ヘルシーだからいくら食べても大丈夫、は大きな勘違いです。
えんどう豆パスタ(代表商品:ZENBヌードル)の基本データを押さえておきましょう。乾麺1食分80gあたり、カロリーは約262kcal、糖質は約38.6g、たんぱく質は約17g、食物繊維は約14.2gです。一方、同量の普通の小麦パスタは302kcal、糖質57g、たんぱく質10.2g、食物繊維4.2g程度(日本食品標準成分表より)。
つまり、えんどう豆パスタに切り替えると、糖質は約30〜40%オフになります。
| 栄養成分(乾麺80g) | えんどう豆パスタ | 普通のパスタ |
|---|---|---|
| カロリー | 約262kcal | 約302kcal |
| 糖質 | 約38.6g | 約57g |
| たんぱく質 | 約17g | 約10.2g |
| 食物繊維 | 約14.2g | 約4.2g |
| GI値 | 約47(低GI) | 約65 |
カロリー差は1食あたり約40kcalです。一見小さいように見えますが、毎日昼食を置き換えると1ヶ月で約1,200kcalの差になります。体脂肪1kgの消費に必要なカロリーが約7,200kcalと言われているため、単純計算で約6ヶ月で1kg分に相当します。これは使えそうです。
ただし、注意したいのは「えんどう豆パスタだからカロリーゼロに近い」という誤解です。約262kcalという数字は、ご飯1膳(約235kcal)と大差ありません。つまり主食として適量を守ることが基本です。
参考:日本食品標準成分表(文部科学省)による麺類の栄養データ比較
文部科学省 食品成分データベース(麺類の栄養成分を確認できます)
麺単体のカロリーが低くても、仕上がりの一皿が高カロリーになるケースがあります。これが多くの人が見落とすポイントです。
たとえばクリーム系ソース(カルボナーラ)を使った場合、市販ソース1袋に200〜280kcalが加算されます。さらにオリーブオイルを大さじ1杯使えば約120kcal増。生クリームを加えると1食トータルで600〜700kcalを超えることもあります。
これは高カロリーですね。
「低カロリーの麺を選んだから」という安心感が、逆に具材・ソースへの注意を薄れさせる場合があります。一方、トマトベースのソース(1人前あたり約60〜80kcal)や、塩麹・しょうゆベースの和風ソースを選べば、1食全体を350〜400kcal台に抑えられます。
以下の具材・ソースを組み合わせると、低カロリーを保ちやすくなります。
反対に、ベーコン・生クリーム・チーズを複数重ねると、それだけで300kcal以上の加算になります。具材の選び方が「結果」を分けると言っても過言ではありません。
参考:農林水産省の食事バランスガイドも、主食と主菜・副菜の組み合わせを重視しています。
農林水産省「食事バランスガイド」について(主食・副菜の目安が確認できます)
えんどう豆パスタの魅力は、カロリーの低さだけではありません。むしろ栄養の「密度」の高さこそが最大の特徴です。
まず食物繊維が1食で約14.2g摂れます。これは日本人女性の1日の食物繊維目標摂取量(18g程度)の約8割をカバーできる計算です。食物繊維量をイメージすると、ごぼう1本分に相当します。腸内環境を整え、便秘解消にも役立ちます。
たんぱく質も見逃せません。
1食あたり約17gは、ゆで卵約2個分のたんぱく質量です。小麦パスタ(10.2g)の約1.7倍にのぼります。ダイエット中に筋肉量を落とさないためには、たんぱく質の確保が欠かせません。主食でたんぱく質を補えるのは、食事の効率化として非常に大きなメリットです。
さらに注目されているのが、抗酸化作用に関する研究成果です。2024年10月に科学誌「Scientific Reports」に掲載された臨床試験では、20〜65歳の健常な成人40名を対象に、1日1食4週間にわたって黄えんどう豆パスタを摂取したグループで、酸化ストレス指標(DNAダメージを示す8-OHdGやシミ・シワの原因とも関係するLPO)が有意に低下したことが確認されています。
老化や生活習慣病と深く関わる酸化ストレスが、食事の置き換えで改善できるとは意外ですね。
これは黄えんどう豆のうす皮に含まれるポリフェノールの抗酸化作用が関与していると考えられています。美容が気になる方にとっても、毎日の主食選びが肌の状態に影響する可能性があります。
参考:同志社大学の米井嘉一教授監修によるZENB社・ミツカン中央研究所の共同研究(Scientific Reports掲載)
PR TIMES:黄えんどう豆パスタの摂取が酸化ストレスを改善(臨床試験結果の詳細が確認できます)
えんどう豆パスタのGI値は約47です。普通のパスタが65程度であることと比較すると、かなり低い水準です。GI値55以下が「低GI食品」の基準とされているため、えんどう豆パスタは明確に低GI食品に分類されます。
GI値が低いと何がいいのでしょうか?
食後に血糖値が急激に上昇すると、インスリンというホルモンが大量に分泌されます。インスリンは糖を脂肪として貯め込む働きがあるため、血糖値スパイクが繰り返されると太りやすい体質につながりやすいのです。一方、低GI食品は血糖値の上昇がゆるやかで、インスリンの過剰分泌が抑えられます。
これが「低GIなら太りにくい」と言われる理由です。
また、血糖値がゆるやかに上昇・下降するため、食後の急激な空腹感(血糖値が急降下したときに起こる「食欲の波」)が出にくくなります。間食を抑えやすくなるという副次的なメリットも期待できます。ダイエット中に「3時のおやつが止まらない」と感じる場合、主食の選択が影響している可能性があります。
参考:GI値と食後血糖値の関係については、北海道科学大学のわかりやすい解説が参考になります。
北海道科学大学:GI値とは?食品のGI値や体に与える影響をわかりやすく解説
えんどう豆パスタを「ただ食べれば痩せる」と考えているなら、一度立ち止まってください。正しい方法で取り入れることではじめて効果が出ます。
まず考えるべきは「何を置き換えるか」という視点です。昼食に食べていた800kcal超のパスタ(ソース・チーズ込み)をえんどう豆パスタ+トマトソースに変えれば、1食で300〜400kcalの削減につながります。ところが「普通の夕食にプラスして食べる」使い方では、当然ながらカロリーが増えます。置き換えが原則です。
次に見落とされがちなのが「量の問題」です。ゼンブヌードルの公式1食は乾麺80gですが、「豆だから体にいい」という感覚から2束(160g)食べてしまうと、カロリーは500kcal超になります。普通のパスタを普通に食べるより多くなることもあります。1食80gを守ることが条件です。
さらに、えんどう豆パスタの食物繊維は「噛むほど満腹感が増す」という特性があります。早食いをすると食物繊維の満腹効果が働く前に食べ終えてしまい、追加食欲が生まれやすくなります。よく噛んでゆっくり食べることで、少量でも満腹感を得やすくなります。これは使えそうです。
具体的には以下の組み合わせがおすすめです。
食物繊維と腸活の観点から言えば、えんどう豆パスタのゆで汁にも栄養が溶け出しています。捨てずに味噌汁のベースや和風スープに使うと、豆由来のたんぱく質と食物繊維を余すことなく活用できます。
農林水産省:一日に必要なエネルギー量と摂取の目安(カロリー計算の基準として参考になります)