皮を捨てているなら、フィグの栄養の3割以上を毎回ゴミ箱に捨てています。
フィグ(fig)とは、英語でイチジク(無花果)を指す言葉です。発音はそのまま「フィグ」で、複数形は「figs」となります。辞書を引くと「イチジクの木」「イチジクの果実」という意味が最初に出てきますが、それだけではなく「取るに足らないもの」「些細なこと」という比喩的な意味でも英語圏では使われます。
語源は古典ラテン語の「ficus(フィクス)」です。イタリア語では「fico(フィコ)」、フランス語では「figue(フィグ)」、スペイン語では「higo(イゴ)」と変化し、最終的に英語の「fig」になりました。この言葉が日本語に入り「フィグ」と呼ばれるようになったのです。
つまり「フィグ」が正解です。
漢字の「無花果」の由来も面白いポイントです。イチジクは外から見ると花をつけないように見えるため「花がない果物=無花果」と名付けられましたが、実際には果実のように見える花嚢(かのう)の内側に小さな花を咲かせています。見えないだけで、ちゃんと花は咲いているのです。
日本には江戸時代に渡来し、当初から薬用・食用両方で重宝されてきました。現在も「不老長寿の果物」と呼ばれるほど、その栄養価の高さは広く知られています。
ドライフルーツのコーナーや香水の成分表示でよく見かける「フィグ」「フィグリーフ」は、すべてこのイチジクのことです。覚えておくと買い物がスムーズになります。
参考:フィグとイチジクの語源・歴史(Weblio辞書)
Weblio辞書:フィグ(fig)の意味と解説
フィグ(イチジク)は世界で700種類近くの品種があるとされ、日本でよく流通しているのは「桝井ドーフィン(ますいドーフィン)」という品種です。アメリカで育成された品種で、濃い紫色の果皮と濃厚な甘みが特徴。スーパーで見かけるイチジクのほとんどがこれだと考えて間違いありません。
旬は年に2回あります。6月〜8月の「夏果(なつみ)」と、8月〜10月の「秋果(あきみ)」です。秋果のほうが甘みが強く、出回る量も多いため「イチジクは秋の果物」というイメージが強くなっています。
品種をまとめると以下のとおりです。
| 品種名 | 果皮の色 | 特徴 |
|---|---|---|
| 桝井ドーフィン | 濃い紫 | 日本最多流通・甘みが強い |
| ビオレソリエス | 濃い黒紫 | フランス原産・高級品種 |
| バナーネ | 黄緑色 | 見た目がユニーク・甘さマイルド |
| ブラウンターキー | 暗紫色 | ジューシーで生食向き |
おいしいフィグを選ぶポイントは3つです。①ずっしりと重い、②果皮にハリがあって割れ目が入っている、③お尻(先端部分)がふっくら開きかけている、の3点を確認してください。
イチジクは収穫後の日持ちがとても短く、常温で1〜2日、冷蔵庫でも2〜3日が限界です。これが知られていない理由です。
生鮮イチジクが手に入らない時期に役立つのが「ドライフィグ(ドライイチジク)」で、こちらは1年中手に入り、栄養も凝縮されています。主な産地はトルコとイランで、それぞれ食感と味わいが少し異なります。
参考:いちじくの品種と旬について詳しく説明されています。
フィグ(イチジク)が「不老長寿の果物」と呼ばれてきたのには、確かな根拠があります。特に女性の体に関係する栄養が揃っていることが大きな理由です。
生のフィグ(可食部100g)に含まれる主な栄養成分は以下のとおりです。
| 栄養成分 | 生フィグ(100g) | ドライフィグ(100g) |
|---|---|---|
| カロリー | 54kcal | 291kcal |
| 食物繊維 | 1.9g | 10.7g(約5.6倍) |
| 鉄分 | 0.3mg | 1.7mg(約5.7倍) |
| カリウム | 170mg | 840mg(約4.9倍) |
| カルシウム | 26mg | 190mg(約7.3倍) |
(出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)文部科学省)
ドライフィグは生に比べてカルシウムが約7.3倍、食物繊維が約5.6倍にもなります。
特に注目したい成分が3つあります。まず「ペクチン(水溶性食物繊維)」。腸の善玉菌のエサになり、便通を整えます。さらに血糖値の上昇を緩やかにするため、糖尿病予防にも効果が期待されています。
次に「フィシン(たんぱく質分解酵素)」。パイナップルのブロメラインやキウイのアクチニジンと同じ種類の酵素で、食後に食べると消化を助けてくれます。焼肉や揚げ物の後のデザートとして最適です。これは使えそうです。
そして「植物性エストロゲン」。大豆イソフラボンと同じく女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする成分で、フィグのプチプチとした粒の部分に豊富に含まれています。PMS(月経前症候群)や生理痛の緩和、更年期症状の和らげに効果があるとされています。また骨の形成を助ける働きもあるため、女性に多い骨粗鬆症の予防にも役立ちます。
フィグが条件です。
参考:いちじくの栄養成分と女性への効果について詳しく解説されています(万田酵素公式コラム・日本食品標準成分表引用)。
万田酵素:いちじくの栄養|女性にうれしい美容・健康に!効果を解説
多くの方がフィグ(イチジク)の皮を丁寧に剥いて食べていますが、実はこれがもったいない食べ方です。栄養学的には皮ごと食べることが正解とされています。
フィグの皮には以下の成分が果肉よりも豊富に含まれています。
- ペクチン(水溶性食物繊維):腸内環境を整え、便通改善・血糖値コントロールに役立つ
- アントシアニン:皮の紫色に含まれるポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用がある
- ポリフェノール全般:老化防止・動脈硬化予防に働く
アントシアニンが基本です。
皮ごと食べる際に気をつけたいのが「フィシン」という成分です。生のフィグの白い樹液に含まれるたんぱく質分解酵素で、一部の人は口の中がピリピリ・イガイガしたり、アレルギー反応が出ることがあります。これは毒性ではなく酵素の作用によるもので、加熱すると酵素が失活するため反応が起きにくくなります。皮ごと食べてみてピリピリ感がある人は、加熱(コンポート・ジャム・焼きフィグなど)に切り替えましょう。
完熟したフィグなら皮が薄くなるため、そのまま口に入れても硬さが気になりません。ヘタを切り落とし、縦に切るだけで完成です。洗い方のコツは、流水で優しくなでるようにすすぐこと。強くこすると皮が破れやすいので注意してください。
参考:フィグの皮ごと食べることの栄養価と注意点が詳しく書かれています。
小島屋:いちじくは皮ごと食べられる?美味しいいちじくの食べ方
フィグ(fig)という言葉は、食材としてのイチジクだけでなく、日常生活のさまざまな場面で使われています。知っておくと、買い物や商品選びで役立ちます。
ドライフィグとして使う場合
ドライフィグ(乾燥イチジク)は1年中手に入り、おやつやヨーグルトのトッピング、お菓子作りの材料として幅広く使えます。1日の摂取目安は20〜30g(1〜2個程度)が適量です。食べすぎると食物繊維の過剰摂取で腹痛や下痢になることがあるため、量の管理が大切です。ドライフィグ100gはカロリーが約291kcalと高めなので、間食として食べる場合は1日1〜2粒に留めておくのが安心です。
ヨーグルトとの組み合わせが最強
ドライフィグをヨーグルトと一緒に食べると、ヨーグルトの乳酸菌とフィグの食物繊維が相乗効果を発揮します。腸内環境の改善効果がさらに高まるため、朝食のトッピングとして特にお勧めです。これは腸活として理にかなった組み合わせです。
フィグの香り(香水・アロマ・ボディケアの世界)
「フィグ」または「フィグリーフ」と書かれた香水やボディケア商品を見たことがある方は多いと思います。完熟フィグの甘くミルキーな香りと、葉のグリーンで少しビターな香りが混ざり合った独特の香りが特徴で、夏から秋にかけて特に人気が高まります。男女問わず使えるユニセックスな印象を持ち、ディプティックの「フィロシコス」やロジェ・ガレの「フィグ」シリーズが有名です。香水の成分表示に「フィグ」「フィグリーフ」と書いてあれば、イチジクの香りが使われているということです。
料理での「フィグ」表記
レストランのメニューやレシピ本で「フィグのサラダ」「フィグジャム」「フィグソース」という表記を見かけることもあります。いずれもイチジクを使った料理です。特にチーズとの相性が抜群で、バゲットにクリームチーズとドライフィグを組み合わせるだけで、本格的な一品になります。赤ワインや白ワインとのペアリングでも定評があります。
参考:フィグの香りの特徴と香水への使われ方について詳しく説明されています。
フィグの知識を「家庭での実践」に落とし込む視点は、検索上位の記事にはあまり詳しく書かれていません。ここでは主婦目線で日常使いしやすい選び方・保存・活用法をまとめます。
スーパーでのフィグの選び方チェックリスト
- 🔴 果皮が均一な紫色または赤みがかっていて、ツヤがある
- 🔴 手に持つとずっしりと重さがある(水分が多い証拠)
- 🔴 お尻の部分(先端)がわずかに開いてふくらみがある
- ❌ 果皮がベタついているもの、傷や黒ずみが多いものは避ける
- ❌ 触れてぐにゃっと過度にやわらかいものは傷みが進んでいる可能性あり
保存方法:日持ちが短いので工夫が必要
生のフィグは非常に傷みやすく、常温では夏場なら半日〜1日で傷み始めます。冷蔵庫の野菜室に入れ、1個ずつキッチンペーパーで包んでから保存袋に入れると2〜3日もちます。冷凍保存も可能で、丸ごとまたは半割にしてフリーザーバッグに入れると2〜3週間保存できます。凍ったままスムージーに入れたり、解凍後にジャムにするとロスなく使えます。
大量に手に入ったときのおすすめ活用法
フィグを大量にもらったときや特売で買いすぎたときは、コンポートやジャムにするのが最善です。砂糖と一緒に煮るときに皮ごと使うと、アントシアニンが溶け出して鮮やかな色合いになり、栄養もまるごと摂れます。またヨーグルトに入れて一晩おくと、フィグの甘みがヨーグルトに移り食べやすくなります。これが腸活の観点でも理にかなっています。
ドライフィグの賢い買い方
ドライフィグを選ぶ際は、産地の表示を確認するのがポイントです。トルコ産は白っぽく大粒でやわらかく、甘みが強め。イラン産はやや小ぶりで食感が少し硬く、濃厚な風味が特徴です。また、無添加のものを選ぶと砂糖やオイルが添加されていないため、純粋にフィグ本来の栄養が摂れます。スーパーの乾物コーナーや製菓材料コーナーのほか、ナッツ専門店やネット通販でも購入できます。ドライフィグが条件として1袋200〜300gのものが使い切りやすいサイズです。
参考:ドライいちじくの選び方・産地・保存について詳しく解説されています(1956年創業の専門店の知見)。
小島屋:ドライいちじくの栄養価がすごい!健康に効果的な栄養素や生との違いを解説
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