干した大根のカルシウムは、生の大根の約20倍にもなります。
干し野菜と聞くと、広い庭や専用の器具が必要なイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし実際には、ザルや干しカゴさえあればマンションのベランダでも十分に作れます。道具はシンプルで構いません。
基本のステップは次の4つです。
- 🧼 洗う:野菜をよく水洗いします。皮は基本的にむかなくてOKです。皮のすぐ内側に栄養が豊富に含まれているため、皮ごと干す方が栄養価も高くなります。
- 🔪 切る:干すと縮むので、ひと回り大きめに切るのがポイントです。薄切り(3〜5mm程度)にすると乾燥が早く、短時間で仕上がります。
- 🧻 水気を拭く:切り口の水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取ります。これが意外と大切で、水分が残るとカビや傷みの原因になります。
- ☀️ 干す:ザルや干しカゴに野菜が重ならないよう等間隔に並べ、風通しと日当たりの良い場所に置くだけです。
つまり、手間はほとんどありません。
干す時間の目安は、水分の少ないきのこ類で約3時間、大根やにんじんなどの根菜類で1〜2日、ナスやトマトなど水分の多い野菜は2日程度が目安です。天日干しの最適な時間帯は午前10時〜午後3時。日差しが安定して強く、気温も上がり乾燥しやすい時間帯です。
なお、夜は外に出しっぱなしにしないことが原則です。夜間は湿度が上がり、せっかく乾かした野菜が湿気を吸い戻してしまいます。夕方には室内に取り込み、翌朝また外に出す習慣をつけましょう。
【虎斑竹専門店 竹虎】干し野菜の作り方(基本の干し方・レシピも掲載)
基本的にどんな野菜でも干し野菜にできますが、初心者には根菜類から始めるのがおすすめです。根菜類は水分量が中程度で扱いやすく、失敗が少ないです。
| 野菜の種類 | 具体例 | 干し時間の目安 | 切り方の例 |
|---|---|---|---|
| 根菜類 | 大根・にんじん・ごぼう | 1〜2日 | 輪切り・千切り |
| きのこ類 | しいたけ・しめじ・えのき | 3〜6時間 | 手で割く・薄切り |
| 果菜類 | ピーマン・なす・かぼちゃ | 1〜2日 | 輪切り・半月切り |
| 水分の多い野菜 | トマト・きゅうり | 2〜3日 | 薄い輪切り |
切り方は「干した後に何の料理に使うか」を考えると決めやすいです。千切りにすれば漬物や炊き込みご飯に、輪切りの薄切りにすればスープや素揚げチップスに使えます。厚切りにするとソテーや炒め物向きの食感に仕上がります。
逆に、水菜・レタス・もやしのように1〜2日で傷むデリケートな葉物野菜は干し野菜に向いていません。これだけは注意が必要です。
ピーマンは干すと青臭さと苦みが大幅に薄れることが知られています。ピーマン嫌いのお子さんにも食べてもらいやすくなるのは、主婦にとってうれしいメリットです。これは使えそうです。
【クロップライフジャパン】栄養がつまった干し野菜の作り方(野菜の選び方・切り方の詳細)
冒頭でもお伝えしましたが、干し野菜の栄養効果は本当に驚くべきものがあります。切り干し大根(干した大根)は生の大根と同じ重量で比べると、カルシウムが約20倍、食物繊維は約16倍、鉄分は約50倍にもなります。
「同じ重量で比べると」という点がポイントです。
実際に食べる際には水で戻すため、比率はやや変わりますが、それでも実際に100gの生大根と、20gの切り干し大根(戻すと100g程度になる)で比べた場合でも、食物繊維は約3倍、カルシウムは約4倍になるという試算があります。つまり少量でも効率よく栄養が摂れるということですね。
さらに注目したいのがきのこ類です。しいたけに含まれる「エルゴステロール」という成分は、紫外線を浴びるとビタミンDに変化します。生のしいたけを使う前に1〜2時間だけ天日に当てるだけで、ビタミンDの量が約10倍になるという研究結果があります。カルシウムの吸収を助けるビタミンDは、骨粗しょう症の予防にも関係する栄養素です。
骨の健康を気にする女性にとって、干し野菜は知っておくと得をする習慣です。
水分が抜けることで野菜の甘みと旨みも凝縮されます。干し野菜を使ったスープや煮物は、生野菜から作るよりも味が濃くなるため、調味料を少し減らす工夫が必要なくらいです。薄味派の方は気持ち調味料を少なめにするのが基本です。
【カゴメ・ベジデイ】切り干し大根は栄養の宝庫|カルシウムは大根の20倍(栄養成分の詳細比較)
せっかく作った干し野菜を無駄にしないために、保存方法を正しく知っておくことが大切です。干し野菜の保存期間は乾燥の度合いによって大きく変わります。
乾燥の程度は大きく「セミドライ」と「フルドライ」の2種類があります。セミドライは半日〜1日程度乾かした半生タイプで、食感が柔らかく生野菜に近い状態です。保存期間は冷蔵庫で3〜5日程度と短めです。フルドライは数日〜1週間以上しっかり乾燥させたもので、長期保存向きです。密閉容器に乾燥剤を入れて保管すれば、常温でも数週間、冷凍では約1ヶ月保存できます。
保存の際の注意点は、密閉が最重要です。
ジップロックや蓋付きの保存瓶など、空気と湿気をシャットアウトできる容器に入れてください。湿気が入るとカビの原因になります。冷凍保存する場合は、フリーザーバッグに入れて平らに伸ばして凍らせると、使いたい分だけパキッと折って取り出せるので便利です。
また、干し野菜を料理に使う前は、水またはぬるま湯に20分ほど浸して戻しておくと、食感がよみがえり味もしみ込みやすくなります。野菜の出汁が出た戻し汁も捨てず、そのままスープや煮物のだしとして使えます。これは無駄がなくていいですね。
「晴れた日が続かないと干し野菜は作れない」と思っている方も多いですが、それは誤解です。室内でも十分に作れます。
室内干しの場合、日当たりの良い窓辺にザルを置き、扇風機やサーキュレーターで風を当てるだけで乾燥できます。特に冬場は室内が乾燥していて空気も澄んでいるため、むしろ干し野菜に向いているシーズンです。干し野菜研究家の澤井香予さんによると、湿度40%以下になる12月〜2月末頃は、干し野菜作りに最適な時期とされています。
さらに手軽なのが、電子レンジを使う方法です。
電子レンジ干し野菜の手順はシンプルです。野菜を薄切りにして水気を拭き、クッキングシートを敷いた耐熱皿に重ならないように並べます。ラップはせずに600Wで6〜8分加熱し、取り出してから15〜20分室温で自然乾燥させれば完成です。
天日干しに比べると時間が大幅に短縮でき、雨の日でも関係ありません。ただし、電子レンジでの加熱は香りや食感が天日干しとやや異なるため、スープや炒め物に使う分には問題ありませんが、長期保存を目的とする場合は天日干しの方が向いています。電子レンジ干しが条件です、という使い分けが大切ですね。
管理栄養士の村上祥子さんによれば、電子レンジで作った干し野菜は冷凍保存で最長1年保つことも可能とのことです。野菜の食品ロス削減にも役立つ方法として、注目されています。
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