バターを使わないと手作りクラッカーは7割もパサパサに仕上がります。
手作りクラッカーの材料は、驚くほどシンプルです。市販のクラッカーには乳化剤や保存料などが含まれていますが、手作りなら余計なものを一切入れずに済みます。これは、小さな子どもがいる家庭にとって大きなメリットです。
基本材料はたったの4つで揃います。
道具はボウル・麺棒・オーブンシートがあれば十分です。型抜きがなければ包丁で四角く切るだけでも立派なクラッカーになります。これは使えそうです。
オリーブオイルを使うと風味が増し、サラダ油にするとよりあっさりした仕上がりになります。どちらも正解なので、その日の気分や合わせる食材に合わせて選んでみてください。
一方でバターを使う場合は、あらかじめ常温に戻しておく必要があります。冷たいバターをそのまま混ぜようとすると生地がなじみにくく、焼き上がりがかたくなりやすいのでご注意ください。バターが条件です。
サクサクのクラッカーを作るうえで、最も重要なのが「こねすぎない」こととされています。薄力粉を水分と混ぜると「グルテン」というたんぱく質が形成されます。このグルテンが多くなるほど、焼き上がりがかたく・もちっとした食感になってしまうのです。
つまり、さっくりした食感を出すには「混ぜる回数を最小限に抑えること」が基本です。
具体的な手順は次の通りです。
焼き時間は各家庭のオーブンによって差があります。10分を過ぎたあたりから扉越しに色づきを確認することをおすすめします。端が薄い場合はそこから焦げやすいので、全体に均等な厚みになるよう伸ばすのがコツです。
フォークで穴をあける「ドッキング」という工程も大切です。これをしないと、生地が膨らんで凸凹になります。均等に5〜6か所あければ問題ありません。
焼き上がり直後はやわらかく感じても、冷めるとサクサクになります。焼いた後すぐに食べようとしてがっかりしないよう、網の上で10分ほど冷ますのを忘れずに。冷ますのは必須です。
基本生地をマスターしたら、アレンジの幅は一気に広がります。意外なことですね。粉チーズ・全粒粉・乾燥ハーブなど、身近な材料を混ぜるだけで全く違う味わいになります。
人気のアレンジを具体的に紹介します。
アレンジするときのポイントは「水分量の調整」です。粉チーズや全粒粉を加えると生地がまとまりにくくなることがあります。その場合は水を少量(小さじ1程度)追加してください。これだけ覚えておけばOKです。
市販のクラッカー(例:リッツ1箱・約200円)と比較すると、手作りの材料費は100円前後に収まるケースが多く、コスト面でもメリットがあります。毎週作れば年間で数千円の節約になる計算です。
せっかく作ったクラッカーが数日でしけってしまっては残念です。保存の仕方ひとつで、食感と日持ちが大きく変わります。
常温保存の場合は、乾燥剤を入れた密閉容器(ジップロックや保存缶)に入れることが基本です。湿気が大敵なので、梅雨時や夏場は特に注意が必要です。適切に保存すれば常温で3〜5日間、おいしく食べられます。
冷凍保存も可能です。
焼いたクラッカーを完全に冷ましてからジップロックに入れ、冷凍すれば約1か月保存できます。食べるときはオーブントースターで2〜3分加熱するだけで、焼きたてに近い食感が戻ります。まとめて作り置きしたい場合はこの方法が断然おすすめです。
生地の状態でも冷凍できます。伸ばして切った状態でラップに包み、冷凍しておくと食べたいときに焼くだけなので便利です。冷凍生地は2週間を目安に使い切るのがよいでしょう。
乾燥剤は100円ショップのものでも十分効果があります。シリカゲルタイプ(白い粒状)が吸湿力が高くおすすめです。乾燥剤は有料ですが、一袋あれば何度も使えるのでコスパは良好です。
手作りクラッカーは、子どもと一緒に作るのにも向いています。生地を伸ばして型抜きをする作業は、3歳ごろから手伝えるため「親子クッキング」の入門にもなります。いいことですね。
型抜きクラッカーはパーティーやピクニックの場でも活躍します。星形・ハート型・動物型など、100円ショップで手に入るクッキー型を使えば見た目もかわいくなります。誕生日会のテーブルに並べるだけで、市販品にはない「手作り感」が喜ばれます。
デコレーションのアイデアもいくつか挙げます。
野菜パウダーを使う場合は、小さじ1/2から試すのがおすすめです。入れすぎると生地がべたつき、焼き上がりがかたくなることがあります。少量から試すのが原則です。
子どもとクラッカーを作る経験は、食育にもつながります。「自分で作ったもの」として食事への関心が高まり、偏食が改善したというエピソードも少なくありません。簡単なレシピだからこそ、毎週の習慣にもしやすいです。
参考リンク:農林水産省が推進する食育活動について、家庭での手作り食品が子どもの食への関心や食習慣に与えるプラスの影響を解説しています。