全粥を「中期から使うもの」と思っているなら、実は後期(9ヶ月〜)にも同じ全粥が続くので、中期だけで卒業しようとすると栄養量が足りなくなります。
「全粥」という言葉を聞くと、なんだか特別なお粥のように感じるかもしれません。でも答えはシンプルです。
全粥とは、米1に対して水5の割合で炊いたお粥のことで、「5倍粥」とまったく同じものを指します。つまり全粥=5倍粥です。大人が食べる一般的な「お粥」も、実はほとんどが全粥(5倍粥)の割合で作られています。
離乳食の世界では、段階に応じてお粥の水分量が細かく決まっています。初期は米1:水10の「10倍粥」、中期は米1:水7の「7倍粥」から徐々に移行し、後期になるとようやく全粥(5倍粥)に到達します。
| 離乳食の時期 | 月齢の目安 | お粥の種類 | 米:水の比率 |
|---|---|---|---|
| 初期(ゴックン期) | 生後5〜6ヶ月 | 10倍粥 | 米1:水10 |
| 中期(モグモグ期)前半 | 生後7〜8ヶ月 | 7倍粥 | 米1:水7 |
| 中期(モグモグ期)後半 | 生後7〜8ヶ月 | 5倍粥(全粥) | 米1:水5 |
| 後期(カミカミ期) | 生後9〜11ヶ月 | 5倍粥(全粥)→軟飯 | 米1:水5〜2 |
| 完了期 | 生後12〜18ヶ月 | 軟飯→ご飯 | 米1:水2〜通常 |
全粥が基本です。「5倍粥」「全粥」「全がゆ」は、表記が違っていてもすべて同じものと覚えておけば迷わなくなります。
なお「五分粥(ごぶがゆ)」という言葉は一見「5倍粥」と似ていますが、実は全然違います。五分粥は米1:水10で炊く10倍粥のことで、離乳食初期の赤ちゃん向けの非常に柔らかいお粥です。数字が同じで紛らわしいですが、「五分粥は10倍粥」と覚えておくと混乱しません。
参考リンク(お粥の種類・倍率の解説)。
全粥とは?五分粥・七分粥・三分粥などお粥の種類と段階・特徴|みどり食品
全粥(5倍粥)が登場するのは、離乳食中期(生後7〜8ヶ月)の後半から後期(生後9〜11ヶ月)にかけてです。
中期前半は7倍粥から始めて、赤ちゃんがしっかりモグモグできるようになってきたら7倍粥から5倍粥(全粥)へと少しずつ移行します。後期に入ると完全に全粥がメインになり、後期の終わりごろから今度は軟飯(米1:水2程度)に向けて水分量を減らしていきます。
量の目安については、以下を参考にしてください。
- 中期後半(7〜8ヶ月):全粥50〜80g程度
- 後期(9〜11ヶ月):全粥90〜130g程度(1日3回食)
後期の目安量90〜130gというのは、大人用の茶碗に軽くよそった量(大体120g前後)とほぼ同じ感覚です。これが目安ということですね。
ただし、あくまでも「目安」なのでその日の食欲や体調次第で増減してOKです。「全然食べてくれない」という日も、赤ちゃんの様子を優先しましょう。
後期は1日3回食を目指す時期でもあります。全粥を1食あたり90g食べるとすると、1日3食で合計270g前後。毎食作るのは大変なので、後述する冷凍保存を活用するのがおすすめです。
参考リンク(月齢別の離乳食の量とかたさの目安)。
固さ・量の目安|教えて!離乳食のコツ|キユーピー
全粥を作る方法は大きく3つあります。それぞれに向き・不向きがあるので、その日の状況に合わせて使い分けると無理がありません。
① 生米から鍋で作る(基本の作り方)
米1:水5の比率で鍋に入れ、30分以上浸水させてから中火にかけます。沸騰したら弱火にしてフタをずらし、30〜40分コトコト煮ます。火を止めた後、フタをしたまま10〜20分蒸らすと仕上がりがふっくらします。生米から作る方法は、粒がしっかりしておいしいのが特徴です。
② 炊飯器のおかゆモードで作る(最もラクな方法)
研いだ米を炊飯器に入れ、「おかゆ」の水位目盛りに合わせて水を入れ、おかゆモードで炊くだけです。これが条件です。炊飯器によっては「全粥」と「七分粥」などを選べる機種もあります。炊き上がり後に20〜30分そのまま蒸らすと、より均一に仕上がります。
③ 炊いたご飯から作る(時短方法)
「今日少し残ったご飯から全粥を作りたい」という場面に便利なのがこの方法です。ご飯大さじ2(約30g)に対して水75〜100mlを加え、鍋で弱火にかけます。沸騰後は弱火で10分ほど煮て、7〜8分蒸らすと完成です。電子レンジの場合は、ご飯大さじ1に水75ml程度を加え、深めの耐熱容器にラップをふんわりかけて500Wで2〜3分加熱します。
どの方法でも、水の量の比率さえ守れば失敗は少ないです。「吹きこぼれやすい」という点だけは要注意ですね。
参考リンク(おかゆのいろいろな作り方まとめ)。
初心者さんに。離乳食「おかゆの作り方」|パルシステム こそだて
離乳食の全粥は、毎食ごとに作るのは現実的ではありません。まとめて作って冷凍保存するのが、育児中のママが時間と手間を節約できる最大のコツです。
冷凍保存の手順
炊き上がった全粥を1食分(50〜90g)ずつ小分けにします。製氷皿やシリコン製の小分けトレーに入れてそのまま冷凍し、凍ったらフリーザーバッグに移し替えると冷凍庫内が整理しやすくなります。ラップで薄く平らに包んで冷凍する方法も、解凍が均一になりやすくて便利です。
冷凍した離乳食用全粥の保存期間の目安は1週間以内です。これだけ覚えておけばOKです。赤ちゃんは免疫が未発達なため、大人より食品の劣化に敏感に反応します。見た目や匂いに違和感があれば、期間内でも使わないようにしましょう。
解凍・加熱のポイント
自然解凍は絶対NGです。常温で放置すると細菌が繁殖するリスクがあるため、必ず電子レンジまたは鍋で加熱解凍します。電子レンジの場合は500Wで30秒ずつ様子を見ながら加熱し、全体をよくかき混ぜてから温度を確認します。解凍するとお粥の水分が飛びやすいので、少量の湯や出汁を足して硬さを調整するのがコツです。
一度解凍したものを再冷凍するのもNGです。必ず1回分ずつ解凍して、余ったら捨てましょう。
| 保存方法 | 保存期間の目安 | 解凍方法 |
|---|---|---|
| 冷蔵 | 翌日中(1〜2日) | レンジ加熱 |
| 冷凍 | 1週間以内 | レンジ加熱 or 鍋 |
冷凍保存を活用すれば、1回の調理で3〜7食分をまとめて準備できます。毎朝「今日のお粥どうしよう」という悩みがなくなるので、育児の負担をぐっと減らせます。
全粥(5倍粥)をずっと続けていると、赤ちゃんが食べることに慣れてきたタイミングで「そろそろ次のステップへ」と感じる場面が来ます。軟飯への切り替えは、後期(生後9〜11ヶ月)の後半を目安にするのが一般的です。
切り替えのサインとして確認したいのは、歯茎でしっかり「カミカミ」できているかどうかです。全粥を丸のみせず、口をモグモグ動かして食べている様子が見られたら、少しずつ水分量を減らして軟飯(米1:水2程度)に近づけていきます。急に変えるのではなく、米1:水5→米1:水4→米1:水3のように段階的に調整するとスムーズです。
全粥アレンジで食欲アップ!
毎回白い全粥だと赤ちゃんが飽きることもあります。全粥は食材を混ぜやすいという特性があるため、少量のアレンジで食欲を引き出せます。
- 🥕 にんじん粥:茹でてペーストにしたにんじんを全粥に混ぜるだけ。甘みがあって食べやすい。
- 🐟 白身魚の出汁粥:塩抜きした出汁で全粥を炊くと風味が増す。白身魚をほぐして混ぜると栄養もアップ。
- 🥦 ほうれん草粥:茹でてみじん切りにしたほうれん草を全粥にのせると鉄分補給にもなる。
- 🍠 さつまいも粥:蒸したさつまいもを粗くつぶして全粥に混ぜる。自然な甘みで人気のアレンジ。
出汁を使うと塩分を加えなくてもおいしくなります。いいことですね。市販の無添加・食塩不使用の赤ちゃん用だし(和光堂や有機の出汁パックなど)を活用すると、さらに時短になります。
市販ベビーフードに頼るのも正解
体調が悪い日、外出先、とにかく疲れている日は、市販のベビーフードを活用してOKです。月齢表示とアレルゲン表示を確認して、今の時期に合ったものを選ぶだけです。育児の中で1番大事なのは、ママが元気でいることです。これは使えそうです。
参考リンク(離乳食初期〜完了期のお粥の進め方と量の目安)。
離乳食のおかゆ 初期から完了期までの進め方|管理栄養士解説|母子栄養協会
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