ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘の新鮮野菜と焼き芋

紀の川市の人気直売所「ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘」では、地元産の新鮮な野菜や果物、名物の焼き芋が楽しめます。カフェでは地元食材を使った旅するランチも好評。地産地消の魅力を味わえるこの施設の特徴や楽しみ方をご存知ですか?

ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘の魅力

ふうの丘で楽しめる3つのポイント
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名物の焼き芋

ほぼ一年中販売される甘くてホクホクの焼き芋が大人気

🥗
地元野菜の直売

旬の新鮮な野菜や果物、加工品を生産者から直接購入できる

カフェムリーノ

直売所の農産物を使った月替わりの「旅するランチ」が楽しめる

ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘の基本情報とアクセス

ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘は、紀の川市平野927に位置する紀ノ川農業協同組合が運営する農産物直売所です。京奈和自動車道の「紀の川東IC」と「かつらぎ西IC」の中間に位置し、どちらのインターチェンジからも広域農道を通って約5分でアクセスできます。営業時間は午前9時から午後5時まで、定休日は火曜日(祝日の場合は振替)となっています。

 

駐車場は50台分完備されており、JR名手駅から車で約13分の距離にあります。施設にはサイクルオアシスも設置されているため、サイクリングの休憩スポットとしても利用できます。店内に入るとすぐに、名物の焼き芋の甘い香りが漂い、訪れる人々を迎えてくれます。

 

和歌山県の公式サイトでは、ふうの丘の詳細な施設情報や営業時間の確認ができます。

ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘の名物焼き芋の魅力

ふうの丘の最大の名物といえば、店内に入った瞬間から香る焼き芋です。この焼き芋はほぼ一年中販売されており、甘くてホクホクの食感が大好評を博しています。使用されているさつまいもの品種は、紅あずま、紅はるか、南天蜜姫などで、10月から3月にかけて特に人気が高まります。

 

焼き芋の販売は、店内のオープンカフェ風車で行われています。風車は社会福祉法人一麦会が運営しており、自家栽培のさつまいもを使用した石焼芋を提供しています。収穫後に熟成させたさつまいもを使用することで、甘くてねっとり蜜の多い焼き芋に仕上がっています。

 

紅あずまはホクホク派の代表格で、粉をふくほどさらっとした食感が特徴です。一方、紅はるかは色々試した結果、一番甘くて美味しいと評価される品種で、ねっとりとした食感と高い糖度が魅力です。焼き芋は1本から購入でき、お土産としても人気があります。店舗では干し芋も販売されており、温度管理を徹底して甘みを引き出した手間のかかる逸品として知られています。

 

ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘の野菜と果物の品揃え

ふうの丘では、紀の川市を中心とした地元産の新鮮な野菜や果物が豊富に揃っています。紀の川市は「フルーツ王国」として知られ、あら川の桃、いちご、はっさく、柿、キウイなど、一年を通じて様々な果実が実る恵まれた土地です。

 

主な販売商品

  • 地元産米
  • 旬の野菜(葉っぱ付きの不ぞろいにんじんなど珍しい農産物も)
  • 季節の果物(桃、いちご、はっさく、柿など)
  • 加工品(梅干し、こんにゃく、ジャム、ジュース)

特に桃の季節(6月中旬~8月中旬)には、「あら川の桃」が店頭に並び、その芳醇な香りとみずみずしい甘さで全国的に評判の高い桃を手頃な価格で購入できます。はっさくは12月から3月が旬で、ビタミンCが豊富に含まれ、ほどよい甘みと苦み、酸味のバランスが良いと評価されています。

 

店頭では、清見オレンジがコンテナ1杯2,000円、ポンカンが1ネット400円など、お買い得価格で販売されることもあり、紀ノ川農協が運営している直売所ならではの豊富な品揃えと価格の魅力があります。農産加工品コーナーには、熊野のサイダーや古座川のゆずドリンク、100%のみかんジュースなど、紀ノ川流域から紀南地方まで含めた和歌山県内の逸品が取り揃えられています。

 

ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘のカフェムリーノで楽しむ旅するランチ

2015年4月に店内にオープンした「カフェムリーノ」は、直売所の農産物を使った料理が楽しめる人気スポットです。カフェムリーノの最大の特徴は、月替わりで提供される「旅するランチ」です。一定の期間ごとに各国のランチプレートを企画し、ハワイ風、スペイン風、エジプト風、スリランカ風など、世界各国の料理を地元の新鮮野菜とともに味わえます。

 

スパイスコーディネーターの資格を持つオーナーが香辛料の特徴を生かし、現地の味を再現しています。フレッシュな野菜の甘さとスパイスのアクセントが食欲をそそり、ボリューミーな料理も思わず完食してしまう美味しさです。例えばスリランカチキンカレーでは、大きなチキンがゴロゴロ入った少しピリ辛のカレーに、たっぷりのお野菜やピクルスが添えられ、食べ応え満点です。

 

カフェムリーノの詳細

  • 営業時間:11時~17時(ラストオーダー16時45分、ランチは11時~14時)
  • 座席数:カフェ20席、オープンカフェ約30席
  • 電話番号:0736-75-9077
  • 予約:11時限定で予約可能

カフェは非常に人気が高く、オープンと同時に満席になることも多いため、事前予約がおすすめです。窓からはのどかな風景が眺められ、海外の雰囲気がある素敵な店内で、各場所に配置されているストーブも嬉しいポイントです。米粉を使ったスイーツも人気で、ねっとりとした口当たりとヘルシーな甘味、華やかな盛り付けが特徴です。

 

紀の川市観光協会のサイトでは、カフェメニューの詳細や予約方法について確認できます。

ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘の地産地消の取り組み

ふうの丘は、地産地消の拠点として重要な役割を果たしています。地産地消とは、地元で生産されたものを地元で消費する取り組みで、消費者にとっても生産者にとっても多くのメリットがあります。

 

消費者にとってのメリット

  • 新鮮で旬の味覚を堪能できる:収穫から食卓に届くまでの時間が短いため、栄養価が高く素材本来の風味を楽しめます
  • 生産者の顔が見えて安心:どのような人がどんな思いで作っているのかを知ることで、食材への信頼感が深まります
  • フードマイレージが短く環境に優しい:輸送距離が短くなるため、CO2排出量を削減できます
  • 食育につながる:食べ物がどのように作られているかを学ぶ機会になります

生産者にとってのメリット

  • 適正な価格で販売できる:中間マージンが少ないため、生産者の収入向上につながります
  • 消費者との直接交流:対面販売により、消費者の声を直接聞くことができます
  • 地域農業の活性化:地域の特産品のPRや新規就農者の支援にもつながります

ふうの丘では、対面販売によって出店者と消費者の間でコミュニケーションが生まれ、親しい関係性が築かれています。「この生産者から買いたい」という信頼関係が生まれることで、持続可能な地域農業の実現に貢献しています。

 

ファーマーズマーケット紀ノ川ふうの丘のユニークなヤギプロジェクト

ふうの丘には、他の直売所にはない独自の取り組みとして「ふうの丘ヤギプロジェクト」があります。このプロジェクトは、カフェムリーノとオープンカフェ風車を運営しているソーシャルファームもぎたてと、ふうの丘を運営している紀ノ川農協の共同プロジェクトです。

 

2022年5月から本格的な飼育が始まり、大阪府南河内郡にあるワールド牧場から2頭の子ヤギを譲り受けました。2頭とも元気な男の子で、現在は2歳を過ぎています。約1年かけて敷地内の環境整備から始め、メンバーと農協職員および役員のみんなでヤギの飼育エリアをつくりました。

 

ヤギプロジェクトの目的

  • 敷地内の除草作業の手伝い
  • 糞をたい肥にして土づくりに活用
  • その土で農産物を作る循環型農業の実践
  • 来場者とのふれあいの場の提供

このヤギたちは、持続可能な循環型農業の取り組みに力を貸してくれています。来場者は店舗の周辺でヤギを眺めることができ、特に子どもたちに人気があります。ヤギを眺めながらオープンカフェで食事を楽しむこともでき、季節を感じながらゆっくりとした時間を過ごせます。

 

店内にはイートインスペースも併設されており、壁側には充電コーナーが2ヶ所設置されています。充電ケーブルはレジで貸し出しを行っているため、ドライブの休憩にも最適です。平日はスーパーとして、休日はふれあいの場として、直売所ならではの「ぬくもり」を楽しめる空間が提供されています。