生のしょうがを毎日食べても、実は体が温まらないどころか逆効果になることがあります。
生姜に含まれる健康成分の代表格が、「ジンゲロール」と「ショウガオール」です。この2つを混同したまま選ぶと、求めている効果が得られないことがあります。それが大切です。
ジンゲロールは、生の生姜に豊富に含まれる辛味成分です。末梢血管を拡張して血流を促進し、体表面を一時的に温める効果があります。ただし、同時に発汗・解熱作用も持つため、風邪のひき始めや体内にこもった熱を逃がしたい場面には向いていますが、慢性的な冷え性の根本改善には不向きな側面もあります。生のしょうがを毎日食べても「なんとなく効果を感じにくい」という人は、この点が理由である可能性があります。
一方、ショウガオールは生姜を加熱・乾燥させることで生まれる成分です。農林水産省のデータによれば、しょうがを加熱・乾燥させると、ジンゲロールの一部がショウガオールへと変化します。ショウガオールは胃腸を内側から刺激して血流を高め、体の深部で熱を作り出す作用を持ちます。薬膳では、生の生姜を「微温性(わずかに温める)」、加熱・乾燥した生姜を「熱性(しっかり温める)」として区別しています。
つまり冷え性改善には、ショウガオールが多く含まれるサプリが効果的です。
| 成分 | 含まれる状態 | 主な効果 |
|------|------------|---------|
| ジンゲロール | 生の生姜 | 末梢血行促進・解熱・殺菌 |
| ショウガオール | 加熱・乾燥後の生姜 | 深部体温の上昇・冷え性改善 |
| ジンゲロン | 加熱後に生成 | 代謝促進・抗酸化作用 |
市販の生姜サプリを選ぶ際は、「蒸し生姜使用」「乾燥生姜エキス配合」「ショウガオール豊富」などの表記を目安にするとよいでしょう。冷え性対策が目的なら、生の生姜を粉末にしただけの製品よりも、加熱・乾燥プロセスを経た製品のほうが目的に合っています。これは選び方の基本です。
生姜サプリの効能についての参考情報として、農林水産省による生姜の成分と体温への作用の解説が公開されています。
農林水産省「生姜は体を温める効果があるそうだが、どのような成分が働くのか」
「生姜が冷えに効く」という話は昔からありますが、現代の研究でもその根拠が少しずつ明らかになっています。意外ですね。
ジンゲロールやショウガオールには、血管を拡張させて血液の流れをスムーズにする働きがあることが報告されています。血流が滞ると、体の末端(手先・足先)まで温かい血液が届かなくなります。これが冷え性の主な原因の一つです。特に女性は男性に比べて筋肉量が少なく、熱を産生する力が弱い傾向があるため、血行不良による冷えを感じやすいとされています。
ショウガオールは胃腸を内側から刺激し、消化管の運動を活発にすることで内臓周辺の血行を改善します。内臓の血流が整うと、体の深部から温まる感覚が得られやすくなります。これは「体の芯がポカポカする」という口コミとも一致するメカニズムです。
加えて、生姜には血小板の凝集を抑制する作用(いわゆる血液サラサラ効果)も研究されており、心血管系の健康維持に寄与する可能性が示唆されています。ただし、この作用が強く出るほど摂取量を増やすと、血液凝固を阻害する薬(ワルファリンなど)との飲み合わせに問題が生じる可能性があります。処方薬を服用中の方は医師・薬剤師への確認が必要です。
冷え性の改善を目的に生姜サプリを飲む場合、「継続して飲む」ことが条件です。1〜2週間でドラマチックな変化を期待するのは難しく、少なくとも2〜3ヶ月の継続が推奨されています。人間の細胞の大部分が入れ替わるサイクルが約3ヶ月といわれていることも、この目安の背景にあります。
大宮レディスクリニック「生姜による効果的な冷え対策」(医師監修)
冷え対策のイメージが強い生姜ですが、効果はそれだけにとどまりません。これは使えそうです。
複数の臨床試験で、生姜が吐き気や嘔吐を軽減する効果が一貫して報告されています。特に注目されているのが妊婦のつわりへの応用です。専門医の中には、つわりに対して1回500mgを1日2回、食後に摂取する方法を勧めるケースもあります。ただし妊娠中の使用については、必ずかかりつけ医に相談してから判断してください。
また、2023年のミシガン大学などの研究では、生姜が好中球(白血球の一種)の機能に影響を与え、自己免疫疾患などの炎症性疾患の症状を改善する可能性が示されています。ジンゲロールやショウガオールには強い抗酸化作用・抗炎症作用があり、これが免疫調節に関与していると考えられています。
さらに、生姜の抗酸化作用は体内の活性酸素を除去し、老化防止や抗がん作用との関連性を研究する動きもあります。ただし現時点では「治療目的でのサプリ使用」は推奨されていません。あくまでも健康維持をサポートする食品として活用するのが適切です。
生姜の抗炎症効果という点では、慢性的な関節の痛みや筋肉痛の緩和にも関与するという報告もあります。冷えからくる肩こり・腰の重さを感じやすい主婦にとっては、一石二鳥の成分といえるかもしれません。
| 期待できる効果 | 主な有効成分 |
|--------------|------------|
| 冷え性・血行改善 | ショウガオール・ジンゲロール |
| 吐き気・胃腸の不快感の軽減 | ジンゲロール |
| 抗炎症・免疫サポート | ジンゲロール・ショウガオール |
| 抗酸化・老化防止サポート | ジンゲロール・ジンゲロン |
| 脂肪代謝サポート(黒生姜) | ポリメトキシフラボン |
GIGAZINE「ショウガが健康にもたらす5つの効果とは?」(2025年12月)
どんなに良いサプリでも、飲み方が合っていないと効果を実感しにくいことがあります。飲み方が条件です。
まず、生姜サプリは「食後」に飲むのが基本とされています。空腹時に飲むと、生姜の辛味成分が直接胃粘膜を刺激し、胃の不快感や胸やけを引き起こすリスクがあります。特に胃が弱い方や、空腹感を感じやすい朝は注意が必要です。食事と一緒に摂ることで、消化物が緩衝材になり胃への負担が和らぎます。
次に、飲む時間帯は「朝食後」がおすすめとされることが多いです。体温が最も低い起床直後〜午前中に摂取することで、日中の体温維持をサポートしやすいからです。もちろん製品によって「1日2回・朝夜」や「いつでも1回」と指定が異なるため、必ずパッケージの指示に従ってください。
また、生姜の有効成分の効果持続時間は約3〜4時間とされています。一度にたくさん摂るより、適切な量を毎日コンスタントに続けるほうが体内に作用が積み重なりやすいと考えられます。
効果を実感するまでの目安は以下の通りです。
「飲んだり飲まなかったりする日がある」場合、効果が出にくくなるため注意が必要です。飲み忘れが続かないよう、毎食後にサプリを置いておくなど「目につく場所にセットする」工夫が効果的です。
市販の生姜サプリは種類が多く、どれを選べばよいか迷いがちです。種類の多さが悩みどころですね。
まず目的に合わせた成分で絞り込むことが最初のステップです。冷え性・血行促進が主な目的なら、先述の通り「加熱・乾燥生姜エキス」や「蒸し生姜」を使った製品、あるいは金時ショウガを使用したサプリが候補になります。代謝が落ちてきた・お腹周りの脂肪が気になるという場合は、「ブラックジンジャー(黒生姜)由来ポリメトキシフラボン」配合の機能性表示食品が選択肢です。これは機能性表示食品として「BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らす機能」が報告されており、一定の科学的根拠があります。
次に、注意すべき点を整理しておきます。
また、生姜サプリを選ぶ際によく見落とされるのが「含有量の表記」です。製品によって「生姜末(乾燥粉末)」「生姜エキス末」「蒸し生姜粉末」など加工方法が異なり、同じ「生姜○○mg」という表記でも実際の有効成分量が大きく異なります。できればショウガオールやジンゲロールの具体的な含有量が記載されている製品、または消費者庁に届出済みの「機能性表示食品」を選ぶとより安心です。
薬剤師が監修したショウガサプリの選び方・比較情報として以下のページが参考になります。
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