熱々のパスタに納豆を乗せると、ナットウキナーゼが70℃以上で失活して健康効果がゼロになります。
「今日は何も考えたくない…」という日の昼ごはんに、納豆パスタはぴったりの一皿です。めんつゆさえあれば調味料はそれだけで十分で、主婦にとっては本当に頼もしい味方です。
まず基本の材料を確認しましょう。
作り方はとてもシンプルです。パスタを塩を入れたお湯で袋表示通りに茹でます。茹で上がったら湯切りし、すぐにボウルへ移してバターをからめます。そこにひきわり納豆(付属のタレも一緒に)を加え、めんつゆをかけて全体をよく混ぜれば完成です。これが基本形です。
ポイントはひとつだけ覚えておけばOKです。「パスタを茹でたら素早くバターで和える」という工程が、パスタがパサつかないコツです。バターの脂分がパスタのデンプン質をコーティングし、納豆との絡みがよくなります。仕上げにのり・小ねぎをトッピングすると、風味と彩りが格段にアップします。
実は、めんつゆの「3倍濃縮」「2倍濃縮」「ストレート」という表示を気にしないで使うと、塩辛くなったり味が薄くなったりして失敗します。これは要注意です。
濃縮倍率ごとの目安量(1人分)を確認しておきましょう。
この数字の違いが、味の決め手になります。たとえばストレートタイプを3倍濃縮と同じ量(大さじ1杯)しか使うと、「なんだか薄い…」という結果になります。逆に3倍濃縮をストレート感覚で多量に使うと「塩辛い!」となりがちです。一読して自分の手持ちのめんつゆの倍率を確認するだけで、失敗がグッと減ります。
市販のめんつゆの中でも特に使いやすいのが、キッコーマンの「めんみ」やミツカンの「追いがつおつゆ2倍」などです。これらはスーパーで手に入りやすく、和風パスタとの相性も良いとされています。つまり「倍率を確認する」だけで大丈夫です。
納豆付属のタレにも醤油ベースの塩分が含まれているため、めんつゆの量はまず少なめから試して味見するのが原則です。「薄いな」と感じたときだけ追加する、という順序が安全です。
参考:めんつゆ濃縮倍率ごとの換算方法がわかりやすく解説されています。
「小粒納豆でも同じじゃないの?」と思いがちですが、納豆パスタにおいては種類の選び方が仕上がりを大きく左右します。意外ですね。
ひきわり納豆はパスタとの相性が抜群です。その理由は、粒が細かいためにパスタの表面に均等に付着しやすいからです。小粒・中粒の納豆では、ネバネバの粘り気でパスタから粒が滑り落ちてしまい、「納豆が下に溜まってパスタだけ食べてる…」という状態になりがちです。これが悩みのタネです。
ひきわり納豆のもうひとつのメリットは、栄養価の面にあります。ひきわり納豆は製造時に大豆の外皮を取り除いてから砕くため、表面積が大きくなり、納豆菌・ナットウキナーゼの生成量が粒納豆より多くなります。一方で食物繊維は粒納豆のほうが豊富なため、どちらが絶対的に優れているとは言えません。ひきわりは「絡みやすさ」と「消化のよさ」で選ぶのが正解です。
もしひきわりが苦手な場合は、おかめ納豆の「極小粒」シリーズが代替として使いやすいです。粒が小さい分パスタへの絡みも増し、食感も食べやすくなります。ひきわりか極小粒を選ぶだけで、仕上がりが変わります。
参考:粒納豆とひきわり納豆の違いや特徴を詳しく解説しています。
「毎日納豆を食べているのに健康効果を全然実感できない…」という方は、混ぜるタイミングと温度に問題がある可能性があります。痛いですね。
納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」は血液をサラサラにすると言われる酵素ですが、熱にとても弱い性質を持っています。50℃以上で活性が低下し始め、70℃以上ではほぼ失活してしまうことが分かっています。つまり、熱々のパスタに乗せた時点で、健康効果の大部分が失われているかもしれません。
これを防ぐためには、パスタを少し冷ましてから納豆を和えることが重要です。具体的には、茹で上がったパスタをバターで和えた後、軽く混ぜながら2〜3分置いて粗熱を取る方法が有効です。手の平をかざしてほんのり温かい程度(40〜50℃)まで冷えたら、納豆と混ぜるタイミングです。
ただし、納豆菌そのものは納豆ナットウキナーゼより耐熱性が高く、死滅しても腸内環境に対する整腸作用(プロバイオティクス効果)は一部継続します。「健康効果ゼロ」にはならないという点は安心してください。ナットウキナーゼを活かしたい場合だけ温度に注意すれば大丈夫です。
参考:ナットウキナーゼが失活する温度や正しい食べ方が詳しく書かれています。
納豆菌は熱に弱い?栄養成分を守る加熱方法と注意点を徹底解説 - 川島屋
めんつゆと納豆だけのシンプルな味は、週に何度も続けると「また同じ味か…」と飽きてしまうことがあります。そんなときに役立つのが、家にある食材をひとつだけプラスする「ちょい足し」です。
① バター(5g)
最も手軽で失敗しない追加食材です。コクと風味が一気にアップし、納豆の独特のクセもマイルドに抑えてくれます。茹で上がったパスタに最初に絡めるだけでOKです。
② 塩昆布(ひとつまみ)
旨味成分(グルタミン酸)が豊富な塩昆布をひとつまみ加えると、めんつゆだけでは出せない複雑なコクが加わります。塩分もあるため、めんつゆの量をやや控えめにするのがポイントです。
③ 卵黄(1個)
パスタに卵黄を落とすと、まるでカルボナーラのようなとろっとした食感になります。卵黄は加熱不要なので、納豆のナットウキナーゼと同じくそのまま乗せて混ぜるだけです。これは使えそうです。
④ ごま油(小さじ1)
めんつゆとごま油の組み合わせは定番ですが、とくに納豆との相性は抜群です。香ばしさが加わり、食欲をそそる香りが引き立ちます。仕上げにひと回しかけるだけです。
⑤ 大葉(2〜3枚)
千切りにした大葉を乗せると、納豆の匂いが気になるご家族にも食べやすい爽やかな仕上がりになります。緑の彩りも加わって、見た目も格段によくなります。
これらは全部いっぺんに入れる必要はなく、「今日はバターだけ追加」「明日は卵黄を試してみよう」という形で1アレンジずつ試していくのがおすすめです。1つの追加で完成させる、これが最も続けやすい方法です。
参考:納豆と相性のいい食材・調味料について管理栄養士が解説しています。
納豆に期待できる効果とおすすめの食べ方を紹介 | ピエトロラジオ
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