おからを入れたドーナツは、揚げると逆に油を吸いにくくなります。
おからドーナツの材料はシンプルで、スーパーで手に入るものばかりです。ホットケーキミックス200gに対して、生おから200g、卵1個、砂糖30g、牛乳または豆乳40ccが基本の組み合わせとなります。この配合は、ホットケーキミックスとおからを1対1の割合にすることでしっとりとした食感になる黄金比です。
生おからは、豆腐を作るときに出る大豆の搾りかすです。スーパーの豆腐コーナー近くや豆腐専門店で100g前後から購入でき、価格も1パック80〜150円程度とリーズナブルなのがうれしいポイント。生おから専用のレシピと、乾燥させた「おからパウダー」を使うレシピは別物なので注意が必要です。
【基本材料(10〜12個分)】
つまり最低6つの材料だけでOKです。
下準備として大切なのは、生おからの水分量を確認しておくことです。おからは購入する店舗やメーカーによって水分量がかなり異なります。生地を混ぜたあとにパサつく・ひび割れが出るようであれば、牛乳や豆乳を少しずつ追加して調整しましょう。逆にべちゃつく場合はホットケーキミックスを大さじ1程度足すと整います。水分の調整が原則です。
おからドーナツの作り方は、大きく「油で揚げる」「オーブンで焼く」の2パターンに分けられます。どちらもボウル1個で生地が作れるシンプルな流れです。まず共通の生地作りから始め、仕上げ方だけ選べばOK。材料を合わせてから成形まで約10分、仕上げに5〜15分という手軽さが人気の理由です。
【共通の生地作り手順】
【揚げる場合】
油を深さ3cm程度入れた鍋を用意し、160〜170℃に熱します。菜箸を入れてみて小さな泡がゆっくり出てくるくらいが目安です。成形した生地を入れ、ときどき裏返しながら4〜5分、きつね色になるまで揚げます。高温すぎると外が焦げて中が生になるため、温度管理が大切です。
【揚げない場合(オーブン)】
オーブンを180℃に予熱します。天板にクッキングシートを敷き、丸めた生地(穴はあけなくてOK)を並べます。表面にハケでサラダ油を薄く塗り、15〜20分焼けば完成です。揚げ油の後片付けがないため、平日のおやつ作りには焼きバージョンが特に重宝します。これは使えそうです。
おからドーナツを失敗なく仕上げるためには、3つのポイントを押さえておくと安心です。生地の作り方は比較的シンプルですが、仕上がりの食感は揚げ工程で大きく変わります。
コツ①:油の温度は160〜170℃を厳守する
温度が高すぎると(180℃以上)、外側だけが早く焼き固まって中が生のままになります。低すぎると(150℃以下)、生地が油を大量に吸ってべったりした食感になります。温度計がない場合は、乾いた菜箸を油に入れて「細かい泡がじわじわと出てくる」状態が160〜170℃の目安です。油の温度管理が条件です。
コツ②:1回に揚げる個数を3〜4個までに抑える
一度にたくさん入れると油の温度が一気に下がり、仕上がりがべちゃっとします。鍋の大きさにもよりますが、1回に入れるのは3〜4個が適切です。揚げるたびに油の温度を確認しながら進めましょう。
コツ③:揚げあがったらすぐにペーパーで油切りする
揚げあがったドーナツは、キッチンペーパーを敷いたバットにすぐ取り出してください。網の上に置く場合も、下にペーパーを敷いておくと余分な油が早く切れます。ドーナツが熱いうちにグラニュー糖をまぶすと、表面によく絡んできれいに仕上がります。揚げたてのタイミングに注意すれば大丈夫です。
おからを入れることで、実は油の吸収量が普通のドーナツより少なくなるという特性もあります。おからに含まれる食物繊維が生地の内部に水分を保持するため、揚げたときに余分な油を弾く効果があるからです。意外ですね。
おからはヘルシーなイメージがありますが、その栄養価の高さはあまり知られていません。文部科学省の食品成分データベースによると、生おから100gあたりのエネルギーは88kcalで、たんぱく質が6.1g、食物繊維が11.5gと非常に豊富です。この食物繊維11.5gというのは、どのくらい多いかというと、ごぼう100g(約5.7g)の2倍以上に相当します。
おからが持つ健康メリットは主に3つです。
ホットケーキミックスと組み合わせることの最大のメリットは、べーキングパウダーや砂糖、バニラ香料がすでに配合されているため、別途計量する手間が省けることです。ホットケーキミックス200gを入れることで、おから特有のパサつき・えぐみが和らぎ、子どもでも食べやすい甘さとふっくら感が生まれます。
ただし、おからの食べすぎには一点注意が必要です。不溶性食物繊維は水分と一緒に摂らないと、逆に便秘を悪化させることがあります。おからドーナツを食べるときは、水や麦茶などをコップ1杯程度一緒に飲む習慣をつけるのがおすすめです。水分補給が原則です。
おからドーナツはまとめて作って保存しておくのが、忙しい主婦にとって最も賢い使い方です。保存方法を正しく知っておくだけで、手作りの手間が半分以下になります。
常温保存:翌日まで
揚げたてを粗熱が取れたら1個ずつラップに包み、常温で保存します。ただし、おからの水分が多いため傷みやすく、夏場は常温保存を避けて必ず冷蔵か冷凍にしましょう。常温は当日〜翌日が限界です。
冷蔵保存:3〜4日
粗熱が完全に取れたら1個ずつラップで包み、ジッパー付き袋にまとめて入れ冷蔵庫へ。食べるときは電子レンジで20〜30秒温めるとふんわり感が戻ります。長くても4日以内を目安にしてください。
冷凍保存:約1ヶ月
おからドーナツは冷凍保存と相性が良い食品です。1個ずつラップで包んだあと、冷凍用ジッパー袋に入れて空気をしっかり抜いて密封します。冷凍庫で約1ヶ月保存が可能です。解凍するときは、冷凍庫から出してそのままトースターで3分程度温めると、外がカリッと中がふんわりの揚げたて食感が再現できます。冷凍が最もおすすめです。
🔑 作り置きのコツ:揚げる前の生地を冷凍しておく方法もあります。成形したドーナツ生地をバットに並べて一度冷凍し(約2時間)、固まってから袋へ移します。食べたいときに冷凍のまま170℃の油で7〜8分揚げると、出来たての味を楽しめます。週末にまとめて生地を作り、食べる分だけその都度揚げるスタイルが最も無駄のない方法です。
| 保存方法 | 保存期間 | 解凍・温め方 |
|---|---|---|
| 常温 | 当日〜翌日まで | そのままでOK |
| 冷蔵 | 3〜4日 | 電子レンジ20〜30秒 |
| 冷凍(揚げ後) | 約1ヶ月 | トースター3分 |
| 冷凍(揚げ前) | 約2〜3週間 | 冷凍のまま揚げる(7〜8分) |
基本のレシピをマスターしたら、アレンジを楽しむのがおからドーナツの醍醐味です。仕上げを変えるだけで見た目も味も大きく変わり、同じ生地から4種類の違うおやつが生まれます。
アレンジ①:きなこまぶし(和風おからドーナツ)
きなこ大さじ2と粉砂糖小さじ1を混ぜてドーナツにまぶすだけの簡単アレンジです。おからの大豆風味ときなこの香ばしさが絶妙にマッチします。砂糖をごく少量の塩に変えると、よりスッキリした大人の味わいになります。
アレンジ②:チョココーティング(子どもに大人気)
市販のコーティングチョコレート(板チョコでも代用可)を湯煎で溶かし、冷ましたドーナツをくぐらせます。固まるまで5〜10分待てば完成です。ハート型のスプリンクルを散らすとバレンタインギフトにも使えます。チョコが固まる前にカラースプレーを散らすのもおすすめです。
アレンジ③:シュガードーナツ(定番仕上げ)
揚げたてのドーナツをジッパー袋に入れ、グラニュー糖と一緒に軽くシャカシャカ振るだけで、あっという間にシュガードーナツになります。砂糖の量はお好みで調整でき、ドーナツ10個に対してグラニュー糖大さじ2程度が目安です。
アレンジ④:揚げないオーブン焼きドーナツ
油を使いたくない日や、後片付けを最小限にしたい日に重宝するのがオーブン焼きバージョンです。生地を丸めて天板に並べ、表面にサラダ油を薄く塗ってから180℃で13〜15分焼きます。外がカリッと中がしっとりとした食感で、カロリーも揚げるバージョンより低くなります。揚げないバージョンが最適な場面も多いですね。
アレンジの際、生地にバニラエッセンスを2〜3滴加えると香りが豊かになり、手作り感が一気にアップします。ほんのひと手間で印象が変わります。