マキベリーを毎日飲んでいる方でも、血糖降下薬と一緒に摂ると低血糖を起こすリスクがあります。
「副作用なし」という言葉を見かけたことがある方も多いでしょう。たしかに、現時点でマキベリーによる重篤な副作用の症例は報告されていません。ただし、「重篤な症例が報告されていない」ことと「絶対に安全」はイコールではありません。これは大切な区別です。
マキベリーの摂取に関する副作用はまだ科学的研究の段階にあり、確定的なデータが揃っていないのが現状です。食用の歴史は南米チリの先住民マプチェ族が数世紀にわたって利用してきた長い歴史があるものの、現代的なサプリメントや濃縮エキスとしての安全性データは限られています。
注意したいのが「お腹がゆるくなる」という報告です。厚生労働省の研究データによると、アントシアニンを含む成分は過剰摂取や体質によってお腹が緩くなることがあるとされています。マキベリーのアントシアニン含有量はブルーベリーの約14倍、アサイーの約5倍と極めて高いため、大量摂取には注意が必要です。
つまり「副作用なし=何を飲んでも大丈夫」ではありません。体質や体調、摂取量の管理が重要です。
参考リンク(マキベリーの副作用・アントシアニンの安全性についての厚生労働省研究資料)。
アントシアニン安全性情報|厚生労働科学研究成果データベース
マキベリーを摂取する際に特に注意が必要な状況があります。大きく4つのケースに分けてお伝えします。
① 妊娠中・授乳中の方
妊娠中や授乳中にマキベリーを摂取することの安全性については、現時点で十分な科学的情報がありません。一般的にスーパーフードは「健康によい」と認識されがちですが、妊娠中はとくに慎重に対応する必要があります。念のため使用を避けるか、かかりつけの産婦人科医に相談してから摂取するようにしましょう。
② 血糖降下薬を服用中の方
マキベリーには、動物実験でマウスの血糖値を下げる作用が確認されています(投与量に比例して血糖値が低下)。これは健康維持の面では良い側面がありますが、血糖降下薬や糖尿病治療薬と同時に摂取した場合、血糖値が必要以上に下がる「低血糖」のリスクが生じる可能性があります。低血糖は頭痛・めまい・冷汗・意識障害などを引き起こすため、薬を服用中の方は必ず医師に相談してください。薬と一緒に飲むのは危険なこともあります。
③ 鉄分サプリと一緒に摂取している方
マキベリーには鉄分も含まれています。国民生活センターの2024年12月の報告では、鉄サプリを1日54〜108mgという高用量で約3年間摂取した結果、「続発性鉄過剰症」と診断された事例があります。鉄過剰症は肝障害・糖尿病・心不全などの深刻なリスクにつながります。マキベリー単体では鉄分の過剰摂取にはなりにくいですが、他の鉄サプリと組み合わせている場合は摂取量の合計に注意が必要です。
④ ベリー類アレルギーの疑いがある方
マキベリーはブルーベリーやアサイーと同系統のベリー類です。ベリー類に対してアレルギー反応が出たことのある方は、マキベリーでも同様の反応が起きる可能性があります。初めて摂取する場合は少量から試して、体の反応を確認することが大切です。
参考リンク(国民生活センターによる鉄サプリ過剰摂取の注意喚起)。
海外事業者の鉄サプリメントの長期使用により鉄過剰症を発症|国民生活センター
正しい摂取量を守ることが基本です。パウダータイプの場合、1日あたり2〜3g(ティースプーン山盛り1杯程度)が目安とされています。ペットボトルのキャップ1杯分とほぼ同量と考えると想像しやすいでしょう。
摂取方法については、加熱に弱いという性質を頭に入れておきましょう。マキベリーに含まれるアントシアニンなどのポリフェノールは、熱によって成分が壊れやすい特性があります。スムージーやヨーグルト、アイスクリームなど、冷たいものと合わせて摂るのが効果的です。どうしても温かい飲み物に入れたい場合は、粗熱が取れてから混ぜるようにしましょう。
アントシアニンは摂取後約2時間で血液中に吸収され、約24時間後に尿として排出されます。これは水溶性の成分であるためで、毎日継続的に摂取することで持続的な効果が期待できます。毎日続けることが大切です。
また、乳製品や動物性たんぱく質との組み合わせはおすすめです。マキベリーに含まれる鉄分の吸収を、乳製品や卵などに含まれるたんぱく質が助けてくれます。貧血が気になっている方には特に嬉しい組み合わせですね。
| 摂取方法 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| ヨーグルトに混ぜる | 鉄吸収も◎、手軽 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| スムージーに加える | フルーツと相性抜群 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| 牛乳・豆乳に混ぜる | 飲みやすく継続しやすい | ⭐⭐⭐⭐ |
| 温かいお茶・スープに | 成分が壊れやすいので注意 | ⭐⭐ |
| サプリメントで摂取 | 忙しい方や料理が苦手な方に | ⭐⭐⭐⭐ |
スーパーフードという言葉には、「体によい」「自然由来だから安心」というイメージが伴いがちです。これは注意が必要な思い込みです。
健康志向の高まりから、マキベリーのようなスーパーフードを複数組み合わせる方が増えています。アサイーパウダー+マキベリーパウダー+ビルベリーサプリを同時に飲む、といったケースです。それぞれ単体では問題のない量でも、複数の抗酸化系サプリを組み合わせることでアントシアニンや鉄分の総摂取量が知らず知らずのうちに増えることがあります。
日本スーパーフード協会の2018年下半期ビューティースーパーフードランキングで1位に選ばれたマキベリーは、知名度が上がるにつれて様々な製品に配合されるようになりました。1つの製品だけを見て「適量を守っている」と思っていても、複数製品を併用すると実際の摂取量は数倍になることがある、という点は見落とされがちです。
対策としては、現在摂取しているサプリメントや健康食品をリストアップし、同種の成分が重複していないか確認することが大切です。スマートフォンのメモアプリに「飲んでいるサプリの成分一覧」を記録しておくだけで管理しやすくなります。これだけ覚えておけばOKです。
また、「天然由来=副作用なし」という考えには根拠がありません。自然界の物質でも、量や組み合わせを誤れば体に影響を与える可能性があります。「スーパーフードだから大丈夫」ではなく、「どの成分をどのくらい摂っているか」を把握する習慣をつけることが、本当の健康管理につながります。
副作用のリスクを最小限に抑えながらマキベリーの効果を享受するには、製品選びが重要です。
まず確認したいのが、「機能性表示食品」や「有機JAS認証」を取得しているかどうかです。機能性表示食品は、消費者庁への届出を経て、科学的根拠に基づいた機能性が表示された製品です。品質管理がしっかりしているため、安全性の面でも安心感があります。
次に成分の透明性を確認しましょう。マキベリー以外の成分が多数含まれているサプリの場合、何が副作用の原因になるか特定しづらくなります。できる限りシンプルな成分構成の製品を選ぶと、体への影響を把握しやすくなります。
製品を選ぶ際の具体的なチェックポイントは以下のとおりです。
製品を選んだら、まず少量から始めることが基本です。1週間ほどかけて体の反応を観察し、問題がなければ徐々に目安量に近づけていくのが安全な始め方です。
参考リンク(マキベリーを含む健康食品素材の安全性情報・国立健康・栄養研究所)。
マキベリー|健康食品の安全性・有効性情報(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)