フラットブレッドのピザを「ただ薄いだけのピザ」だと思っていたら、実は家族の食費を年間で1万円以上節約できるチャンスを逃しているかもしれません。
フラットブレッドとは、穀粉・水・塩を合わせて平らに焼いたシンプルなパンの総称です。英語の "flat"(平ら)と "bread"(パン)をそのまま組み合わせた言葉で、Wikipediaをはじめとする資料によれば、その起源はバビロンの紀元前4000年ごろにまで遡るとされています。
ではピザとは何が違うのでしょうか? 一番の違いは「イースト(酵母)を使うかどうか」と「焼き方」です。
ピザは一般的にドライイーストを使って生地を発酵させ、炭酸ガスで生地をふっくら膨らませてから焼きます。一方でフラットブレッドは、多くの場合イーストを使わずに作られます。膨張剤なしで平らなまま焼き上げるのが基本です。つまり発酵工程がないということですね。
実はWikipediaの「フラットブレッド」の一覧に「ピザ(イタリア)」も含まれています。驚きですね。つまりピザはフラットブレッドの一種として分類されているのです。ただし日本では、イーストを使い発酵工程を経た丸型のものを「ピザ」と呼ぶことが多く、家庭やレストランでもそのイメージが定着しています。
| 比較ポイント | フラットブレッド | 一般的なピザ |
|---|---|---|
| イースト | 基本的に不使用 | 使用 |
| 発酵時間 | 不要 | 30〜60分必要 |
| 食感 | 薄くパリッとクリスピー | ふっくら・もちもち |
| 生地の厚み | 1mm〜数mm程度 | 5mm〜1cm以上 |
| 調理時間 | 15〜20分 | 60〜90分(発酵込み) |
食感でいえば、フラットブレッドはクリスピーでパリパリとした歯ごたえが特徴です。一方、発酵ピザはモチモチとした弾力があります。どちらが好みかは人それぞれですが、「軽く食べたい」「時間がない」というときにフラットブレッドは力を発揮します。
参考:フラットブレッドの種類と歴史について詳しく解説されています。
フラットブレッドの生地がなぜイースト不要で成立するのか、気になりますね。
通常のピザ生地では、イーストが糖を食べて炭酸ガスを発生させ、そのガスで生地を膨らませます。この「発酵」には常温で30〜60分かかります。対してフラットブレッドは、そもそも「膨らませない」ことを前提にした生地。薄く伸ばして焼くので、ガスを発生させる必要がないのです。これが原則です。
基本の材料は驚くほどシンプルです。
ベーキングパウダーを加えると、わずかにふっくらしたセミクリスピー生地になります。ヨーグルトを少量(大さじ1〜2)混ぜるとしっとり感が増し、フライパンでも焼きやすくなるので試す価値があります。
材料を全部混ぜたら生地をまとめ、5分ほど休ませた後に薄く伸ばすだけ。フライパン中火で片面2〜3分ずつ焼けば生地の完成です。生地から数えても15分以内に焼き上がるのが最大の魅力。忙しい平日の夕食にもぴったりです。
参考:イーストなし・発酵なしで作れるシンプルなフラットブレッドレシピが紹介されています。
「ピザはカロリーが高いから控えめにしないと」という方も多いかもしれません。これは使えそうです。
一般的なピザ(直径20cm・Sサイズ)の生地1枚あたりのカロリーは約318kcalで、糖質は58.5g。お茶碗1杯のご飯(約234kcal)より高カロリーです。これに対してフラットブレッド生地(薄力粉100g使用・直径約20cm分)は、油脂や砂糖を控えることで200kcal前後に抑えられます。
差はおよそ100kcal以上。毎週1回フラットブレッドに置き換えると、年間で5,200kcal以上の差になります。脂肪1kgはおよそ7,200kcalに相当するといわれるので、それだけで体重に換算すると約0.7kg分のカロリー差になります。
もう一つ注目したいのが「糖質」です。発酵ピザ生地には砂糖が含まれることが多く、糖質が高くなりやすいです。フラットブレッドは砂糖なしで作れるため、糖質量も低く抑えられます。全粒粉を使えばさらに食物繊維が増え、血糖値の上昇もゆるやかになります。健康面での工夫がしやすいということですね。
もし糖質をさらに抑えたい場合は、市販の「低糖質薄力粉」を使う方法もあります。シャトレーゼの糖質カットピザ(通常比で糖質約70%カット)のような既製品も参考になります。家庭でも同じ方向性で作れるのがフラットブレッドの利点です。
参考:ピザのカロリー・糖質量の詳しいデータが掲載されています。
ピザのカロリーと糖質は高め〜ダイエット中はトッピングも気をつけよう
フラットブレッドは実は世界中に50種類以上存在しています。それぞれの文化に根付いた形があるのです。
代表的なものをまとめると以下の通りです。
日本ではフラットブレッドをピザの「台」として使う方法が人気です。生地に市販のトマトソースを塗り、好みのチーズと具材を乗せてトースターで3〜5分焼けば完成します。コストコでは「フラットブレッド マルゲリータ」という商品が人気で、購入者のアレンジとして「トッピングを追加してボリュームアップ」するという方法も広まっています。
ピタパンをフラットブレッドの代用として使う方法も便利です。直径約20cmの丸形が多く、そのままピザ台として使えます。市販のピタパンは1枚あたり100〜150円程度で手に入るため、コスト面でも優秀です。
ここからは少し踏み込んだ話をします。フラットブレッドのピザは「冷蔵庫の整理に使えるメニュー」として優秀なのです。
通常のピザは生地を作って発酵させる時間的コストがかかるため、「わざわざ作るほどでもないかな」と後回しにしがちです。ですがフラットブレッドなら生地の準備が5分以内に終わるため、「今夜使い切りたい野菜がある」というときに積極的に活用できます。余り野菜ロスを防げるということですね。
実際に「使えるアレンジ」をまとめると次のようになります。
また、フラットブレッドの生地を多めに作って冷凍しておくという方法もあります。伸ばして焼く前の生地状態でラップに包み冷凍すると、約1ヶ月保存が可能です。解凍は冷蔵庫に移して1時間ほどでOK。冷凍ストックを持っておくと、急な来客時や「夕飯何にしよう」という日にも対応できます。
フラットブレッドの生地作りに慣れてきたら、小麦粉の一部を全粒粉に置き換えてみるのもおすすめです。全粒粉は精製小麦粉より食物繊維・ビタミンB群・鉄分が豊富で、子どもの栄養面が気になるご家庭でも取り入れやすいです。全粒粉1〜2割の置き換えなら食感の変化も少なく、違和感なく続けられます。
参考:ピザのトッピングの組み合わせアイデアが豊富に紹介されています。
ピザの具材ランキング10選|定番から子供に人気の変わり種も紹介 - Pizza Fontana

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