペ豆腐など、地元企業とコラボした商品開発も行っています。矢掛という地域のブランド力を高めながら、テンペの文化を広める活動を続けています。地域ぐるみで発酵食品を育てる場所、それが発酵亭の本当の姿と言えるでしょう。
食べログでの評価は4.4点(91件のレビュー)と高水準。来店した方の多くが「また行きたい」「地元の人に紹介したい」と口をそろえるのは、料理のおいしさはもちろん、店主との会話や空気感も含めた総合的な体験価値が高いからこそです。
参考:食べログの口コミ・評価で来店前の参考情報が得られます。