おからスイーツをヘルシーのつもりで毎日食べると、逆に体重が増えることがあります。
おからスイーツを作るとき、まず最初に迷うのが「おからパウダー」と「生おから」のどちらを使うかという点です。この2つは同じおからが原料でも、使い勝手も栄養価も大きく異なります。正しく選ぶことが、スイーツの仕上がりを左右します。
生おからは豆腐を製造する際に豆乳を搾ったあとに残る成分で、水分量が約75〜80%と高めです。しっとりとした食感が自然に出やすく、クッキーやケーキに混ぜると口あたりのなめらかなスイーツに仕上がります。一方でスーパーで購入した場合の賞味期限は開封後2〜3日程度と短く、使い切れないと傷みやすいのが難点です。
おからパウダー(乾燥おから)は、生おからを乾燥させて粉末状にしたものです。水分をほぼ除いているため、栄養素が凝縮されています。たんぱく質・食物繊維・カルシウムの含有量は、同量の生おからと比べると約4倍にまで高まります。常温で長期保存が可能なので、ストックしておいていつでも使えるのが主婦にとって大きなメリットです。
つまり、手軽さを重視するならおからパウダーが基本です。
スイーツ作りにおける使い分けの目安は次のとおりです。
| 種類 | カロリー(100g) | 食物繊維(100g) | 向いているスイーツ |
|---|---|---|---|
| 生おから | 約111kcal | 約11.5g | クッキー・ケーキ・蒸しパン |
| おからパウダー | 約333kcal | 約43.6g | クッキー・パンケーキ・マフィン |
おからパウダーは数字だけ見ると高カロリーに見えますが、大さじ1杯(約6g)で13kcalほどと少量で使えます。少量でも食物繊維をしっかり摂れるのが特長です。なお、おからパウダーは水分を吸うとお腹の中で約3倍に膨らむ性質があります。これが満腹感を生みやすい理由の一つです。
これは使えそうです。
おからパウダーの栄養価や使い方については、以下のリンクが参考になります。
おからパウダー100g中に43.6gもの食物繊維が含まれ、大さじ2杯(約9g)でレタス1個分に相当する食物繊維が摂れるという具体的な解説が掲載されています。
おからクッキーは、おからスイーツの中でもっとも人気の高い定番レシピです。材料を混ぜて焼くだけと工程もシンプルですが、「パサパサになった」「まとまらない」と感じた経験がある方も少なくないでしょう。
失敗の多くは水分量の調整にあります。おからパウダーを使う場合、水分を吸収しやすいため生地が一見まとまって見えても焼いた後にパサつくことがあります。解決策は、豆乳またはオリーブオイルを少量加えることです。油脂を加えると焼き上がりがしっとりし、サクサクとした食感が生まれます。
基本のおからクッキー(1バッチ約15〜20枚分)の材料目安は以下のとおりです。
生地を作ったらラップで包んで冷蔵庫で15分ほど休ませると、まとまりやすくなります。焼成温度は170℃で15〜18分を目安にしてください。表面が少しきつね色になったら取り出し、粗熱を取ってから食べると食感が落ち着きます。
また、生おからを使う場合は材料の水分が多い分、薄力粉の量を少なめにするか、事前に生おからをフライパンで乾煎りして水分を飛ばすと生地が扱いやすくなります。乾煎りは中火で5分ほど木べらで混ぜながら行い、ほろっとした状態になればOKです。
砂糖の代わりにラカントSやエリスリトールなどの糖質ゼロ甘味料を使うと、さらに糖質をカットできます。ただし、甘味料の種類によってはクッキーが固くなりやすいので、1〜2回試しながら配分を見つけるのがコツです。甘味料の選び方次第で味の仕上がりが変わってきます。
甘さの調整が条件です。
蒸しパンやマフィンは、電子レンジで作れるおからスイーツの代表格です。オーブン不要で、混ぜてチンするだけなので所要時間は5〜10分程度。忙しい主婦でも気軽に作れるのが最大の魅力です。
おから蒸しパンの基本材料(1〜2人分・マグカップ1杯分)は以下のとおりです。
すべての材料をよく混ぜ合わせたら、耐熱のマグカップや深めの容器に流し込みます。ふんわり仕上げるコツは、ベーキングパウダーを加えたあとは素早く混ぜてすぐに電子レンジに入れることです。時間が経つと炭酸ガスが抜けて膨らみにくくなるため、手早さが肝心です。
加熱は600Wで2分〜2分30秒が目安です。竹串を刺してみて生地がついてこなければ完成です。ラップはせずに加熱することで表面が乾きすぎず、ふんわりとした食感になります。
しっとり感を出すなら豆乳の量を少し多めにするのが基本です。
マフィン仕立てにしたい場合は、シリコン製のマフィン型に生地を流し込み、電子レンジで同様に加熱します。チョコチップやブルーベリー、バナナスライスを生地に混ぜると見た目も華やかになり、子どものおやつとしても好評です。バナナを加えると砂糖の量を半減させてもしっかり甘みが出るので、一石二鳥の方法として試してみてください。
macaroniによる「失敗しないふわふわおから蒸しパン」の詳細レシピと仕上げのコツが解説されています(油分の入れ方・水分量の調整方法など)。
macaroni:卵なしでもパサつかない!究極のしっとりおから蒸しパン
おからスイーツはヘルシーなイメージが強い分、「いくら食べても大丈夫」と思ってしまいがちです。しかし実際には、食べすぎると体重が増えることがあります。これが最大の落とし穴です。
おからパウダーは100gあたり約333kcalのエネルギーを持っています。大さじ1杯(6g)なら約13kcalと少量ですが、クッキーやマフィンとして形にすると、1枚・1個あたりのカロリーはそれなりにかさみます。「ヘルシーだから」という気持ちから複数個食べてしまうと、通常のお菓子と変わらないカロリーになることもあります。
おからパウダーの1日の適切な摂取量は、大さじ1〜3杯(6〜20g程度)が目安とされています。厚生労働省が示す成人女性の1日の食物繊維摂取目標量は18g以上であり、おからパウダー大さじ2杯(約9g)でレタス1個分に相当する食物繊維が摂れます。つまり、少量でも十分な栄養補給になるということです。
また、おからに含まれる食物繊維は不溶性食物繊維が中心です。この不溶性食物繊維は腸内で便のかさを増やす作用がある一方、水分が不足した状態で大量に摂取すると便秘が悪化することがあります。おからスイーツを食べるときは、水や麦茶などの水分をコップ1杯(約200ml)以上一緒に摂ることを意識しましょう。
水分補給が条件です。
さらに、おからは大豆が原料のため、大豆イソフラボンを含んでいます。内閣府食品安全委員会は、大豆イソフラボンのサプリメントや加工食品からの1日の摂取上限を70〜75mgと設定しています。おからスイーツを複数種類まとめて食べる場合、イソフラボンの過剰摂取に気をつけることも必要です。
おからパウダーの摂りすぎによる体重増加・便秘・イソフラボン過剰のリスクについて、栄養士が詳しく解説しています。
Medicalook:おからパウダーで体重が増える原因と上手に取り入れるポイント(栄養士監修)
おからスイーツを毎日続けていると、どうしても「また同じ味だな」という飽きが来ます。せっかく健康のために始めたのに、飽きて途中でやめてしまうのはもったいないことです。ここでは、手間をかけずにバリエーションを広げるための工夫をご紹介します。
まず試してほしいのが「フレーバー変え」の方法です。基本のおからクッキー生地や蒸しパン生地に、以下のような材料を大さじ1程度加えるだけで別のスイーツに変わります。
次に紹介するのが、「食感の変化」を使う方法です。同じ生地でも型を変えるだけで食べ飽きを防げます。例えば、普段は丸く成形していたクッキーをスティック型にするだけで、見た目も食感も変わります。蒸しパンをパウンドケーキ型で焼けばマフィン仕立てになり、テーブルに出したときの雰囲気もガラッと変わります。
また、おからスイーツをおやつとしてではなく「朝食の一部」として活用するのもおすすめです。おから蒸しパンを前日の夜に作って冷蔵庫に入れておき、翌朝に温め直してヨーグルトやフルーツと一緒に食べると、食物繊維・タンパク質・乳酸菌を一度に摂れる栄養バランスの取れた朝食になります。
意外ですね。
おからスイーツのアレンジが広がることで、毎日無理なく食物繊維を補える食習慣が自然と身についていきます。一度気に入った方法を見つければ、継続がぐっと楽になります。一度だけ試してみるのがコツです。
デリッシュキッチンではおからパウダーを使った多彩なおやつレシピが20本以上掲載されており、クッキーからパンケーキ・スコーンまでバリエーション豊富に確認できます。
デリッシュキッチン:おからパウダーを活用したおやつレシピ20選

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