茹でこぼしの茹で汁を排水口にそのまま流すと、配管が詰まって修理費数万円かかることがあります。
牛すじは牛のアキレス腱やスネ、ネックなどの筋張った部位を指します。コラーゲンが豊富で、100gあたり約5gものコラーゲンが含まれています。これはお肌にとっても嬉しい食材ですが、そのままでは独特の臭みが強く、加熱時間が足りないと繊維が硬いままになってしまいます。
下処理なしで圧力鍋に入れた場合、アクや臭みの原因物質がそのまま閉じ込められた状態で加圧されます。圧力鍋は途中でふたを開けてアクを取ることができない構造です。そのため、事前の茹でこぼしが必須の工程となります。つまり下処理は省けません。
牛すじのコラーゲンは60〜70℃以上でゆっくり加熱することでゼラチンに変化し、あの「とろとろ食感」が生まれます。加熱が不足するとコラーゲンは硬いままで、ゼラチン化が起きません。これが原則です。下処理をしっかり行ってから圧力鍋で加圧することで、時短と美味しさの両方を手に入れることができます。
| 調理方法 | 下処理時間 | 本煮込み時間 | 合計目安 |
|---|---|---|---|
| 普通鍋のみ | 茹でこぼし10分 | 1時間半〜2時間 | 約2時間〜 |
| 圧力鍋使用 | 茹でこぼし10分 | 加圧20〜30分 | 約40〜50分 |
圧力鍋を使うと、本煮込みの時間が普通鍋の約1/4〜1/5に短縮されます。これは使えそうです。ただし「茹でこぼし」の工程は普通鍋と変わらず必要なので、そこだけは飛ばさないようにしましょう。
茹でこぼしとは、肉を水から茹でて一度ゆで汁ごと捨てる作業です。これによってアクや臭みの原因となる血液成分、不純物を取り除きます。手順を一つずつ確認しましょう。
まず牛すじをボウルに入れ、流水で表面の汚れを軽くこすり洗いします。このとき指の腹を使うと汚れが落ちやすいです。次に鍋に牛すじとたっぷりの水(牛すじがひたひたに浸かる量)を入れ、中火にかけます。必ず水からスタートするのがポイントで、水からゆっくり温度を上げることで繊維の間から雑味や臭みの原因物質が出やすくなります。
沸騰したらそのまま約1分ゆで、ザルにあけてゆで汁を捨てます。このとき牛すじは流水でしっかり洗い、表面についたアクやぬめりを落とします。鍋もアクがついているので洗ってから使います。これが1回目の茹でこぼしです。
2回目は、同じ鍋に牛すじを戻し、生姜(皮ごと輪切り)と長ねぎの青い部分を加えてたっぷりの水で煮ます。生姜は10gほど、長ねぎは1本分が目安です。この2回目の工程で臭みをしっかり抜きます。生姜やねぎを使いたくない洋風仕上げにしたい場合は、茹でこぼしをもう1回繰り返す(合計2回の茹でこぼし後に水だけで煮る)方法が有効です。
生姜がないときは酒で代用できます。あるものを使って大丈夫です。
⚠️ 注意:茹でこぼしのゆで汁を排水口に直接流さない
1回目の茹でこぼしの汁には、牛すじの脂が大量に溶け出しています。この汁を熱いままそのまま排水口に流すと、排水管の中で冷えた脂が固まり、詰まりの原因になります。修理費用は業者によっては数万円かかることも。ゆで汁を捨てたいときは、鍋ごと冷蔵庫で冷やして表面の脂を固めてから取り除き、水分部分だけ流しましょう。固まった脂はポリ袋に入れて可燃ごみへ。排水口への脂流しには注意が条件です。
茹でこぼしが終わったら、いよいよ圧力鍋での本調理です。ここでよくある失敗が「水の量を間違える」ことです。圧力鍋は密閉構造のため水分が蒸発しにくく、普通鍋と同じ水量で作ると水分が多くなりすぎてカレーが薄くなってしまいます。
水の量の目安は、カレー5皿分で450〜500mlが基準です(普通鍋の場合は650mlが目安なので、約150ml少なく設定します)。これはハウス食品の牛すじカレーレシピでも明示されているポイントで、水分の蒸発量の違いを考慮した数値です。
加圧時間は機種によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
加圧後は安全ロックピンが完全に下がるのを確認してから蓋を開けます。これは必須です。急いで蓋を開けようとするのは絶対にやめましょう。蒸気が一気に噴出してやけどを負う危険があります。圧力鍋の機種ごとにロックの確認方法が異なるので、取扱説明書もあわせて確認しておくと安心です。
加圧が終わって蓋を開けたら、菜箸を牛すじに刺してスーッと通るかどうかを確認しましょう。まだ硬い場合は再度蓋をして5〜10分追加加圧します。圧力鍋の種類や牛すじの部位(アキレス腱は比較的柔らかくなりやすい、スネ部分は時間がかかる傾向がある)によっても仕上がりが変わります。柔らかさの確認が条件です。
茹でこぼしの1回目のゆで汁は捨てますが、2回目以降の茹で汁は別の話です。これが見落とされがちな、知っていると得するポイントです。
2回目に生姜・ねぎと一緒に牛すじを煮たゆで汁には、牛すじから溶け出したコラーゲンや旨み成分がたっぷり含まれています。冷蔵庫で冷やすとゼラチン質でプルプルに固まることからも、栄養と旨みの濃さが分かります。つまり、これが最高のカレースープの素になります。
このゆで汁をカレーの水の代わりに使うと、市販のルーだけでは出せない深みとコクが生まれます。さらに、ゆで汁ごと冷蔵庫で冷やすと表面に牛脂が白く固まります。この固まった牛脂を取り除いて、カレーを炒める際のサラダ油の代わりに使うと、より風味豊かな仕上がりになります。旨みを余すことなく活用できます。
ゆで汁はカレー以外にも活用範囲が広いです。
余ったゆで汁は製氷皿で凍らせておくと、少量ずつ使えて便利です。1〜2か月を目途に使い切るようにしましょう。もったいなく使いきれます。
圧力鍋で下処理を済ませた牛すじ自体も、まとめて多めに仕込んで冷凍保存しておくのがおすすめです。下処理済みの牛すじを小分けにしてファスナー付き保存袋に入れ、冷凍しておけば1〜2か月保存できます。次回はカレーにもおでんにも煮込みにもすぐ使えます。これは使えそうです。
牛すじの下処理とゆで方(白ごはん.com):ゆで汁活用法や冷凍保存の詳細が確認できます
牛すじの下処理で一番の壁になるのが「時間がかかる」という問題です。これを解決するのが「まとめ仕込み」の考え方です。あまり広まっていませんが、知っている主婦とそうでない主婦とでは、毎月の調理負担がまったく変わります。
たとえば牛すじを500gではなく、1〜1.5kgまとめて下処理するとします。手間は500gのときとほとんど変わりませんが、得られるストックは3倍になります。下処理済みの牛すじを1回分(200〜300g)ずつ小分けにして、ゆで汁少量と一緒にジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。これを冷凍庫に常備しておけば、次回以降は解凍してそのままカレーに投入するだけです。
ゆで後の重量変化にも注意が必要です。生の牛すじは、部位によってゆで後に2〜3割重量が減ることがあります。たとえば生の状態で500g買っても、ゆで上がりが350〜400gになることがあります。カレーを5皿分作りたいなら、生の状態で400〜500g用意しておくのが安心です。歩留まりを考えると、少し多めに仕込んでおくことが基本です。
圧力鍋の下処理工程を「毎回の調理」から「月に一度のまとめ作業」に変えるだけで、平日の夕飯づくりがぐっとラクになります。牛すじカレーのハードルが下がります。慣れてきたら、おでんや煮込みにも同じ下処理済み牛すじを使い回すと、さらに応用の幅が広がります。
ハウス食品「牛すじカレーレシピ」:圧力鍋での水の量・加圧時間の詳細が掲載されています
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